メンズパーマ、寝るときはどうしてる?朝のスタイルを楽にするための注意点
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理容室でかけてもらった、完璧なパーマスタイル。しかし、翌朝目を覚ますと、片側だけがぺしゃんこに潰れていたり、毛先が四方八方にはねてしまったり。そんな、寝ている間にスタイルが崩れてしまう「寝グセ」問題に、多くの男性が頭を悩ませています。実は、パーマをかけた髪は、寝るときのちょっとした注意点と、就寝前の簡単なケアで、その美しい状態をキープし、朝のスタイリングを劇的に楽にすることができるのです。
Contents
絶対にやってはいけない。「濡れたまま寝る」ことのリスク
まず、パーマヘアのケアにおいて、最もやってはいけないNG行動。それが、「髪が濡れたまま、あるいは半乾きのまま寝てしまう」ことです。これは、パーマスタイルにとって三重の脅威をもたらします。
パーマヘアへの、三重の脅威
- カールが潰れて、修復困難なクセがつく
髪は、濡れている時に形が変わりやすく、乾く時にその形が固定されます。髪が湿ったままの状態で枕に頭を乗せると、あなたの頭の重みでせっかくのパーマのカールが押し潰され、そのままの形で乾いてしまいます。これが、翌朝の頑固な寝グセの最大の原因です。 - 摩擦による、深刻なダメージの進行
髪が濡れている間、表面を覆うキューティクルは開いたままの、非常に無防備な状態です。この状態で、寝返りなどで枕と髪が擦れ合うと、キューティクルが剥がれたり、傷ついたりしてしまいます。これが、パーマ後の髪のパサつきや、枝毛・切れ毛といった深刻なダメージに繋がります。 - 頭皮トラブルの原因になる
湿ったままの頭皮は、雑菌が繁殖するための絶好の環境です。これが、かゆみやフケ、そして嫌なニオイが発生する原因となり、健康な髪の成長を妨げてしまう可能性もあります。
パーマをきれいに保つ、就寝前のナイトケア
では、どうすれば寝ている間にパーマを守ることができるのでしょうか。就寝前の簡単な習慣が、翌朝のあなたのスタイリングを大きく変えます。
一手間が、翌朝のスタイリングを変える
- 基本中の基本
髪を、根元から完全に乾かす
これが、最も重要で、最も効果的な対策です。お風呂から上がったら、自然乾燥は絶対に避け、できるだけ早くドライヤーで髪を乾かしましょう。特に、寝グセがつきやすい根元部分を、指の腹で頭皮を擦るようにしながら、しっかりと乾かすことがポイントです。 - 洗い流さないトリートメントで、髪を保湿・保護する
髪を乾かす前に、オイルやミルク、クリームタイプの洗い流さないトリートメントを毛先中心に馴染ませましょう。これが、寝ている間の乾燥や、枕との摩擦から、デリケートなパーマヘアを守ってくれる保護膜の役割を果たします。 - 髪が長い場合の一工夫
ミディアム以上の長さがある方は、髪を頭の上に、ふんわりと持ち上げるようにして枕の上の方に逃がして寝ると、自身の頭や体で髪を押し潰すのを防ぐことができます。また、就寝時専用のナイトキャップをかぶるのも、摩擦を防ぐ上で非常に効果的です。 - 枕カバーの素材を見直してみる
一般的なコットン素材の枕カバーは、摩擦が起きやすいとされています。もし、よりこだわりたいのであれば、シルクやサテンといった、滑らかな素材の枕カバーに変えてみるのも、髪への負担を軽減するための一つの方法です。
そもそも「寝グセがつきにくいパーマ」をかける
ご自宅でのケアも大切ですが、それ以上に重要なのが、そもそも「寝グセがつきにくく、朝の再現性が高い」ように、プロの手で計算されたパーマをかけてもらうことです。
理容室で創る、復元力の高いスタイル
- 全ての土台となる、完璧なカット技術
プロの理容師は、お客様一人ひとりの骨格や髪の生えグセを見極め、寝グセがつきにくい、そして、もしついても簡単に直せるような、計算されたカットを施します。 - ダメージを抑えた、弾力のあるカール
健康で、弾力のある髪は、潰れても元の形に戻ろうとする「復元力」が高いです。プロは、髪のダメージを最小限に抑える薬剤と技術でパーマをかけることで、そもそも寝グセがつきにくい、健康的な髪の状態を維持します。 - あなたに合わせた「寝グセの直し方」の指導
施術の最後には、あなたの髪質と、今日かけたパーマのスタイルに合わせて、翌朝、最も簡単で効果的な寝グセの直し方(霧吹きの使い方など)や、スタイリング方法を、プロがマンツーマンで直接レクチャーします。これこそが、理容室でパーマをかける最大の価値です。
まとめ
メンズパーマをかけた夜、そのスタイルを守るために最も重要なことは、就寝前に、髪を根元から完全に乾かすことです。そして、洗い流さないトリートメントで髪を保護してあげる、という一手間が、翌朝のスタイリングを劇的に楽にしてくれます。しかし、最も根本的な解決策は、そもそも寝グセがつきにくく、そして直しやすくデザインされた、プロによるカットとパーマを施してもらうことです。サロンでの仕上がりだけでなく、お客様の翌朝からの毎日が、より快適で、より格好良くなる。そこまでをデザインするのが、私たちプロの理容師の仕事です。
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