【接客業のモチベーション】燃え尽きない、プロの「心の火」の灯し方
「入社した頃のような、情熱が薄れてきた…」
「毎日の同じことの繰り返しで、モチベーションが上がらない…」
お客様に、常に最高のサービスを提供することが求められる、接客業。その仕事は、高いプロ意識が必要な一方で、時に、心のエネルギーが消耗し、モチベーションを維持するのが、難しいと感じる瞬間もあるかもしれません。
しかし、一流のプロフェッショナルは、他人や環境から与えられる評価に頼るのではなく、自分自身の内側から、尽きることのない「心の火」を、自ら灯す術を知っています。
今回は、燃え尽きることなく、長く、そして、情熱的に、この仕事を続けていくための、モチベーション・コントロール術について解説します。
モチベーションを左右する「2つのエンジン」
まず、私たちのやる気を左右するモチベーションには、2つの異なる種類のエンジンがあることを、理解しましょう。
- 1.外的動機付け(短期的な、ターボエンジンのようなもの)
「給与が上がる」「上司に褒められる」「インセンティブがもらえる」といった、自分自身の外側から与えられる、報酬や評価が原動力です。即効性があり、非常に強力ですが、効果は長続きしにくい、という特徴があります。
- 2.内的動機付け(長期的な、静かなメインエンジンのようなもの)
「この仕事そのものが、楽しい」「自分の成長が、嬉しい」「お客様の役に立てることが、喜びだ」といった、自分自身の内側から湧き上がってくる、興味や、関心、やりがいが原動力です。派手さはありませんが、安定的で、尽きることのない、エネルギーを生み出します。
長期的に、高いモチベーションを維持するためには、この「内的動機付け」という、静かなメインエンジンを、いかに自分で動かし続けるかが、鍵となります。
「心の火」を、自ら灯し続けるための4つの方法
自分自身の内側から、やる気を引き出すための、具体的な4つの習慣をご紹介します。
- 1.自分だけの、小さな「目標」を持つ
会社から与えられた、売上目標などとは別に、「今日は、お客様を3人、笑顔にしよう」「今週は、この敬語を完璧にマスターしよう」といった、自分自身で設定する、ゲーム感覚の、小さな目標を持つこと。その達成感が、日々の業務を、楽しくしてくれます。
- 2.自分の「成長」を、記録する
一日の終わりに、今日、新しく学んだことや、昨日よりもうまくできたことを、一行でも良いので、手帳などに書き出してみましょう。自分自身の「成長」を、目に見える形で確認することが、大きな自信と、次への意欲に繋がります。
- 3.「ありがとう」の言葉を、集める
お客様からいただいた「ありがとう」という言葉を、ただ聞き流すのではなく、一つ一つ、心の中で、大切に集めていく、という意識を持つこと。そのコレクションが、あなたの心が、折れそうになった時の、何よりの支えとなります。
- 4.「ライバル」であり「仲間」の存在
共に働く仲間の中で、「あの人の、ああいうところは、すごいな」と、尊敬できる部分を見つけ、目標にしてみましょう。健全な競争意識と、互いに高め合える仲間の存在は、最高のモチベーションの源泉です。
【私たちの仕事から】一枚のハサミが、燃やし続ける情熱
私たち理容師の仕事も、この「内的動機付け」によって、支えられています。
昨日よりも、今日、今日よりも、明日。ハサミを持つ、その一ミリの精度を、高めていきたい、という「成長欲求」。
そして、私たちの技術によって、お客様が、自信に満ちた、晴れやかな表情になってお帰りになる姿を見送る瞬間の、「貢献実感」。
この、尽きることのない探究心と、喜びこそが、私たちの「心の火」を、燃やし続けてくれるのです。
【最重要】モチベーションの土台は、プロとしての「誇り」
そして、これらのモチベーションの、全ての土台となる感情。それは、「自分は、お客様の前に立つ、プロフェッショナルなのだ」という、自分自身への「誇り」です。
そして、その誇りを、最も分かりやすく、そして、力強く、自分自身に、そして、周りに、示してくれるもの。それが、完璧に整えられた「身だしなみ」です。
清潔感にあふれる髪型、シワのない服装。それは、あなたのプロとしての意識を、毎朝、リセットし、「今日も、最高の仕事をしよう」という、心の火を灯すための、重要な儀式なのです。
最高の自分であることが、最高のモチベーションになる
最高の自分である、という自信と、誇り。それこそが、決して揺らぐことのない、究極のモチベーションの源泉です。
私たち理容師は、プロとして、あなたの誇りを、さらに輝かせるお手伝いをしたいと、心から願っています。
あなたの心の火を、再点火させる、最高の身だしなみ。ぜひ、私たちにお任せください。