センターパート×ポニーテールを、お洒落に仕上げる。大人の男の結び方
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そのポニーテール、「ただ結んでいるだけ」になっていませんか?
長めのセンターパートスタイル。そのままでも十分にお洒落ですが、食事や仕事の時には、やはり邪魔に感じてしまうもの。そんな時、多くの男性が選択するのが、髪を後ろで一つに結ぶ「ポニーテール」です。しかし、その結び方一つで、あなたの印象は「清潔感のあるお洒落なスタイル」にも、「ただ無頓着に束ねただけの野暮ったいスタイル」にもなり得ます。この記事では、あなたのセンターパートを、より洗練されたポニーテールへと昇華させるための、プロの技術と知識を詳しく解説します。
印象を決定づける「結ぶ位置」の法則
まず、ポニーテール全体の印象を大きく左右するのが、髪を結ぶ「高さ」です。あなたがなりたいイメージに合わせて、結ぶ位置を意識してみましょう。
・ゴールデンポイント(高めの位置)
あごのラインと耳の上を結んだ延長線上にある、後頭部の高い位置。ここに結び目を持ってくると、全体のシルエットがリフトアップし、横顔が非常に美しく見えます。若々しく、アクティブな印象を与えたい時に最適です。
・ミドルポイント(中間の位置)
後頭部の真ん中あたり、最も自然に見える標準的な位置です。シーンを選ばず、どんなファッションにも合わせやすい、万能な高さと言えるでしょう。
・ローポイント(低めの位置)
襟足の近く、首の付け根あたりで結ぶ、低い位置。落ち着きがあり、リラックスした、大人の余裕を感じさせるスタイルです。アンニュイな色気を演出したい時にも効果的です。
「ただ結んだだけ」に見せない、プロの3つのテクニック
お洒落なポニーテールと、そうでないものを分ける境界線は、細部に宿る「計算された無造作感」にあります。以下の三つのテクニックを意識するだけで、あなたのポニーテールは見違えるはずです。
・テクニック1:「後れ毛」を計算して作る
これが最も重要なポイントです。髪をきっちりと全て結んでしまうと、顔の輪郭が強調されすぎたり、窮屈な印象になったりします。髪を結ぶ前に、あらかじめ、こめかみやもみあげ部分から、数本だけ毛束を引き出しておきましょう。この計算された「後れ毛」が、顔周りに柔らかなニュアンスと色気を生み、小顔効果ももたらします。
・テクニック2:ベースに「質感」を仕込む
スタイリング剤を何もつけずにただ結ぶと、髪がパサついて見え、疲れた印象になりがちです。結ぶ前に、ヘアオイルやヘアバームなどを髪全体に薄く馴染ませ、潤いとツヤを仕込んでおきましょう。これにより、結んだ毛束と、後れ毛の質感が格段に向上します。
・テクニック3:トップの「引き出し」で立体感を出す
ゴムで結んだ後、結び目を片手で軽く押さえながら、もう片方の手の指先で、トップ(頭頂部)の髪を、数ミリずつ、何か所かつまんで引き出します。これにより、トップにふんわりとした高さが生まれ、シルエットに立体感が生まれます。
ポニーテールが驚くほど様になる、「ベースカット」の重要性
どんなにスタイリングを工夫しても、その仕上がりを最終的に決定づけるのは、土台となる「ベースカット」です。プロの理容師は、お客様が髪を下ろしている時はもちろん、「髪を結ぶ」ということまでを想定して、スタイルをデザインします。
・「後れ毛」をあらかじめデザインする
お洒落な後れ毛は、ただ結んだ時に偶然落ちてくるものではありません。プロは、結んだ時に、最も美しく顔周りに落ちてくるように、あらかじめ後れ毛となる部分の長さや量を計算し、カットの段階で創り出しているのです。
・毛量を調整し、美しい束感を創る
ただ長く伸ばしただけの重い髪では、結んだ時に根元が重くなりすぎたり、毛束が野暮ったく見えたりします。髪の内側の毛量を的確に調整し、軽さを出すことで、結んだ時の毛束が、美しく、扱いやすいものになります。
・パーマで質感をプラスする
ベースの髪に、ごく自然なニュアンスパーマをかけておくのも、非常に有効な手段です。これにより、何もしなくても、後れ毛や毛束に柔らかな動きが生まれ、ただ結ぶだけで、こなれたお洒落なスタイルが完成します。
理容室でのオーダー方法
あなたのライフスタイルを、プロに伝えましょう。
・髪を結ぶ習慣を伝える
「普段、仕事中や休日に、髪をポニーテールに結ぶことが多いです」
と、あなたの日常を伝えることで、理容師はそれを前提とした最適なスタイルを提案してくれます。
・具体的なイメージを伝える
「センターパートで、結んだ時にお洒落に見えるようにカットしてください」
「結んだ時に、顔周りに自然に落ちてくる後れ毛を作ってほしいです」
といったように、具体的な希望を伝えましょう。
まとめ
センターパートのポニーテールは、もはや単なるまとめ髪ではありません。それは、あなたの個性とライフスタイルを表現する、洗練されたヘアアレンジの一つです。そして、その完成度は、結び方という表面的なテクニック以上に、あなたの髪を知り尽くしたプロによる、完璧な「ベースカット」によって支えられています。「下ろしても格好良い、結んでも格好良い」。そんな究極のスタイルを手に入れるために、ぜひ一度、信頼できる理容師に相談してみてはいかがでしょうか。
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