【小学生男子の卒業式】凛々しい袴姿に似合う、最高の髪型とは
お子様の小学校ご卒業、心よりお祝い申し上げます。六年間という学び舎での日々を締めくくる、大切な晴れの舞台。近年、卒業式の衣装として人気の高まっている男子の「袴」は、お子様の成長した姿を、より一層凛々しく、たくましく見せてくれます。そして、この日本の伝統的な正装を最高に格好良く着こなすためには、「髪型」との調和が何よりも重要となります。今回は、凛々しい袴姿をさらに引き立てる、髪型選びのポイントと準備について詳しく解説してまいります。
袴姿の髪型で最も大切にしたいこと
普段の洋服とは異なる、格式のある袴姿。その特別な装いに合わせる髪型には、いくつか大切にしたい基本の原則があります。
究極の「清潔感」が求められます
袴は、非常に格式の高い、日本の伝統的な礼装です。そのため、合わせる髪型にも、それにふさわしい、一点の曇りもない「清潔感」が求められます。特に、学ランの襟のように、袴の襟元に髪がかかってしまうことのないよう、耳周りや襟足がすっきりと整えられていることは、絶対の条件と言えるでしょう。
凛々しさを引き出す「おでこ見せ」
前髪が長く、顔にかかっていると、せっかくの晴れやかな表情が隠れてしまい、少し幼い印象に見えてしまうことがあります。前髪を上げるか、七三分けのようにすっきりと横に流すなどして「おでこ」を見せることで、顔全体が明るくなり、袴姿に負けない堂々とした凛々しさが生まれます。
「シンプル」こそが最高の品格です
袴という衣装そのものに、華やかさと強い存在感があります。そのため、髪型は過度な動きや派手な束感を出すのではなく、できるだけシンプルで、美しいシルエットを重視するのが、全体の品格を保つための秘訣です。
袴姿を格上げする、おすすめのヘアスタイル
上記の基本を踏まえた、晴れの日にふさわしい具体的なヘアスタイルをご紹介します。
王道のナチュラルショート(アップバング)
最もおすすめで、どんなお子様にも似合いやすいのがこのスタイルです。耳周りと襟足を清潔に整えた爽やかなショートヘアを基本に、卒業式当日は、前髪を軽く立ち上げる「アップバング」にするだけで、一気に凛々しさが際立ちます。
きちんとした印象の七三分け風スタイル
少しだけ古典的で、よりきちんとした印象にしたい場合には、自然な分け目をつけて髪を美しく流すスタイルも素敵です。少量のジェルやグリースといった整髪料を使い、ほんのりとツヤを出してあげると、より一層、品格が漂います。
最高の卒業式を迎えるための事前準備
晴れの日を、親子共に最高のコンディションで迎えるためには、理容室での事前の準備が欠かせません。
髪を切るベストなタイミング
式の直前ではなく、一週間から五日前あたりに髪を切っておくのが最適です。カットしたての髪が少し頭に馴染み、最も自然で、当日のセットもしやすい状態になります。
理容室での上手な注文方法
理容室を訪れた際には、「卒業式で袴を着るので、それに似合う髪型にしてください」と、目的と着用する服装を明確に伝えることが最も重要です。その上で、「前髪を上げてセットしやすいように」「襟足は特にすっきりとお願いします」といった、具体的なご要望を添えると、より理想の仕上がりに近づきます。
一生の思い出は、プロの技術と共に
お子様の人生における、たった一度きりの小学校卒業式。その大切な日の凛々しい姿は、写真やご家族の記憶として、この先ずっと残り続ける宝物です。
誠実な理容師は、ただ髪を切るだけでなく、袴という特別な衣装とのバランス、お子様の骨格、そして晴れの舞台に立つという高揚感までを考慮し、最高の髪型を創り出してくれる、頼れるパートナーです。カットだけでなく、眉をきれいに整えたり、当日の朝にご自宅でできる簡単なセットの仕方を丁寧に指導したりすることで、お子様と保護者様の不安を取り除き、自信を持って式に臨めるよう、心を込めてお手伝いをさせていただきます。