ヘアオイルの一回分の適量とは?髪の長さ別の目安と正しい使い方
髪に潤いと艶を与え、健やかな状態に保つために役立つヘアオイル。しかし、その効果を十分に引き出すためには、一回分として使用する「量」が非常に重要です。量が少なすぎれば効果が半減してしまい、逆に多すぎると髪が重たくべたついた印象になってしまいます。ここでは、ヘアオイルの最適な一回分の量と、髪の長さ別の目安、そして効果を高めるための正しい使い方について解説いたします。
なぜ一回分の適量が重要なのか
ヘアオイルを使用する上で、まずご理解いただきたいのが「適量を守ること」の大切さです。例えば、使用する量が少なすぎると、髪全体にオイルが行き渡らず、部分的に乾燥が残ってしまったり、ドライヤーの熱や摩擦から髪を十分に保護できなかったりします。
一方で、量が多すぎると、髪が必要以上に油分を吸収してしまい、べたつきや重さの原因となります。清潔感のある印象から遠ざかるだけでなく、頭皮の毛穴詰まりにつながる可能性も考えられます。ヘアオイルが持つ本来の効果を最大限に引き出すためには、多すぎず少なすぎず、ご自身の髪にとっての「適量」を見つけることが鍵となるのです。
髪の長さで見る一回分の目安
ヘアオイルの一回分の量は、髪の長さによって大きく異なります。ここでは、一般的な目安をご紹介いたします。ポンプ式の容器を想定していますが、製品によって一回の吐出量が異なるため、最初は少量からお試しください。
短い髪の方は、1滴から2滴程度が目安です。非常に少ない量に感じられるかもしれませんが、まずはこの量から試してみて、髪全体のまとまり具合を確認しながら調整するのが良いでしょう。
肩につかない程度の長さの方は、2滴から3滴程度、ポンプ式であれば1プッシュが目安となります。特に傷みやすい毛先を中心に、丁寧になじませることが大切です。
肩よりも長い髪の方は、3滴から4滴程度、ポンプ式であれば1プッシュから2プッシュを目安にしてください。髪が長い分、全体に均一に行き渡らせることを意識すると、より美しく仕上がります。
効果を高める正しい付け方
適量を手に取ったら、次は付け方です。まず、ヘアオイルを手のひらに広げ、指の間までしっかりと伸ばしてください。このひと手間を加えることで、髪に付けた際に一部分だけが固まるのを防ぎ、均一になじませることができます。
次に、髪の傷みが気になる毛先から付け始め、徐々に髪の中間部分へと広げていきます。根元に近い部分は、ご自身の皮脂で潤っていることが多いため、付けすぎると重さの原因になります。最後に、手のひらに残ったごくわずかなオイルを、髪の表面に軽く触れるようになじませる程度に留めましょう。
ご自身の髪と向き合うことの大切さ
ここでご紹介した量は、あくまで一般的な目安です。髪の量が多い方や少ない方、髪が太い方や細い方、またダメージの度合いによっても最適な量は変わってきます。大切なのは、目安を参考にしながらも、「少し足りないかな」と感じるくらいの少量から始め、ご自身の髪の状態を日々観察しながら微調整していくことです。
ご自身の髪質に合った適量や、最適なヘアオイルの種類についてご不明な点がございましたら、どうぞお気軽に担当の理容師にご相談ください。専門的な視点から、お客様一人ひとりに合わせた最良のお手入れ方法をご提案させていただきます。