【メンズヘア】ソフトモヒカン×ウルフカット。究極のハイブリッドスタイルを解説
爽やかさと男らしさの象徴である、王道の「ソフトモヒカン」。そして、襟足に遊び心を加えた、ワイルドな魅力を持つ「ウルフカット」。メンズヘアの世界で確固たる地位を築くこの二つの人気スタイルが融合した時、これまでにない、シャープでありながら動きのある、究極のハイブリッドスタイルが生まれます。定番の髪型から一歩踏み出し、ご自身の持つ個性を最大限に表現したいと考える、おしゃれな男性に向けて。今回は、その魅力と作り方の秘訣について、詳しく解説してまいります。
「ソフトモヒカンウルフ」の構造を理解する
一見すると、全く異なる個性を持つ二つの髪型ですが、それぞれが持つ役割を理解することで、いかにこの二つが見事に融合し、一つの優れたスタイルを創り上げているかがわかります。
ベースとなるのは「ソフトモヒカン」の骨格
まず、髪型全体の印象を決定づける土台となるのが、ソフトモヒカンの持つシャープなシルエットです。サイドをすっきりと短くし、トップに高さを出すという基本的な骨格が、髪型全体に清潔感と精悍な印象を与えます。
アクセントとなる「ウルフ」の襟足
そして、その引き締まったシルエットの中でも、特に襟足の部分にだけ、あえて長さを残して軽やかな動きを加えるのが「ウルフ」の要素です。計算されたシルエットの中に、あえて加えるこの「遊び心」が、スタイル全体に他にはない個性と、大人の色気を添えてくれるのです。
現代風に仕上げるための「やりすぎない」ポイント
このデザイン性の高い髪型を、古臭く、野暮ったい印象にしないためには、全体のバランス感覚が何よりも重要になります。
襟足はあくまで「軽く、さりげなく」
最も大切なのが、襟足の処理です。かつてのウルフカットのように、長く、そして重く残してしまうのではなく、毛量を丁寧に調整して、首筋が透けて見えるくらいの「軽やかさ」を出すこと。そして、長さもあくまで首筋に沿う程度に留めること。これが、現代的でおしゃれに見せるための、絶対の秘訣です。
サイドは潔く、すっきりと
襟足にデザインのポイントがある分、サイドはツーブロックにするか、潔く短く刈り上げることで、全体のバランスが引き締まり、清潔感が保たれます。このメリハリが、スタイル全体を洗練された印象に見せてくれます。
この髪型を格好良く見せるスタイリング術
このスタイルの魅力を最大限に引き出すためには、トップの立ち上がりと、襟足の自然な動きの対比を意識することが大切です。まず、ドライヤーを使って、トップの髪を根元からしっかりと立ち上げるように乾かし、基本的な高さを出します。その上で、セット力の高いワックスなどを少量手に取り、トップの中心にもみ込むようにして、毛束感を創り出します。
襟足の部分は、スタイリング剤を新たにつける必要はありません。手に残ったワックスを、毛先を軽くつまむようになじませる程度で十分です。その日の気分に合わせて、少しだけ外ハネさせてみたり、首に沿わせてみたりと、様々な表情を楽しめるのが、この髪型の魅力です.
究極のデザインは、究極の技術の証明です
ソフトモヒカンの美しいシルエットを創り出す、骨格を理解したカット技術。そして、ウルフカットの繊細な襟足を、全体のバランスを見ながらデザインする、高い美的センス。この二つの異なる高度な技術を、お客様一人ひとりの頭の上で完璧に融合させること。それは、豊富な経験と卓越した技術を持つ、一流の理容師・美容師にしかできない、まさに芸術の領域と言えるでしょう。
誠実な理容師は、お客様の「個性を出したい」という想いを汲み取り、それを骨格や髪質に合わせて再構築し、最高の形で実現してくれる、信頼できるアーティストです。ご自身だけの究極のスタイルを手に入れるために、ぜひ一度、デザイン力と技術力の両方を兼ね備えた、本物のプロフェッショナルに相談してみてはいかがでしょうか。