センターパートに、メッシュで立体感を。髪に動きと表情を与える、カラーデザイン
いつものセンターパートスタイル。形は気に入っているけれど、どこか単調で、のっぺりと見えてしまう。あるいは、もっと髪に、立体的な動きや、軽やかな表情が欲しい。そんな風に感じたことはないでしょうか。
その、あなたの「もう少しだけ、何かが欲しい」という想いに、完璧に応えてくれる技術。それが、部分的に髪の明るさを変える「メッシュ(ハイライト)」です。
この記事では、センターパートとメッシュを組み合わせることで生まれる、奥深い魅力と、そのデザインの多様性、そして、そのスタイルを成功させるために、なぜプロの技術が必要不可欠なのかについて、詳しく解説していきます。
なぜ、メッシュを入れると、スタイルは劇的に変わるのか
髪全体を染めるのではなく、髪の中に、明るい筋(すじ)を、デザインとして配置していく。この、メッシュというカラー技術は、あなたのヘアスタイルに、多くの素晴らしい効果をもたらします。
・髪に、自然な「立体感」と「奥行き」が生まれる
髪の中に、明るい部分(光)と、元の髪色である暗い部分(影)が混在することで、スタイル全体に、自然な陰影が生まれます。これにより、髪が、まるで生きているかのような、豊かな立体感と奥行きを宿します。
・毛流れが際立ち、「動き」がはっきりと見えるようになる
センターパートの魅力である、顔周りを流れる、優雅な毛流れ。メッシュは、その一本一本の動きを、光として拾い上げ、はっきりと可視化してくれます。髪が動くたびに、その表情は、より一層、豊かになります。
・髪色が明るくなることで、「軽やか」で「柔らか」な印象を与える
ダークトーンの髪の中に、明るい色が加わることで、全体の印象が、軽やかで、柔らかいものへと変化します。特に、夏の季節には、その涼しげな見た目が、爽やかな印象を与えます。
・伸びてきた白髪を、自然に「ぼかす」効果も期待できる
気になる白髪も、メッシュの明るい筋の中に溶け込むことで、不思議なほど、目立ちにくくなります。白髪を、デザインの一部として活かす、ポジティブな選択肢です。
デザインは無限大。メッシュの「太さ」と「色」で印象を操る
メッシュの魅力は、そのデザインの幅広さにあります。「太さ」と「色」の組み合わせによって、あなたのなりたいイメージを、自在に表現することが可能です。
メッシュの「太さ」で選ぶ
・細めのメッシュ
ごく自然で、さりげない変化を求める方に。まるで、地毛が、夏の陽射しを浴びて、自然に明るくなったかのような、繊細な仕上がりです。ビジネスシーンなど、あまり派手にはできない環境にも、上品に馴染みます。
・太めのメッシュ
よりはっきりと、コントラストを効かせ、デザインとして、メッシュを楽しみたい方に。髪の束感が強調され、カジュアルで、ストリート感のある、力強いスタイルが生まれます。
メッシュの「色」で選ぶ
・ブラウン系
最もナチュラルで、挑戦しやすいカラー。元の髪色に、柔らかな透明感と、優しい印象をプラスします。
・アッシュ系
クールで、都会的な、洗練された印象を与えたい方に。くすんだ色味が、髪に、独特の深みと、ミステリアスな雰囲気をもたらします。多くの場合、ブリーチによる脱色が必要になります。
・ベージュ / ブロンド系
より明るく、華やかな印象を求める方に。肌のトーンを明るく見せる効果もあり、夏の日差しによく映える、インパクトのあるスタイルです。こちらも、ブリーチが必須となります。
なぜ、メッシュは「美容師のデザイン力」が問われる技術なのか
メッシュは、セルフカラーで行うには、あまりにもリスクの高い、専門的な技術です。なぜなら、その仕上がりの美しさは、担当する理容師の「デザイン力」と「色彩感覚」、そして、「化学的な知識」の、全てに懸かっているからです。
プロの理容師は、お客様の、元の髪色、髪質、そして、骨格を見極め、どの部分に、どのくらいの太さで、そして、どの角度でメッシュを入れれば、お客様の魅力が最大限に引き出されるかを、ミリ単位で計算し、デザインします。
また、ブリーチを使う場合は、髪へのダメージを最小限に抑えながら、狙い通りの明るさまで、均一に脱色する、高度な薬剤コントロール技術が求められます。そして、その上に重ねる「色」もまた、ブリーチ後の髪の黄色みを計算に入れ、完璧な色を創り出すための、精密な調合が行われています。
ランダムに入っているように見える、その一本一本の光の筋。その全てが、プロフェッショナルによる、緻密な計算と、豊かな経験の上に成り立っているのです。
まとめ
いつものセンターパートに、メッシュという、光の魔法を。それは、あなたのスタイルに、これまでにない、立体感と、豊かな表情を与えてくれる、素晴らしい選択肢です。
そのデザインの可能性は、無限大。あなただけの、最高のカラーデザインを、ぜひ、私たちと一緒に、探してみませんか。
そこには、きっと、まだ出会ったことのない、新しい自分の姿が、待っているはずです。