メンズが初めてのパーマで失敗しないために。準備から頼み方まで完全ガイド
ヘアスタイルで、新しい自分に挑戦してみたい。毎日のスタイリングをもっと楽に、そしておしゃれにしたい。そんな思いから、「初めてのパーマ」に憧れを抱く男性は少なくありません。しかし、その一方で、「自分に似合うだろうか」「失敗したらどうしよう」「そもそも、サロンでどうやって頼めばいいのか分からない」といった、たくさんの不安が頭をよぎり、なかなか最初の一歩を踏み出せないのではないでしょうか。人生で一度きりの大切な「初パーマ」を、後悔のない最高の体験にするために。あなたが知っておくべき全てのことを、プロの視点からステップごとに詳しく解説します。
パーマをかける「前」に。理想のイメージを準備しよう
パーマが成功するかどうかの8割は、実は、あなたがサロンの椅子に座る前の「準備」の段階で決まっています。ほんの少しの準備が、あなたの不安を解消し、理想のスタイルへの近道となります。
成功は、準備で決まる
- なりたいヘアスタイルの「写真」を探しておく
これが、初めてのパーマを成功させるための、最も重要で、最も効果的な準備です。SNSやインターネットのヘアカタログサイトなどで、ご自身が良いな、と感じるパーマスタイルの写真を、2〜3枚ほどスマートフォンなどに保存しておきましょう。言葉で伝えるよりも、視覚的にイメージを共有することが、失敗を防ぐ最大の鍵です。 - ある程度の「髪の長さ」を確保しておく
パーマは、ロッドと呼ばれる筒状の道具に髪を巻きつけてカールを形成します。そのため、ロッドに髪を巻きつけられるだけの、最低限の長さが必要です。一般的には、髪をつまんでみて5cmから6cm程度の長さがあると、かけられるパーマのデザインの幅が大きく広がります。 - ご自身の「髪の履歴」を思い出しておく
過去に、ヘアカラーやブリーチ、縮毛矯正などをした経験がある場合は、その履歴を担当の理容師に正直に伝えることが重要です。その情報が、あなたの髪を深刻なダメージから守るための、大切な判断材料となります。
パーマ「当日」の、失敗しない頼み方
準備が整ったら、いよいよサロンへ。カウンセリングの際に、いくつかのポイントを押さえて希望を伝えることで、あなたの理想はより具体的に、そして正確にプロに伝わります。
不安な気持ちを、正直に伝えることが鍵
- まず、正直に「パーマは初めてです」と伝える
この一言が、非常に重要です。あなたが初心者であることを伝えれば、プロの理容師は、専門用語を避けて、より丁寧に、そして分かりやすく、施術の流れやスタイルの選択肢について説明してくれます。 - 準備した「写真」を見せて、イメージを共有する
「こんな雰囲気にしたいんです」と、準備しておいた写真を見せましょう。その際、「このスタイルの、特にどの部分が気に入っているのか」(例えば、前髪の毛流れ、トップのボリューム感など)を具体的に伝えると、よりイメージの共有が深まります。 - 普段の「髪の悩み」と「ライフスタイル」を話す
「直毛すぎて、トップにボリュームが出ない」「サイドが膨らんでしまう」「朝はスタイリングにあまり時間をかけられない」「普段はスーツを着ることが多い」といった、あなたの具体的な悩みや生活習慣を伝えることで、プロはあなたに本当に合った、ご自宅でも再現性の高いスタイルを提案しやすくなります。 - 「なりたくないイメージ」も、遠慮なく伝える
理想のスタイルと合わせて、「こんな風に、クルクルになりすぎるのは嫌だ」といった、あなたがNGだと思うスタイルを伝えることも、失敗を未然に防ぐ上で、非常に有効なコミュニケーションです。
初めてのメンズパーマにおすすめの種類
初めてのパーマで、大きな失敗を避けるための秘訣は、「さりげなさ」から始めることです。
「さりげなさ」から始めるのが成功の秘訣
- ニュアンスパーマ
最もおすすめなのが、このニュアンスパーマです。パーマをかけていることに、ほとんど気づかれないほど、ごくごく自然な毛流れや、柔らかな束感を髪に与えます。スタイリングが格段に楽になりながら、見た目はまるで元からがおしゃれなクセ毛のように見えます。ビジネスシーンでも安心です。 - Cカールパーマ(毛先だけパーマ)
髪全体ではなく、前髪やサイド、襟足といった部分的な毛先にだけ、アルファベットの「C」のような、自然に収まる緩やかなカールをつけます。直毛が持つ硬い印象を和らげ、柔らかい雰囲気を演出します。
パーマをかけた「後」の、正しいヘアケア
パーマは、かけて終わりではありません。施術後の正しいケアが、美しいスタイルを長く維持するための最後の仕上げです。
最初の48時間が重要
- 施術当日は、シャンプーをしない
パーマのカールが、髪の内部で完全に定着するには、24時間から48時間程度の時間が必要です。当日のシャンプーは、カールが緩んでしまう最大の原因になるため、我慢しましょう。 - 正しい乾かし方を、その日のうちにマスターする
パーマスタイルは、髪の乾かし方で、その日の仕上がりが決まります。担当してくれた理容師に、カールを最も美しく再現できる、正しいドライヤーの使い方を、その場でしっかりと教えてもらいましょう。 - パーマヘアに合った、スタイリング剤を使う
これまで使っていたスタイリング剤が、パーマヘアに合っているとは限りません。あなたの新しいスタイルに合った、最適なスタイリング剤についても、プロにアドバイスを求めましょう。
まとめ
メンズが初めてパーマをかける際に最も重要なのは、曖昧な言葉で伝えるのではなく、理想のイメージ(写真)を準備し、ご自身の悩みやライフスタイルを、担当の理容師に正直に、そして具体的に伝えることです。初めてだからこそ、あなたの髪質や骨格を正確に診断し、ダメージを最小限に抑え、そして施術後のアフターケアまでを丁寧に指導してくれる、信頼できるプロの理容師に任せることこそが、あなたの「初パーマ」を、最高の成功体験にするための、最も確実な方法です。