整髪料を混ぜる割合の基本|組み合わせで広がる髪型づくり
お使いの整髪料に対して、「もう少しつやが欲しい」「もう少し整髪力を高めたい」など、あと少しだけ何かが足りないと感じられた経験はございませんでしょうか。ご自身の理想とする髪型に近づけるための工夫として、実は異なる種類の整髪料を混ぜ合わせて使うという方法がございます。少し上級者向けの技術に聞こえるかもしれませんが、基本的な考え方を知れば、どなたでも試すことができます。ここでは、整髪料を混ぜる際の組み合わせや、その割合についてご説明いたします。
なぜ整髪料を混ぜるのか
そもそも、なぜ整髪料を混ぜるという手間をかけるのでしょうか。その一番の目的は、市販されている一つの製品だけでは実現できない、ご自身だけの理想的な使用感や質感をつくり出すためです。例えば、ワックスの持つ「髪を動かしやすい操作性」と、ジェルの持つ「強力な固定力とつや」という、それぞれの長所を良いところ取りすることができます。このように整髪料を組み合わせることで、ご自身の髪質やその日の気分、目指す髪型に、よりきめ細かく対応することが可能になるのです。
基本の組み合わせと割合の目安
整髪料の組み合わせには無限の可能性がございますが、ここでは代表的な例をいくつかご紹介いたします。
一つ目は、「ワックスとジェル」の組み合わせです。ワックスの自然な動きと、ジェルの固定力や光沢感を両立させたい場合に適しています。まずは「ワックス2対ジェル1」くらいの割合からお試しいただくのが良いでしょう。よりつややかに、そしてより強く固定したい日にはジェルの割合を増やすなど、お好みで調整してみてください。
二つ目は、「ワックスとグリース」です。ワックスの整髪力はそのままに、グリース特有の濡れたような強い光沢感とまとまりを加えたい時に有効です。こちらは「ワックス1対グリース1」を目安に、つやの出方を見ながら割合を変えていくのがおすすめです。
三つ目は、「ワックスとヘアオイル」です。これは髪の乾燥やぱさつきが気になる方に試していただきたい組み合わせです。いつものワックスにヘアオイルをほんの数滴加えるだけで、髪になめらかさと潤いのあるつやが生まれます。オイルを入れすぎると重くなりますので、ごく少量からお試しください。
混ぜて使う際のこつと注意点
異なる整髪料を混ぜる際には、いくつかの大切な点がございます。まず、手のひらに二つの整髪料を取ったら、両手でしっかりとこすり合わせ、完全に混ざり合って均一な状態になるまでなじませてください。混ざり方が不十分ですと、髪につけた際にむらができてしまい、思うような仕上がりになりません。また、混ぜ合わせることで全体の量が多くなりがちですので、普段お使いになる量よりも少し少なめから始めることをお勧めいたします。
自分だけの最適な割合を見つけるために
ここでご紹介いたしました組み合わせや割合は、あくまでも一般的な目安です。本当にご自身に合った調合は、その方の髪質や髪の長さ、そして目指す髪型によって千差万別に変化いたします。そして何よりも、混ぜ合わせる際の土台となるそれぞれの整髪料の品質が、仕上がりを大きく左右することも忘れてはなりません。もし、ご自身の髪質に合った製品の選び方や、より高度な使い方にご興味がございましたら、ぜひ私ども髪の専門家にご相談ください。お客様一人ひとりに合わせた最適な組み合わせをご提案させていただきます。
髪型づくりをさらに楽しむための一工夫
整髪料を混ぜて使うことは、日々の髪のお手入れを、より深く創造的なものへと変えてくれる一工夫です。様々な組み合わせと割合を試しながら、ご自身だけの「黄金比」を見つけ出すのも、髪型づくりの新たな楽しみ方と申せるでしょう。整髪に関するどのようなことでも、どうぞお気軽にお尋ねくださいませ。