シャンプーが泡立たない方へ|原因と豊かな泡を創るプロの洗い方
ご自宅でのシャンプーの際に、「しっかりと髪を洗っているはずなのに、なぜかシャンプーが全然泡立たない」と、不快に感じたり、きちんと洗えているのか不安になったりした経験はございませんでしょうか。豊かな泡は、心地良いだけでなく、洗浄効果を高める上でも重要な役割を果たします。この記事では、シャンプーが泡立たない主な原因を解明し、プロが実践する、きめ細かく豊かな泡を創り出すための、正しい髪の洗い方について詳しく解説いたします。
シャンプーが「泡立たない」主な原因とは
シャンプーが泡立たない現象は、単一ではなく、いくつかの原因が複合的に関係しています。ご自身の洗髪習慣と照らし合わせながら、その原因を探ってみましょう。
原因1:髪と頭皮の「汚れ」が多すぎる
これが、シャンプーが泡立たない、最も大きな原因です。一日を過ごした髪と頭皮には、ご自身が分泌した皮脂や汗、そして、ヘアワックスなどのスタイリング剤、さらには空気中のホコリといった、多くの汚れが付着しています。シャンプーの泡は、これらの汚れを包み込み、分解する過程で消費されてしまいます。そのため、髪や頭皮が非常に汚れている状態では、シャンプーが汚れを落とすことに注力してしまい、豊かな泡を創り出す余裕がなくなってしまうのです。
原因2:シャンプー前の「予洗い」が不十分である
上記の原因と、密接に関係しているのが、この「予洗い」の不足です。シャンプー剤を髪につける前に、お湯だけで髪と頭皮を十分にすすぎ洗う工程を「予洗い」と呼びますが、この工程が不十分だと、大半の汚れが髪に残ったままとなり、結果として、シャンプーの泡立ちを著しく悪くしてしまいます。
原因3:シャンプー剤自体の特性
全てのシャンプーが、モコモコと大量の泡が立つように設計されているわけではありません。特に、私達サロンで主に取り扱うような、髪と頭皮への優しさを重視した「アミノ酸系」などの洗浄成分を主成分としたシャンプーは、市販の高級アルコール系シャンプーなどに比べて、泡立ちが穏やかで、きめ細かいクリーミーな泡質である、という特性を持っています。泡立ちが少ないからと言って、必ずしも洗浄力が弱い、というわけではないのです。
プロが実践する、豊かな泡を創り出すための正しい洗い方
それでは、これらの原因を踏まえ、髪と頭皮に優しく、そして豊かな泡で、心地よく洗い上げるための具体的な方法を見ていきましょう。
1.最も重要な工程「予洗い」を、時間をかけて行う
まず、シャンプー剤を手にする前に、38度前後のぬるま湯で、髪と頭皮を徹底的にすすぎます。最低でも1分から2分は時間をかけて、指の腹で頭皮を優しくマッサージするように丁寧に行ってください。この予洗いだけで、汚れの7割から8割は落ちると言われています。
2.「二度洗い」を基本とする
特に、ワックスなどのスタイリング剤をつけた日は、「二度洗い」を基本とすることをおすすめします。一度目のシャンプーは、髪に残ったスタイリング剤や、大まかな汚れを落とすことを目的とします。この一度目の洗浄では、まだ泡立ちは少ないかもしれませんが、問題ありません。一度軽く洗い流した後、もう一度シャンプー剤を手に取り、二度目の洗浄に入ります。髪の汚れがある程度落ちた状態のため、今度は驚くほど豊かに泡立ち、そのきめ細かい泡で、頭皮の毛穴の奥までを、優しく、そして完璧に洗い上げることができます。
3.手のひらで、空気と水分を含ませながら泡立てる
シャンプー剤を、直接頭皮につけるのではなく、まず手のひらに取り、そこで少量のお湯を加え、両方の手のひらを擦り合わせるようにして、ある程度泡立ててから髪につけることも、豊かな泡を創るための、簡単なコツの一つです。
最高の「泡」は、最高の「シャンプー」から
これまで、豊かな泡を創るための洗い方をご紹介してまいりましたが、その大前提として、お客様一人ひとりの髪質や頭皮の状態に合った、最適なシャンプーを選ぶことが、何よりも重要です。
私達サロンでは、お客様の髪と頭皮の状態をプロの視点から正確に診断し、数ある高品質な「サロン専売品」の中から、お客様にとって最高のパートナーとなる一品を、的確な根拠と共にご提案させていただきます。もう、シャンプーの泡立ちで悩む必要はございません。ぜひ一度、私達にご相談ください。