プール後のセンターパートが「ギシギシ」になる原因と、髪を蘇らせる完全ケア術
sho0202
Contents
楽しかった夏の思い出と、髪への代償
夏の陽射しを浴びながら、仲間とプールで過ごす、最高に楽しい時間。しかし、その日の夜、シャワーを浴びながら自分の髪に触れて、愕然とした経験はありませんか。指通りは最悪、髪はギシギシ、ゴワゴワ。いつものセンターパートにスタイリングしようとしても、全く言うことを聞かない。その原因は、プールに含まれる「塩素」です。この記事では、あなたの髪をプールのダメージから守り、潤いのある美しいセンターパートを蘇らせるための、完全ケア術を詳しく解説します。
なぜプール後の髪は、あんなにも傷んでしまうのか
まず、なぜプールに入ると髪がこれほどまでに傷んでしまうのか、そのメカニズムを知ることから始めましょう。
・塩素(カルキ)の仕業
プールを清潔に保つために不可欠な塩素(カルキ)は、実は髪にとっては非常に強い刺激物です。髪の表面を覆い、ツヤや潤いを守っている「キューティクル」という保護層を、剥がし、破壊してしまいます。これにより、髪の内部の水分や栄養分が流出し、深刻な乾燥とダメージを引き起こすのです。ギシギシとした手触りは、このキューティクルが傷ついている証拠です。
・紫外線とのダブルパンチ
屋外のプールでは、水中の塩素だけでなく、降り注ぐ紫外線も髪にダメージを与えます。髪も肌と同じように日焼けをし、乾燥や強度の低下を招きます。
・ヘアカラーやパーマへの影響
特に、ヘアカラーやパーマをしている髪は注意が必要です。塩素は、カラーの色素を分解し、色落ちを早める原因となります。ブリーチをしたハイトーンの髪が、緑がかってしまうことがあるのも、塩素の影響です。また、パーマのカールを形成している髪の結合を弱めてしまい、パーマが取れやすくなる原因にもなります。
プールから上がったら、すぐやるべき応急処置
ダメージを最小限に食い止めるためには、プールから上がった直後の「応急処置」が何よりも重要です。
・STEP1:まずは「真水」で、しっかりすすぐ
プールから上がったら、できるだけ速やかに、シャワーの真水で髪を洗い流しましょう。髪に付着した塩素を、物理的に洗い流してしまうのが目的です。
・STEP2:シャンプーで、優しく、しかし確実に洗い流す
シャンプーを使い、髪と頭皮に残った塩素や汚れを、確実に洗い流します。この時、ゴシゴシと強く擦るのではなく、指の腹で優しくマッサージするように洗うのがポイントです。洗浄力の強すぎるシャンプーは避け、アミノ酸系などの保湿成分が含まれたものを選ぶと良いでしょう。
・STEP 3:トリートメントで、失われた潤いを徹底的に補給する
シャンプー後の髪は、栄養が抜け出て、非常にデリケートな状態です。コンディショナーやリンスも大切ですが、できることなら、より補修効果の高い「トリートメント(ヘアマスク)」を使いましょう。髪に馴染ませた後、数分間放置することで、成分が髪の内部に浸透し、失われた潤いと栄養を補給してくれます。
傷んだ髪をいたわる、プール後のスタイリング術
ダメージを受けた髪をスタイリングする際は、いつも以上に、髪をいたわる意識が大切です。
・ドライヤーの前に、洗い流さないトリートメントは必須
タオルドライ後、ドライヤーをかける前には、必ず洗い流さないトリートメント(ヘアオイルやヘアミルク)を髪全体に馴染ませましょう。ドライヤーの熱から髪を守り、パサつきを抑え、まとまりやすい状態を作ります。
・ドライヤーは「低温」で、優しく乾かす
ドライヤーの熱も、ダメージ毛には負担となります。できるだけ低い温度設定で、髪から少し離して、優しく乾かすことを心がけてください。
・スタイリング剤は、ツヤ系のものを選ぶ
ギシギシ、パサパサに見えやすいプール後の髪には、マット系のワックスよりも、ツヤの出るグリースや、まとまりを与えるバーム、オイルなどがおすすめです。スタイリングと同時に、髪に潤いと健康的な見た目を与えてくれます。
ダメージを「リセット」する、プロフェッショナルの仕事
日々のセルフケアも非常に重要ですが、一度深く傷ついてしまった髪を、完全に元の状態に近づけるためには、やはりプロの力が必要です。
・サロントリートメントという集中治療
理容室で提供されるプロフェッショナル用のトリートメントは、市販のものとは比べ物にならないほど高濃度の栄養成分を、髪の芯の奥深くまで浸透させることができます。塩素によって失われた髪の体力を、集中的に回復させる、いわば「髪の集中治療」です。
・ダメージ部分を切り捨てる「メンテナンスカット」
傷んでしまった毛先は、残念ながら元には戻りません。ダメージが深刻な部分を数センチだけでもカットしてあげることで、指通りは劇的に改善され、髪全体の健康状態も向上します。
理容室でのオーダー方法
あなたの髪の悩みを、プロに相談してみましょう。
・ライフスタイルと悩みを伝える
「夏にプールによく行くので、髪のダメージとパサつきが気になります」
「塩素で傷んだ髪をリセットできるような、効果の高いトリートメントはありますか?」
「傷んだ毛先だけでもカットして、手触りを良くしたいです」
このように、あなたの状況と希望を伝えることで、プロは最適なケア方法と施術を提案してくれます。
まとめ
夏の楽しい思い出は、髪にとって、時として過酷な試練となります。プール後の適切なセルフケアは、そのダメージを最小限に抑えるために不可欠です。しかし、本当に髪を健康な状態へと「リセット」したいと願うなら、その答えは、プロの理容師が提供する、専門的なトリートメントと、的確なカット技術にあります。夏の終わり、あなたの髪をいたわるために、ぜひ一度、信頼できる「髪の専門家」に相談してみてはいかがでしょうか。
ABOUT ME