センターパートに立体感を出す方法|ぺたんこ髪を卒業する新常識
センターパートは清潔感があり人気のスタイルですが、一方で「髪がぺたんこに見える」「のっぺりして動きが出ない」といった悩みを抱える方も少なくありません。髪に立体感がないと、どこか寂しい印象になりがちです。この記事では、なぜセンターパートに立体感が出にくいのか、その原因から、カットやパーマ、日々のスタイリングで立体感を出すための具体的な方法までを詳しく解説します。
なぜセンターパートに立体感が出ないのか
理想のスタイルにならないのには、いくつかの原因が考えられます。ご自身の状況と照らし合わせてみましょう。まず考えられるのは、髪質です。元々ハリやコシが少ない軟毛の方や、ストンと落ちてしまう直毛の方は、髪が根元から立ち上がりにくく、ぺたんとした印象になりがちです。また、カットに原因がある場合も少なくありません。全体が同じ長さの重いスタイルでは、髪同士が重なり合って動きが出にくくなります。そして、日々のスタイリング方法も大きく影響します。髪の根元をしっかり立ち上げずに乾かしていたり、スタイリング剤を付けすぎて重くなってしまっていたりすると、せっかくのスタイルも活きてきません。
カットで創る、立体感の基礎
立体的なヘアスタイルの土台となるのは、なんと言ってもカット技術です。プロの理容師は、お客様一人ひとりの骨格や髪質を見極め、立体感が生まれるように髪をデザインします。
・レイヤーカット
髪の表面と内側で長さに段差をつけるカット技法です。髪の表面が短くなることで、髪同士の重なりが減り、自然な動きと軽さが生まれます。これにより、手ぐしでスタイリングするだけでも、ふんわりとした立体感を出すことが可能になります。
・毛量調整
ただ髪をすくだけでなく、必要な部分のボリュームは残しつつ、不要な部分の毛量を的確に取り除くことが重要です。髪の内側を適切に軽くすることで、毛束感を作りやすくなり、スタイル全体にメリハリが生まれます。
パーマで手に入れる、簡単な立体感
毎日のスタイリングを格段に楽にし、持続的な立体感を与えてくれるのがパーマです。直毛で動きが出にくい方や、軟毛でボリュームが出ない方には特におすすめです。
・ニュアンスパーマ
毛先に緩やかなカールやウェーブをつけることで、硬い髪を柔らかく見せ、自然な毛流れと立体感を生み出します。やりすぎ感のない、ナチュラルな仕上がりが魅力です。
・根元パーマ
トップや後頭部など、ボリュームが欲しい部分の根元だけにアプローチするパーマです。髪の立ち上がりをサポートし、全体のシルエットをふんわりと見せてくれます。
・ツイストスパイラルパーマ
より個性的でダイナミックな立体感を求めるなら、リッジの効いたパーマも選択肢の一つです。髪にしっかりとした動きがつくため、スタイリングも簡単です。
自宅で再現する、立体感スタイリング術
カットやパーマで土台を作った上で、日々のスタイリングを工夫すれば、さらに完成度の高い立体感を手に入れることができます。
・STEP1:ドライヤーで根元を立ち上げる
立体感を作る上で最も重要な工程です。シャンプー後、髪を乾かす際に、分け目とは逆の方向から風を当てたり、髪の根元を指で持ち上げたりしながら乾かします。こうすることで、根元に立ち上がりの癖がつき、ふんわりとしたベースが完成します。
・STEP2:アイロンで動きを加える
必要に応じて、ストレートアイロンで毛束に動きを加えます。毛束を細かく取り、中間から毛先にかけて緩やかなCカールやS字カールをランダムに入れると、より複雑な動きが出て立体感が強調されます。
・STEP3:スタイリング剤で仕上げる
スタイリング剤は、キープ力がありながらも軽い質感のファイバーワックスやクレイワックスがおすすめです。手のひらに少量を取り、指の間までしっかり伸ばしてから、根元を避け、髪の中間から毛先に揉み込むように馴染ませます。最後に指先で毛束をつまみ、シルエットを整えたら完成です。
理容室でのオーダー方法
理想の立体感を手に入れるためには、担当の理容師に自分のイメージを的確に伝えることが重要です。カウンセリングでは、以下の点を意識して相談してみましょう。
・現状の悩みを具体的に伝える
「トップがぺたんこになるのが悩みです」「もっと髪に動きが欲しいです」といったように、ご自身の悩みを具体的に伝えることで、理容師も的確な提案がしやすくなります。
・理想のスタイルの写真を見せる
言葉でニュアンスを伝えるのは難しいものです。なりたいイメージに近い立体感のあるヘアスタイルの写真をいくつか見せるのが最も効果的です。
・施術の希望を伝える
パーマをかけて楽に立体感を出したいのか、あるいはカットとスタイリングで何とかしたいのか、といった希望も伝えましょう。普段のスタイリングにかけられる時間などを共有するのも大切です。
まとめ
センターパートに立体感を出すためには、ご自身の髪質に合った「カット」、必要に応じた「パーマ」、そして日々の「スタイリング」という三つの要素が不可欠です。これまで髪がぺたんこになるのを諦めていた方も、これらのアプローチを試すことで、見違えるように動きのあるスタイルを手に入れることができるでしょう。自分一人で悩まず、まずは髪のプロフェッショナルである理容師に相談し、あなたに最適な立体感ヘアを見つけてみてはいかがでしょうか。