パーマの「当て直し」は可能?失敗後の正しい対処法と注意点
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楽しみにしていたパーマをかけたのに、仕上がりがどうもイメージと違う。「カールがゆるすぎる、あるいは逆にかかりすぎてしまった」「左右でカールの強さが違う」。そんな、パーマの失敗による、がっかりした経験はありませんか。スタイルが決まらず、毎日のセットも憂鬱になってしまいますが、諦めてしまう前に「当て直し」という選択肢があることをご存知でしょうか。しかし、それには正しい知識と適切なタイミングが不可欠です。
Contents
パーマの「当て直し」は、そもそも可能なのか?
結論から言うと、ほとんどの場合、パーマの当て直しは技術的に「可能」です。しかし、それは髪に再び薬剤を作用させるということであり、必ずダメージを伴うということを理解しておく必要があります。
ケース別の可能性
- カールがゆるい・かかっていない場合
薬剤の選定ミスや放置時間が不足していた、あるいは髪質が非常にパーマがかかりにくい、といった原因が考えられます。髪の状態が許せば、もう一度かけ直すことで、より強いカールにすることは可能です。 - カールがかかりすぎた場合
「パンチパーマのようになってしまった」など、カールが強すぎる場合も修正できます。パーマを弱める専用の薬剤を使ったり、ストレートパーマを軽くかけたりすることで、カールを緩め、より自然なウェーブに調整することが可能です。 - 左右差がある・デザインが違う場合
左右でカールの強さが違う、前髪だけイメージと違う、といった部分的な失敗も、気になる箇所だけを狙って修正することができます。
当て直しを考える前に。最も重要なタイミングと注意点
「気に入らないから、すぐにでも直したい」と焦る気持ちはよく分かります。しかし、その焦りが、あなたの髪に取り返しのつかないダメージを与えてしまう可能性があります。
髪の体力を最優先に考える
- パーマ直後の「当て直し」は絶対にNG
パーマをかけた直後の髪は、薬剤の化学反応によって、体力を著しく消耗した非常にデリケートな状態です。そこに間髪を入れずに再び薬剤を重ねることは、髪を深刻なダメージ(切れ毛、チリつき、パサつき)にさらす最も危険な行為です。絶対にやめましょう。 - 理想的な期間は「1週間から2週間」後
髪の状態が少し落ち着き、キューティクルが安定するまでには、最低でも数日間、理想を言えば1週間から2週間程度の休息期間を設けることが望ましいです。この期間に、トリートメントなどで髪のコンディションを整えておくことも重要です。 - まずは「施術してもらったサロン」に相談を
仕上がりに不満がある場合、まず最初に行うべきは、施術を担当した理容師やサロンに連絡し、相談することです。多くのサロンには「技術保証期間」や「お直し期間」(通常1週間から10日程度)が設けられており、その期間内であれば無料で、あるいは割引価格で対応してもらえる可能性が非常に高いです。 - セルフでの修正は絶対に考えない
ご自身で市販のパーマ液を買ってきて直そうとすることは、失敗をさらに重ね、髪を修復不可能な状態にするだけです。絶対に避けましょう。
信頼できる理容室で行う、プロの「当て直し」技術
もし、施術したサロンでの対応に満足できなかったり、別のサロンで改めて相談したいと考えたりした場合、プロの理容師はどのようなアプローチで当て直しを行うのでしょうか。
失敗の原因を分析し、最適解を導き出す
- 徹底したカウンセリングと的確な毛髪診断
プロは、まずお客様の「何が、どのように気に入らないのか」を丁寧にヒアリングします。そして、現在の髪の状態を詳細に診断し、なぜ前のパーマが失敗したのか、その原因(薬剤選定ミス、ロット選定ミス、髪質の見極めミスなど)を正確に分析します。これが、次の成功への最も重要な第一歩です。 - ダメージを最小限に抑える薬剤選定とケア
お客様の髪に残された体力を慎重に見極め、数ある薬剤の中から、最も負担の少ないものを選択します。また、施術の途中にも髪に必要な栄養分を補給するなど、徹底したダメージケアを行いながら、安全に施術を進めます。 - ヘアスタイルの再構築
ただパーマを強くしたり、弱くしたりするだけでなく、お客様の骨格やライフスタイルを再確認し、本当に似合うカールデザインとは何か、という視点からスタイルを再構築します。 - 「カット」による修正という選択肢
場合によっては、パーマをかけ直さなくても、カットの仕方やスタイリングの方法を変えるだけで、カールの見え方を調整し、悩みを解決できることがあります。ダメージを一切与えずに理想に近づけるこの方法は、カット技術に長けた理容師だからこそできる、プロならではの提案です。
まとめ
パーマの当て直しは技術的には可能ですが、髪に大きな負担をかける行為であるため、適切なタイミングと、髪の状態を正確に見極めるプロの診断が不可欠です。仕上がりに不満を感じたら、まずは焦らず、施術を受けたサロンに相談しましょう。そして、もし新たなサロンで当て直しを考えるなら、失敗の原因を的確に分析し、ダメージを最小限に抑える技術と知識を持つ、信頼できるプロに任せることが、理想のスタイルを取り戻すための唯一の道です。
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