シャンプーの一回分はどれくらい?プロが教える「適量」の答え
ご自宅で毎日行う、シャンプー。その際に、ポンプを何回も押したり、ボトルから多くの量を手に出したりと、シャンプーの「一回分」の量を、なんとなくの感覚で決めてしまってはいませんか。実は、このシャンプーの一回分の量こそが、あなたの髪と頭皮の健康、そして、コストパフォーマンスを左右する、非常に重要な要素なのです。この記事では、プロが実践する、シャンプーの一回分の「適量」について、その理由と共に詳しく解説いたします。
多くの人が犯している「使いすぎ」という間違い
まず、結論から申し上げますと、ほとんどの方が、ご自身が思う以上に、シャンプーを「使いすぎ」ています。「泡立ちが悪いから」「しっかりと洗いたいから」といった理由で、多くの量を使ってしまいがちですが、実はその行為が、かえって髪や頭皮に負担をかけている可能性があるのです。
シャンプーの量が必要以上に多いと、すすぎ残しの原因となり、その残留物が頭皮のかゆみや、フケ、ニキビといったトラブルを引き起こす原因となりかねません。また、過度な洗浄は、頭皮に必要な潤いまで奪い去り、乾燥を招くこともあります。
プロが教える、シャンプー「一回分」の正しい目安
それでは、プロのスタイリストは、どのくらいの量を「一回分」の基準としているのでしょうか。
男性の基本量は「ワンプッシュ」
髪の長さが、ショートからミディ アム程度の男性の場合、シャンプーの一回分の量の基本は、**ポンプ式のボトルであれば「ワンプッシュ」**で十分です。これを、手のひらに出した際の大きさで言えば、**おおよそ「500円玉大」**と、お考えください。
多くの方が、この量では少ない、と感じるかもしれません。しかし、後述する正しい洗い方を実践すれば、この量でも、驚くほど豊かに泡立ち、髪と頭皮を完璧に洗浄することが可能です。
なぜ「少量」で、十分に泡立つのか
シャンプーの一回分の量を、この「ワンプッシュ」という少量で済ませるためには、その前の「下準備」が、極めて重要になります。
鍵を握るのは、シャンプー前の「予洗い」
プロの洗髪と、ご自宅での洗髪の、最も大きな違いが、この「予洗い」にかける時間の長さです。シャンプー剤を手にする前に、38度前後のぬるま湯で、髪と頭皮を徹底的にすすぎます。最低でも1分から2分は時間をかけて、指の腹で頭皮を優しくマッサージするように丁寧に行ってください。この予洗いだけで、髪と頭皮の汚れの7割から8割は落ちると言われています。汚れという、泡立ちを妨げる最大の要因を、この段階で取り除いておくことで、少量のシャンプーでも、十分に泡立てることが可能になるのです。
スタイリング剤をつけた日は「二度洗い」を
特に、ワックスなどのスタイリング剤をつけた日は、「二度洗い」を基本とすることをおすすめします。一度目のシャンプーで髪に残ったスタイリング剤や、大まかな汚れを落とし、二度目のシャンプーで、頭皮を洗う、という意識で行うと、一度あたりのシャンプーの使用量を抑えながらも、完璧な洗浄が実現できます。
最高の「一回分」は、最高の「品質」から
これまで、シャンプーの適量について解説してまいりましたが、その大前提として、製品自体の「品質」も、もちろん重要です。
私達サロンで取り扱うプロフェッショナル仕様のシャンプー、いわゆる「サロン専売品」は、洗浄成分や、美容成分が、非常に高濃度で配合されています。そのため、市販の製品に比べて、さらに少ない量でも、きめ細かく、質の高い豊かな泡を創り出し、髪と頭皮を優しく、しかし確実に洗い上げることが可能です。
お客様一人ひとりの髪と頭皮の状態をプロの視点から正確に診断し、数ある高品質な製品の中から、お客様にとっての最高のパートナーとなる一品と、その「一回分」の適量を、的確な根拠と共にご提案させていただきます。ぜひ一度、私達にご相談ください。