パーマの「巻き方」でメンズヘアは変わる|代表的な種類と仕上がりを解説
sho0202
メンズパーマのスタイルを決定づける上で、カットと同じくらい重要なのが、ロッドをどう巻くかという「巻き方」の技術です。同じパーマ液を使っても、この巻き方一つで仕上がりは全くの別物になります。この記事では、サロンで理容師が行うパーマの代表的な巻き方の種類と、それによって生まれるスタイルの違いについて詳しく解説します。巻き方の知識は、理想のヘアスタイルをオーダーする際のヒントにもなります。
Contents
なぜパーマの「巻き方」が重要なのか?
パーマデザインの心臓部とも言える「巻き方」。その重要性を見ていきましょう。
カールの形と方向性を決める
- カールの形状
ロッドに対して髪をどう巻きつけるかで、生まれるカールの形(Cカール、Sカール、螺旋状など)が決まります。 - 毛流れのコントロール
髪を巻く角度や方向を計算することで、前髪を上げやすくしたり、サイドのボリュームを抑えたりと、全体の毛流れをデザインします。
質感とボリュームを調整する
- 質感の変化
ねじるように巻けば(ツイスト巻き)、シャープで硬い質感が生まれます。 - ボリュームの調整
根元から巻けばボリュームアップし、毛先だけ巻けば自然な動きをプラスできます。
スタイルの再現性を高める
- 計算されたデザイン
プロの理容師は、お客様が自宅で乾かすだけでスタイルが再現できるように、骨格や生え癖を考慮しながら巻き方を設計しています。
サロンで行われる代表的なパーマの巻き方
ここでは、メンズヘアでよく使われる基本的な巻き方の種類と、その特徴をご紹介します。
平巻き(ひらまき)
- 巻き方
髪の毛束を地面と平行になるようにロッドに巻きつけていく、最も基本的な巻き方です。 - 仕上がり
毛先にCカールのような自然な丸みがつき、ふんわりとしたボリュームと柔らかい動きが出ます。 - 適したスタイル
マッシュスタイル、ニュアンスパーマなど、ナチュラルなスタイル。
スパイラル巻き
- 巻き方
ロッドに対して髪を螺旋階段のように、らせん状に巻きつけていく方法です。 - 仕上がり
根元から毛先まで均一で立体的なカールが生まれます。縦に落ちる動きが特徴的です。 - 適したスタイル
スパイラルパーマ、ミディアム〜ロングヘアで動きを出したいスタイル。
ツイスト巻き
- 巻き方
髪の毛束を「ねじり」ながらロッドに巻きつけていきます。 - 仕上がり
チリっとしたような、シャープでランダムな束感が生まれます。独特の質感とボリューム感が特徴です。 - 適したスタイル
ツイストパーマ、ストリート系のハードなスタイル。
ピンパーマ(ピンカール)
- 巻き方
ロッドを使わず、指でカールを作り、それをピンで頭皮に固定してかける方法です。 - 仕上がり
根元の立ち上がりや、ごく自然な毛流れ、クセ毛のような柔らかい動きを表現できます。 - 適したスタイル
ショートヘアの部分的なボリューム調整、サイドの毛流れ作りなど。
巻き方の方向
- フォワード巻き
顔の方向(前方)に向かって巻く。柔らかな印象に。 - リバース巻き
顔の外側(後方)に向かって巻く。大人っぽく、すっきりした印象に。
理想のスタイルを叶えるには、プロの技術が必要不可欠
これらの巻き方は単体で使われるだけでなく、場所によって複数の巻き方を組み合わせることで、複雑で洗練されたヘアスタイルが生まれます。
セルフパーマの「巻き方」が難しい理由
- 技術的な難易度
自分の後頭部など、見えない部分を均一な力で、計算通りに巻くことはプロでもない限り不可能です。 - デザインの限界
骨格や髪の生え癖に合わせた巻き方の設計は、専門知識がなければできません。結果として、ただ巻いただけの不自然なスタイルになりがちです。
「おまかせ」できる信頼関係
- 理容師はデザインのプロ
なりたいスタイルの写真を見せて、「このスタイルにするにはどんな巻き方が良いですか?」と相談するのが一番です。 - 組み合わせの妙
例えば、「トップは平巻きでボリュームを出し、サイドはピンパーマで抑える」といったように、あなたの頭の形や髪質に合わせて最適な巻き方を組み合わせてデザインしてくれるのが、プロの理容師です。
まとめ
パーマの「巻き方」は、メンズヘアスタイルに無限の表情を与える、非常に奥深く専門的な技術です。平巻き、スパイラル巻き、ツイスト巻きなど、それぞれの巻き方が持つ特徴を理容師が巧みに組み合わせることで、あなただけのオーダーメイドのヘアスタイルが完成します。セルフパーマでは決して再現できない、このプロフェッショナルな技術こそが、サロンでパーマをかける最大の価値と言えるでしょう。ぜひ、信頼できる理容師のいるメンズヘアサロンで、計算され尽くした巻き方によって生まれる最高のパーマスタイルを体験してみてください。
ABOUT ME