メンズパーマにノンシリコンシャンプーは良い?プロが教える正しい選び方
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「パーマをかけた髪には、ノンシリコンシャンプーが良い」。そんな話を、一度は聞いたことがあるかもしれません。なんとなく髪や頭皮に優しそうなイメージがありますが、それは本当なのでしょうか。そして、そもそも「シリコン」は、本当に髪にとって「悪者」なのでしょうか。今回は、世間のイメージに惑わされがちなシャンプー選びについて、パーマヘアを美しく維持するための正しい知識と、あなたの髪に本当に合うシャンプーの見つけ方を、プロの視点から詳しく解説します。
Contents
そもそも「シリコン」の役割とは?
ノンシリコンシャンプーについて知る前に、まずは誤解されがちな「シリコン」の、本来の役割について正しく理解しておきましょう。
髪の指通りを良くする、優秀なコーティング剤
- シリコンの正体
シャンプーやコンディショナーに配合されているシリコン(ジメチコン、シクロメチコンなど)は、髪の表面を薄い皮膜でコーティングするための成分です。よく言われる「シリコンが毛穴に詰まる」というのは、現在の高品質な製品においては、まず心配する必要のない、少し古い情報です。 - シリコン入りシャンプーのメリット
シリコンが髪の表面をコーティングすることで、シャンプー中の指通りが滑らかになり、髪同士の摩擦を防ぎます。また、キューティクルを整え、ドライヤーの熱から髪を守る効果もあります。仕上がりは、しっとりとまとまりのある、ツヤやかな質感になります。 - パーマヘアへの影響
パーマによるダメージで髪が広がりやすい方や、パサつきが気になる方、あるいは、しっとりとまとまりのあるカールを求める場合には、シリコン入りのシャンプーが有効な選択肢となります。
では、「ノンシリコンシャンプー」の特徴とは?
次に、ノンシリコンシャンプーが持つ特徴、そのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
軽やかで、ふんわりとした仕上がり
- ノンシリコンシャンプーのメリット
軽い、素髪のような仕上がり
髪をコーティングする成分が含まれていないため、髪本来の軽さが活かされ、洗い上がりはサラッと、そしてふんわりとしたボリューム感が出やすくなります。
頭皮に優しい製品が多い
頭皮の健康を重視した、スカルプケア系のシャンプーに、ノンシリコン処方が多く見られる傾向があります。 - ノンシリコンシャンプーのデメリット
シャンプー中に、きしみやすい
髪の表面を滑らかにするコーティング剤がないため、シャンプー中に髪がきしんだり、指が引っかかったりしやすいと感じることがあります。
ダメージヘアには、パサつきの原因にも
パーマやカラーでダメージが進行している髪の場合、シャンプーの保湿力だけでは足りず、かえってパサつきが助長されてしまう可能性があります。 - パーマヘアへの影響
髪が細く、柔らかい(軟毛)方や、トップにふんわりとしたボリュームが欲しい方、あるいは、軽い質感のパーマスタイルには、ノンシリコンシャンプーが向いていると言えるでしょう。
結論:パーマヘアには、どちらを選ぶべきか?
ここまで見てきたように、「シリコン」と「ノンシリコン」には、それぞれに長所と短所があります。「ノンシリコンだから良い」「シリコンだから悪い」という、単純な二元論で判断できるものではありません。
あなたの「髪質」と「なりたい質感」で決まる
- ノンシリコンシャンプーがおすすめな男性
髪が細く、柔らかい。
トップに、ふんわりとしたボリューム感が欲しい。
軽い、サラッとした質感が好みだ。 - シリコン入りシャンプーがおすすめな男性
髪が硬く、太い、あるいは量が多い。
パーマによるダメージや、髪の広がりが気になる。
しっとりと、まとまりのある質感が好みだ。 - 最も重要なこと
パーマヘアにとって最も重要なのは、シャンプーの種類だけでなく、シャンプーの後に、髪の内部を補修し、潤いを与える「トリートメント」を、必ずセットで行うことです。
本当に合うシャンプーは、プロの理容師に相談を
ご自身の髪質や、なりたい質感を自己判断するのは、意外と難しいものです。そんな時こそ、髪の専門家であるプロの理容師を頼ってください。
髪の状態を診断し、最適なケアを提案
- プロによる、的確な毛髪診断
プロの理容師は、あなたの髪質(水を弾きやすいか、吸収しやすいかなど)や、現在のダメージレベル、そして頭皮の状態までを、専門家の視点で正確に診断します。 - あなたのパーマデザインとの相性
あなたがかけたパーマのデザイン(しっかりとしたカールなのか、ゆるいウェーブなのかなど)によっても、最適なシャンプーは変わってきます。プロは、そのスタイルを最も美しく維持できる製品を知っています。 - 総合的なヘアケアプランの提案
シャンプーだけでなく、あなたの髪に本当に必要なトリートメント、洗い流さないトリートメント、そしてスタイリング剤まで、あなたの髪を最高の状態に保つための、トータルな製品選びと、その正しい使い方をアドバイスします。 - そもそも、ダメージを最小限に抑える施術
最高のヘアケアは、そもそも髪を極力傷ませないことです。プロは、ダメージを最小限に抑える薬剤と技術でパーマをかけるため、その後のシャンプー選びも、より自由で、楽になります。
まとめ
パーマヘアにノンシリコンシャンプーが良いかどうかは、一概には言えません。「ノンシリコン=良いもの」という単純なイメージで選ぶのではなく、ふんわりと軽い質感を求めるならノンシリコン、しっとりとまとまりのある質感を求めるならシリコン入り、というように、あなたの髪質と、なりたい質感に合わせて選ぶことが重要です。そして、そのあなたにとっての最適な選択は、あなたの髪の状態を最もよく知るプロの理容師に相談するのが、一番の近道です。
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