理容室での、勇気ある「おまかせ」。それは、最高の自分と出会うための、信頼の扉
「どんな髪型が似合うか、自分ではよく分からない」「今のスタイルには飽きたけれど、新しいイメージが思い浮かばない」。そんな時、理容室の椅子に座り、理容師に「おまかせでお願いします」と、一言だけ告げてみる。それは、ご自身の新たな魅力を引き出すための、少しだけ勇気のいる、しかし、この上なく心躍る選択です。そして、その一言は、お客様が、私たち理容師に寄せてくださる、究極の信頼の証なのです。
「おまかせ」とは、理容師との共同作業の始まりです
まず、ご理解いただきたいのは、プロの理容師にとって、お客様からの「おまかせ」というオーダーは、決して「理容師の好き勝手に切る」という意味ではない、ということです。むしろ、その言葉をいただいた瞬間から、私たちはお客様のことを、より深く、そして、多角的に理解するための、いつも以上に丁寧なカウンセリングを始めさせていただきます。「おまかせ」とは、お客様と理容師が、二人三脚で、最高のスタイルを創り上げていく、共同作業の始まりを告げる、合図なのです。
誠実な理容師が行う、おまかせの「診断」と「提案」
誠実な理容師は、「おまかせ」のオーダーに対し、まず、プロの視点から、お客様の「素材」を、客観的に診断いたします。お客様の骨格、髪質、毛量、生え癖。そして、カウンセリングの中から、お客様の職業やライフスタイル、普段のファッション、そして、周囲に与えたい印象といった、内面的な要素までを、一つひとつ丁寧に汲み取っていきます。その全ての情報を、頭の中で、瞬時に、そして、緻密に組み合わせ、お客様の魅力を最大限に引き出す、具体的なヘアスタイルを、責任を持って「提案」させていただきます。その提案に、お客様が心からご納得されて初めて、私たちは、ハサミを手に取るのです。
なぜ、「おまかせ」で、新しい自分の魅力に気づけるのでしょうか
長年、ご自身で髪型を選んでいると、どうしても、その選択は、ご自身の好みや、思い込みといった、限られた範囲の中に、収まりがちです。そこに、プロの客観的な視点が入ることで、ご自身では、これまで想像すらしなかったような、新しい可能性の扉が開かれることが、多々ございます。「おまかせ」とは、ご自身の固定観念から、一歩踏み出し、理容師という、もう一人の自分とも言える存在の力を借りて、新しい自分の魅力に気づくための、絶好の機会なのです。
究極の「おまかせ」とは、長年の信頼関係、そのものです
そして、同じ理容師に、長く髪を任せていると、やがて、多くの言葉を交わさずとも、互いの想いが通じ合う、深い信頼関係が生まれます。その関係性の中での「おまかせ」は、もはや、カウンセリングさえも、必要としないかもしれません。その時の、あなたのすべてを理解し、最高の答えを、黙っていても、形にしてくれる。それこそが、生涯付き合える理容師と出会えた、何よりの証です。
もし、あなたが、今の自分を、少しだけ変えたいと願うなら。ぜひ一度、その勇気ある一言を、私たちに、お預けください。その信頼に、最高の技術と、誠実な心で、お応えすることをお約束いたします。