メンズパーマを「濡れたまま」はNG?正しいケアとウェットスタイリングのコツ
sho0202
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
「パーマをかけると、髪が濡れている時に一番きれいなカールが出る。だから、このまま自然に乾かすのが、スタイルを活かす一番良い方法なのでは?」そんな風に考えて、お風呂上がりの髪を、濡れたまま放置してしまってはいませんか。実は、その何気ない習慣こそが、せっかくかけたパーマを台無しにし、髪や頭皮を傷めてしまう、最大の原因なのです。今回は、パーマヘアと水分の正しい関係を理解し、おしゃれな「濡れ髪スタイル」を健康的に楽しむための秘訣について、プロの視点から解説します。
Contents
やってはいけない!「濡れたまま放置(自然乾燥)」の大きなリスク
パーマをかけた髪にとって、濡れたままの状態で長時間いる「自然乾燥」は、百害あって一利なしと言っても過言ではありません。具体的に、どのようなリスクがあるのでしょうか。
髪と頭皮への悪影響
- パーマがだれる・取れる原因になる
髪は、水分を含むと、その重みで下に引っ張られます。濡れたままの状態でいる時間が長いと、この水分の重みと重力によって、せっかくのパーマのカールがだらしなく伸びてしまい、パーマが取れやすくなる直接的な原因となります。 - 深刻なヘアダメージを招く
髪が濡れている間、髪の表面を覆う鎧である「キューティクル」は、開いたままの無防備な状態です。この状態で放置すると、髪の内部から潤いや栄養分がどんどん流出していき、パサつきや切れ毛といった、深刻なダメージが進行します。 - 頭皮トラブルや、嫌なニオイの元になる
湿ったままの頭皮は、雑菌が繁殖するための絶好の環境です。これが、かゆみやフケ、そして嫌なニオイが発生する原因となります。 - 修復困難な「寝癖」がつく
特に、夜に髪を洗って、濡れたままや半乾きのまま寝てしまうと、枕との摩擦でキューティクルが傷つくだけでなく、パーマのカールが変な形で潰れたまま乾いてしまい、翌朝には、もう一度髪を濡らさなければ直せないほどの、ひどい寝癖がついてしまいます。
逆転の発想!おしゃれな「濡れ感」スタイリングの方法
「濡れたまま放置」はNGですが、一方で、パーマスタイルをおしゃれに見せる「濡れ感(ウェット感)」というスタイリングは、非常に人気があります。この二つは、似ているようで全くの別物です。
乾かす前の「濡れた状態」を、最大限に活かす
- 「濡れたまま」と「濡れ感」は、全く違う
まず理解すべきは、自然乾燥による、ただ水分が残っているだけの「濡れたまま」の状態と、スタイリング剤を使って、意図的に濡れたようなツヤを演出する「濡れ感」は、全く違うということです。おしゃれな濡れ感スタイルは、適切な手順を踏んで創り出すものです。 - 正しい「濡れ感」スタイリングの手順
タオルドライで、余分な水分をしっかり取る
まずは、シャンプー後、タオルで髪を優しく叩くようにして、水が滴り落ちない程度まで、余分な水分を取り除きます。
根元を中心に、しっかりと乾かす
次に、ドライヤーを使って、まず頭皮と髪の根元を、指の腹で擦るようにしながら、しっかりと乾かします。これが、スタイルを一日キープし、頭皮トラブルを防ぐための絶対条件です。
毛先が半乾きの状態で、スタイリング剤を揉み込む
根元が乾き、毛先がまだしっとりと湿っている「半乾き」の状態で、ジェルやグリース、ヘアオイルといった、ウェットな質感のスタイリング剤を、カールを握り込むようにして、優しく揉み込みます。
自然乾燥、またはドライヤーの弱風で仕上げる
スタイリング剤をつけた後は、そのまま自然乾燥させて質感をキープするか、あるいは、ドライヤーの最も弱い風を下から当てて、カールを崩さないように軽く乾かして完成です。
あなたの髪に最適な「乾かし方」は、プロが知っている
正しい乾かし方やスタイリングは、パーマをかけた髪の美しさを維持するために不可欠です。しかし、その最適な方法は、あなたの髪質や、かけられたパーマの種類によって異なります。
理容室でのパーソナルなアドバイス
- パーマの種類によって、最適なケアは異なる
濡れている時にカールが強く出る「コールドパーマ」と、乾いている時にカールが再現されやすい「デジタルパーマ」など、あなたがかけたパーマの種類によって、最適な乾かし方やスタイリング方法は全く異なります。プロは、その特性を熟知しています。 - ダメージを最小限にする、プロの施術
そもそも、ダメージが少なく、潤いを保った健康な髪は、スタイリングもしやすく、美しいカールを維持しやすくなります。プロは、髪の体力を守りながらパーマをかけることで、ご自宅での手入れがしやすい、最高の土台を創ります。 - カットとの連動による、計算されたデザイン
濡れ感のあるスタイリングが最も美しく見えるように、カットの段階で毛量や質感を調整し、デザインしています。 - あなただけへの、実践的なスタイリング指導
施術の最後には、実際にスタイリングをしながら、「あなたの髪質なら、ここまで乾かしてから、このスタイリング剤を、このくらいつけるのがベストです」という、あなたのためだけの具体的なアドバイスを行います。
まとめ
パーマをかけた髪を、シャンプー後に「濡れたまま放置」することは、パーマが取れたり、髪が傷んだり、頭皮トラブルの原因になったりと、多くのリスクを伴うため、絶対にやめましょう。おしゃれな「濡れ感」スタイルは、根元をしっかりと乾かした上で、スタイリング剤を使って意図的に創り出すものです。そして、あなたの髪質とかけたパーマの種類によって、最適な乾かし方やスタイリング方法は異なります。自己流で悩む前に、ぜひ一度、経験豊富な理容師にご相談ください。
ABOUT ME