ベタつかないシャンプーの選び方|一日中、軽やかで清潔な髪と頭皮へ
シャンプーをした直後はさっぱりしていても、時間が経つにつれて、頭皮や髪の根元が、じっとりとした皮脂で重くなってしまう。そんな、不快な「べたつき」に、多くの方が悩まされています。特に、皮脂分泌が活発な男性にとっては、清潔感を維持する上での、永遠の課題とも言えるかもしれません。この、すぐに戻ってきてしまう「べたつき」から解放され、一日中、軽やかで清潔な髪と頭皮を保つためには、シャンプー選びの常識を、少しだけアップデートする必要があるのです。
「ベタつかない」の鍵は、頭皮の水分と油分のバランス
髪がべたつかない状態を、長時間キープするために最も重要なこと。それは、頭皮の「水分」と「油分」のバランスを、理想的な状態に整えることです。私たちの頭皮は、乾燥などの外部刺激から自らを守るために、天然の保湿クリームである「皮脂膜」を形成しています。しかし、洗浄力の強すぎるシャンプーなどで、この大切な皮脂膜まで根こそぎ奪い去ってしまうと、頭皮は深刻なうるおい不足に陥り、それを補おうとして、かえって皮脂を過剰に分泌させるという、防衛反応を起こしてしまいます。つまり、べたつきを解消しようとすればするほど、さらにべたつきやすくなる、という悪循環に陥ってしまうのです。
ベタつかないシャンプー選び、三つの絶対条件
この悪循環を断ち切り、頭皮の健やかなバランスを取り戻すためには、シャンプー選びに、以下の三つの絶対条件が求められます。
条件1:「アミノ酸系」を主とした、優しい洗浄力
まず、頭皮のうるおいバランスを崩さないことが、全ての基本です。洗浄力がマイルドで、頭皮に必要なうるおいは残したまま、余分な皮脂や汚れだけを選択的に洗い流してくれる、「アミノ酸系」の洗浄成分を主としたシャンプーを選びましょう。「洗いすぎない」ことこそが、皮脂の過剰分泌を抑制するための、最も効果的なアプローチなのです。
条件2:頭皮環境を整える「スカルプケア成分」
ただ優しく洗うだけでなく、頭皮環境そのものを健やかに整える、プラスアルファの機能性にも注目しましょう。皮脂の分泌をコントロールする働きを持つ植物エキスや、フケやかゆみを抑える抗炎症成分、そして、においの原因となる雑菌の繁殖を防ぐ成分などが配合された、スカルプケアに特化したシャンプーは、べたつきの根本原因にアプローチし、頭皮を本来の安定した状態へと導いてくれます。
条件3:軽やかな仕上がりを叶える「ノンシリコン処方」
髪の指通りを良くするために配合されるシリコンは、髪質や使い方によっては、そのコーティングが根元の重さや、べたっとした質感の原因となる場合があります。頭皮から、そして髪の根元から、軽やかで、さらりとした仕上がりを求めるのであれば、シリコンを配合していない、ノンシリコン処方のシャンプーを選ぶことも、有効な選択肢の一つです。
洗い方一つで、清潔感の持続力は変わる
最適なシャンプーを選んだら、その効果を最大限に引き出すために、日々の洗い方も見直してみましょう。シャンプー前の丁寧な「予洗い」で、あらかじめ汚れの大半を落としておくこと。そして、シャンプー剤やコンディショナーが、べたつきの原因とならないよう、すすぎは、時間をかけて徹底的に行うこと。この二つを意識するだけでも、洗い上がりの爽快感と、その持続力は、大きく変わってくるはずです。
最高のバランスが、最高のコンディションを生む
本質的な「ベタつかない」という状態は、強力な洗浄力によって無理やり作り出すものではなく、頭皮が最も心地よいと感じる、水分と油分の「最高のバランス」によって、自ずともたらされるものです。ご自身の頭皮が、今どのようなバランス状態で、どのようなケアを必要としているのか。その答えを、私達のような髪と頭皮の専門家と一緒に見つけませんか。あなたを、長年のべたつきの悩みから解放するための、最良のご提案をさせていただきます。