センターパートのワックスの付け方|基本から学ぶ7つのステップ
お洒落なメンズヘアの定番、センターパート。しかし、自分でワックスをつけてスタイリングしてみると「なぜか上手くキマらない」「むしろベタつくだけで、スタイルが重くなってしまう」と感じたことはありませんか。その問題、使っているワックスやあなたの髪質ではなく、実はワックスの「付け方」そのものにあるのかもしれません。この記事では、初心者の方でもサロン帰りのような仕上がりを再現できる、ワックスの正しい付け方を基本から徹底的に解説します。
まずはワックス選びから|センターパートに合うのはどれ?
スタイリングの成否は、最初のワックス選びから始まっています。なりたい質感やイメージに合わせて、最適なタイプを選びましょう。
・ナチュラルな質感で、自然な毛流れを作りたい場合
クリームワックスやファイバーワックスがおすすめです。伸びが良く、髪に馴染ませやすいのが特徴です。
・マットな質感で、無造作な動きを出したい場合
クレイワックスが適しています。ツヤを抑え、ドライな質感でラフなスタイルを作ることができます。
・ツヤ感を出して、きっちりとまとめたい場合
グリースやヘアバームが良いでしょう。ウェットな質感で、上品さや色気を演出したい時に最適です。
ワックスの付け方、7つの基本ステップ
ここからは、ワックスの付け方を具体的なステップに分けて解説します。この手順を守るだけで、あなたのスタイリングは劇的に変わるはずです。
・STEP1:適量を取る
まず、ワックスを指の第一関節の半分程度、量としては「パール一粒大」を目安に取ります。付けすぎは失敗の元なので、「少し足りないかな?」と感じるくらいから始めるのがコツです。
・STEP2:手のひらで完璧に伸ばす
取ったワックスを、両方の手のひら、そして指の間まで、完全に透明になるまでしっかりと伸ばします。ここでワックスの塊が残っていると、髪につけた時にダマになる原因になります。
・STEP3:バック(後頭部)から付ける
スタイリング剤を付ける順番は、失敗しにくい後ろの部分からです。襟足付近から、髪の内側に手を入れて、根元を避けてワックスを馴染ませていきます。
・STEP4:サイドとトップに馴染ませる
次に、サイドとトップの髪にワックスを付けていきます。この時も、髪の根元には付けず、中間から毛先にかけて、髪を持ち上げるように、あるいは空気を入れるようにワシャワシャとラフに馴染ませるのがポイントです。
・STEP5:前髪は最後に「余り」で
最も重要なのが前髪です。前髪にワックスを直接付けるのは絶対に避けましょう。ここまでで手のひらに残った、ごくわずかな量のワックスを、毛先を整えるような感覚で優しくつけます。
・STEP6:「振る」と「つまむ」で束感を作る
ワックスが全体に馴染んだら、一度、頭を軽く振るようにして髪を散らし、余分なボリュームを抑えつつ、自然な束を作ります。その後、鏡を見ながら、指先で毛束をつまんで、全体のシルエットを整えていきます。
・STEP7:スプレーでキープ(必要な場合)
スタイルを一日中キープしたい場合や、髪が柔らかく崩れやすい方は、最後にヘアスプレーを髪から20cmほど離して、全体に軽く吹きかけると良いでしょう。
それでも上手くいかない時は
これらの手順を試しても、なぜかスタイルが決まらない。その場合、原因はあなたの技術ではなく、土台である「カット」にある可能性が高いです。ワックスはあくまで、髪が持つ動きや流れを補助し、質感を加えるためのものです。髪自体が動きにくい重さでカットされていたり、毛流れが考慮されていなかったりすると、どんなに上手にワックスを付けても、その性能を十分に発揮することはできません。
理容室でのオーダーと相談
もしスタイリングに悩んでいるなら、ぜひ一度、プロの理容師に相談してみてください。その際、「普段はこのワックスを使っているのですが、もっとスタイリングがしやすくなるようにカットしてください」と、お使いのスタイリング剤を持参して相談するのも非常に有効です。プロは、そのワックスの特性を理解した上で、あなたの髪質と骨格に合わせた最適なカットを提案してくれます。
まとめ
正しいワックスの付け方をマスターすることは、あなたのセンターパートスタイルを、より洗練されたものへと格上げするための重要な第一歩です。そして、そのテクニックを最大限に活かすためには、あなたの髪を知り尽くしたプロによる、緻密なカットが不可欠です。毎日のスタイリングの悩みから解放され、鏡を見るのが楽しくなるような毎日を送るために、ぜひ一度、信頼できる理容師にあなたの髪を委ねてみてはいかがでしょうか。