ブリーチした髪に合う整髪料とは?傷みを抑えて美しく見せる選び方
ブリーチを施した明るく透明感のある髪色は、ご自身の個性を表現するための、非常に素晴らしいおしゃれの一つです。しかしその一方で、施術後の髪が乾燥しやすくなったり、これまで使っていた整髪料がなじみにくくなったりと、ブリーチをした髪特有のお悩みを感じている方も多いのではないでしょうか。繊細な状態にあるブリーチ後の髪には、その髪質に合わせた特別な整髪料選びと、日々の優しい使い方が何よりも大切になります。ここでは、その要点について詳しくご説明いたします。
まずはブリーチした髪の状態を知ることから
整髪料を選ぶ前に、まずはブリーチをしたご自身の髪がどのような状態にあるのかを、正しくご理解いただくことが大切です。ブリーチとは、髪の内部にある色素を抜くための施術です。その過程で、髪の表面をうろこ状に覆って保護している「キューティクル」という組織が開きやすい状態になります。キューティクルが開くと、そこから髪の内部の水分や栄養分が流れ出しやすくなり、結果として髪が乾燥してぱさついたり、指通りが悪くなったり、湿気によって意図せず広がったりといった現象が起こりやすくなるのです。
整髪料選びで最も重視すべき「保湿」と「つや」
このような繊細な状態にあるブリーチした髪の整髪料選びにおいて、最も優先していただきたい基準は、「保湿力」と「つや」です。乾燥しがちな髪には、まず潤いを補給し、そしてその潤いを外に逃がさないように閉じ込めてくれる、高い保湿力を持った製品が不可欠です。また、キューティクルが乱れることで失われがちな自然な光沢を、整髪料の油分などで補ってあげることで、明るい髪色をより美しく、そして何よりも健康的に見せることができます。もちろん、髪型を維持するための保持力も大切ですが、それ以上に「髪をいたわる」という視点から製品をお選びになることを、強くお勧めいたします。
ブリーチした髪におすすめの整髪料の種類
上記の基準を踏まえますと、ブリーチをした髪には次のような種類の整髪料が適していると申せます。まず、最もおすすめしたいのが「ヘアバーム」や「ヘアオイル」です。これらは天然由来の油分を主成分としており、非常に高い保湿力で髪のぱさつきを抑えながら、自然なつやとまとまりを与えてくれます。髪の手入れと整髪を同時に行える、まさに最適な選択肢です。また、「グリース」や、クリーム状の「柔らかめのワックス」も良いでしょう。これらは適度な油分と水分を含んでおり、つやを出しながら髪を優しくまとめることができます。一方で、固定力が非常に強いジェルや、髪の水分を奪いやすいドライな質感のワックスなどは、髪の乾燥やごわつきを助長してしまう可能性がございますので、ご使用の際には少し注意が必要です。
傷みを悪化させないための使い方
整髪料をつける前の、日々の手入れも非常に重要です。特に、ドライヤーで髪を乾かす前には、洗い流さないタイプのトリートメントなどをつけ、熱による乾燥から髪を保護する習慣をぜひ取り入れてください。潤いの土台があることで、整髪料のなじみも格段に良くなります。そして、整髪料をつける際には、手のひらでよく伸ばしてから、髪を強くこすりつけるのではなく、優しく揉み込むようになじませることを心がけてください。摩擦は、繊細な髪にとって大きな負担となります。
専門家による髪の状態に合わせたご提案
ブリーチによる髪の傷みの度合いは、お客様の元の髪質や、これまでの施術の履歴によって、一人ひとり全く異なります。市販されている数多くの製品の中から、ご自身の髪の今の状態に本当に合ったもの、そして必要なケア成分を含んだものをご自身だけで見つけ出すのは、非常に難しいことかもしれません。髪の状態を最も正確に診断できる私ども髪の専門家は、数ある専門的な製品の中から、お客様にとって最適な整髪料と、それに合わせた日々の手入れの方法まで含めて、責任をもってご提案させていただきます。
正しい整髪料選びで、ブリーチヘアを長く楽しむ
ブリーチをした髪は、確かにデリケートな状態にあります。しかし、ご自身の髪の状態を正しく理解し、それに合った整髪料選びと日々の丁寧な手入れを心がけることで、その美しい髪色を、長く、そして健やかに楽しむことは十分に可能です。髪のおしゃれを存分に楽しみながら、同時に髪そのものを大切にしていく。そのお手伝いができましたら幸いです。髪の状態に関するお悩みや製品選びについて、どうぞお気軽にご相談くださいませ。