センターパートの新たな相棒。ヘアバンドで創る、お洒落なスタイル術
うだるような夏の暑さ。センターパートのスタイルを維持したいけれど、顔にかかる前髪や、汗で額に張り付く髪が気になる。そんな、長めの髪を持つ男性が夏に抱える共通の悩みを、一瞬で解決し、なおかつ、お洒落なスタイルへと昇華させてくれる万能アイテム。それが「ヘアバンド」です。
単に髪をまとめるための実用的な道具としてだけでなく、コーディネートのアクセントとなるファッションアイテムとして。この記事では、センターパートスタイルにおける、ヘアバンドの選び方から、こなれて見える付け方のテクニック、そして、そのスタイルがもっと格好良く決まるための秘訣について、詳しく解説していきます。
なぜ、ヘアバンドスタイルが注目されるのか
ヘアバンドが、単なるスポーツアクセサリーや、部屋でのリラックスアイテムの枠を超え、ファッションとして注目されるのには、いくつかの理由があります。
・顔周りをすっきりと見せ、清潔感を演出
何よりもまず、顔周りの髪を物理的に上げてくれるため、表情が明るく見え、圧倒的な清潔感が生まれます。夏の暑い季節において、この効果は絶大です。
・実用性とお洒落の両立
汗を止めたり、邪魔な髪をまとめたりという、極めて実用的な役割を果たしながら、それ自体がファッションのアクセントとして機能します。
・多彩な印象を表現可能
選ぶヘアバンドのデザインによって、スポーティーにも、ストリート風にも、あるいはアーティスティックでリラックスした雰囲気にも、自在に印象をコントロールできます。
・「伸ばしかけ」の髪をスマートにまとめる
髪を伸ばしている途中の、最もスタイリングが難しい「中途半端な長さ」の時期を、お洒落に、そして快適に乗り切るための、最高のパートナーにもなります。
ヘアバンドの種類と選び方
ヘアバンドには、様々な素材や幅のものがあります。自分のファッションスタイルや、その日の気分に合わせて選びましょう。
・太めの布製タイプ
パイル地やコットンなど、柔らかい素材の幅広タイプ。リラックスした、ナチュラルな印象を与えます。吸水性も高いため、スポーツなどのアクティブなシーンにも最適です。
・細めのシンプルタイプ
ゴム製や、細い金属製のシンプルなタイプ。主張が少ないため、どんなファッションにも馴染みやすく、さりげなく、そしてシャープな印象を与えます。モード系や、きれいめなスタイルのアクセントとしても有効です。
・スポーツブランド系
特定のブランドロゴが入った、伸縮性の高い素材のタイプ。ストリートファッションとの相性が抜群で、コーディネートにスポーティーな要素を加えたい時に活躍します。
こなれて見える、ヘアバンドの付け方と基本ルール
ヘアバンドをお洒落に見せるか、それとも単なる「髪留め」に見せるかの分かれ道は、その付け方にあります。いくつかの基本ルールを押さえましょう。
・手順1:まず、髪に軽くスタイリング剤をなじませる
アレンジを始める前に、ヘアオイルやヘアバームなどを髪全体に薄くなじませておくと、髪のまとまりが良くなり、ヘアバンドから意図せず髪が落ちてくるのを防げます。
・手順2:一度、全ての髪をオールバックにするように装着する
これが、こなれ感を出すための、最も重要な下準備です。まず、ヘアバンドを首まで通します。その後、前髪も含めた全ての髪を後ろにかきあげるように、ヘアバンドを額の生え際まで引き上げます。
・手順3:ヘアバンドの位置を決め、センターパートの髪を引き出す
生え際、あるいは、生え際より少し上くらいの位置にヘアバンドを固定します。その後、指をヘアバンドの内側に入れ、センターパートの分け目にあたる部分の髪を、優しく前方に引き出します。これにより、「ヘアバンドで押さえている感」がなくなり、自然なスタイルが生まれます。
・手順4:トップに高さを出し、全体のバランスを整える
最後に、ヘアバンドのすぐ後ろの部分の髪を、指で少しずつつまみ上げ、トップに高さを出します。このひと手間で、頭の形が綺麗に見え、のっぺりとした印象になるのを防ぎます。
ヘアバンドがもっと似合う髪。その鍵はカットにある
ヘアバンドは、誰でも手軽に使えるアクセサリーですが、そのスタイルが本当に洗練されて見えるかどうかは、ベースとなる「ヘアカット」に大きく左右されます。
例えば、手順4で解説した「トップの高さ」。これは、カットの段階で、トップにレイヤーが入っていたり、内側の毛量が適切に調整されていたりすることで、より簡単、かつ、自然に作ることができます。重たく切られただけの髪では、いくら引き上げても、美しいボリュームは生まれません。
また、ヘアバンドから覗く、サイドや襟足の髪。ここに、動きや束感が生まれるような「質感調整」が施されているかどうかで、全体の雰囲気は全く違って見えます。計算されたカットは、アクセサリーを付けた時の「脇役」となる髪さえも、美しくデザインしているのです。
まとめ
ヘアバンドは、夏のセンターパートスタイルにおける、実用性とファッション性を両立した、最高の相棒です。ただ付けるのではなく、一度オールバックにしてから前髪を引き出す、というひと手間を加えるだけで、あなたのスタイルは格段に洗練されるでしょう。
そして、そのアクセサリーを付けた時の、横顔や後ろ姿までをも美しく見せる。それこそが、プロの理容師が提供する、ヘアカットの真価です。あなたのライフスタイルに寄り添い、どんなシーンでも魅力的でいられるような、汎用性の高いヘアスタイルを、ぜひ私たちと一緒に創り上げていきませんか。