2025.08.16

パーマの「かけ直し」はいつから可能？失敗の原因と正しい対処法

sho0202

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

楽しみにしていたパーマ。しかし、仕上がりを見てみると「カールがゆるすぎる」「逆にかかりすぎてしまった」「イメージしていたスタイルと全く違う」。そんな、パーマの失敗によるショックと後悔から、「今すぐにでも、どうにかして『かけ直し』できないだろうか」と悩んでいませんか。パーマのかけ直しは可能ですが、焦って行動すると、あなたの髪に取り返しのつかないダメージを与えてしまう可能性があります。髪を守りながら理想のスタイルを取り戻すための、正しい知識と手順について解説します。

Contents

パーマの「かけ直し」は、そもそも可能なのか？
- 失敗のパターンと、その可能性
かけ直しを考える前に。最も重要な「タイミング」
- 髪をこれ以上傷ませないために
次こそ失敗しない。理容室のプロによる「かけ直し」
- 失敗の原因分析から始める、緻密な再設計
まとめ

パーマの「かけ直し」は、そもそも可能なのか？

結論から言うと、ほとんどの場合、パーマのかけ直しは技術的に「可能」です。しかし、それは髪に再び薬剤を作用させるということであり、必ず相応のダメージを伴うということを、まず理解しておく必要があります。

失敗のパターンと、その可能性

カールがゆるい・すぐに取れてしまった場合
お客様の髪質に対して、使用した薬剤が弱かった、あるいは放置時間が短かったことなどが原因として考えられます。髪の体力（健康状態）が残っていれば、もう一度かけ直すことで、よりしっかりとしたカールにすることは比較的容易です。
カールがかかりすぎてしまった場合
薬剤が強すぎた、あるいは巻いたロッドが細すぎたことなどが原因です。この場合も、パーマを弱める専用の薬剤を使ったり、ごく軽いストレートパーマを施したりすることで、カールを緩め、より自然なウェーブスタイルに修正することが可能です。
デザインがイメージと違う場合
左右でカールの強さが違う、前髪だけイメージと違うといった、部分的な失敗も、気になる箇所だけを狙って修正することができます。

かけ直しを考える前に。最も重要な「タイミング」

「気に入らないから、明日すぐにでも別のサロンで直してもらおう」。その焦る気持ちはよく分かりますが、それだけは絶対に避けてください。

髪をこれ以上傷ませないために

施術直後のかけ直しは、髪にとって最悪の行為
パーマをかけた直後の髪は、薬剤の化学反応によって、体力を完全に使い果たした、非常にデリケートな状態です。そこに間髪を入れずに再び薬剤を重ねることは、髪を深刻なダメージ（切れ毛、チリつき、深刻なパサつき）に陥れる最も危険な行為です。
最低でも1週間は、髪に休息期間を与える
髪の内部結合が安定し、pHバランスが整い、コンディションが少し落ち着くまでには、最低でも1週間、できれば2週間程度の休息期間を設けることが望ましいです。この期間に、ご自宅でトリートメントなどの集中ケアを行っておくことも重要です。
最善の策は、まず「施術したサロン」に連絡すること
仕上がりに不満がある場合、まず最初に行うべきは、施術を担当した理容師やサロンに連絡し、正直に相談することです。多くのサロンには「技術保証期間」や「お直し期間」（通常、施術後1週間から10日程度）が設けられています。この期間内であれば、無料、あるいは割引価格で、責任を持って対応してもらえる可能性が非常に高いです。

次こそ失敗しない。理容室のプロによる「かけ直し」

もし、施術したサロンでの対応に満足できなかったり、別の信頼できるサロンで改めて相談したいと考えたりした場合、プロの理容師はどのようなアプローチで、失敗したパーマと向き合うのでしょうか。

失敗の原因分析から始める、緻密な再設計

徹底したカウンセリングと、的確な失敗原因の分析
プロは、まずお客様の「何が、どのように気に入らないのか」を丁寧にヒアリングします。そして、現在の髪の状態を詳細に診断し、なぜ今回のパーマが失敗に終わったのか、その原因（薬剤選定ミス、ロット選定ミス、髪質の見極めミスなど）を、プロの目で的確に分析します。同じ失敗を繰り返さないための、原因究明から始めます。
ダメージレベルの正確な診断
かけ直しが可能かどうか、お客様の髪に、再び薬剤を作用させるだけの体力が残っているかを慎重に見極めます。もしダメージが深刻すぎると判断した場合は、正直にそのことを伝え、かけ直しではなく、まずはトリートメントによるヘアケアを優先することを提案します。
ダメージを最小限に抑える薬剤選定とケア技術
お客様の髪の状態に合わせて、数あるプロ専用の薬剤の中から、最も負担の少ない、優しいものを選択します。また、施術の途中にも髪に必要な栄養分を補給するなど、徹底したダメージケアを行いながら、安全に施術を進めます。
「カット」による修正という、ダメージゼロの選択肢
場合によっては、パーマをかけ直さなくても、カットの仕方やスタイリングの方法を変えるだけで、カールの見え方を調整し、悩みを解決できることがあります。ダメージを一切与えずに理想のスタイルに近づけるこの方法は、カット技術に長けた理容師だからこそできる、プロならではの提案です。

まとめ

パーマのかけ直しは技術的には可能ですが、髪に大きな負担をかけるデリケートな施術であるため、適切な期間を空けることが絶対条件です。仕上がりに不満を感じたら、まずは焦らず、施術を受けたサロンに相談してみましょう。そして、もし新たなサロンでかけ直しを考えるなら、失敗の原因を正確に分析し、ダメージを最小限に抑える技術と知識を持つ、信頼できるプロに任せることが、理想のスタイルを取り戻すための唯一の道です。

FRESHNESS BARBER shop