水性グリースの選び方|知的な「ぬれ感」を演出する整髪料の使い方
七三分けや、パーマを活かした髪型など、ご自身の髪に、潤いのある「つや」や「ぬれ感」を与えて仕上げる髪型は、大人の男性の品格と清潔感を演出するための、定番のおしゃれとしてすっかり定着いたしました。そうした髪型をつくる上で、最も心強い味方となるのが「グリース」と呼ばれる整髪料です。しかし、中には「昔ながらの油性の整髪料は、べたついて扱いにくいのでは」という印象をお持ちの方も、いらっしゃるかもしれません。ここでは、そうした印象を覆す、現代の主流である「水性グリース」の魅力と、その能力を最大限に引き出すための使い方についてご説明いたします。
現代の主流「水性グリース」が持つ魅力
現在、私ども専門家が仕事で用いるグリースの多くは、「水性」と呼ばれるものです。これには、伝統的な油性のものにはない、いくつかの素晴らしい魅力がございます。まず、その仕上がりは、重たい光沢ではなく、まるで髪が水分をたっぷりと含んでいるかのような、みずみずしく「品のある、美しいつや」であること。次に、髪をパリパリに固めることなく、しなやかなまとまりを一日を通して維持し、それでいて手ぐしや櫛で何度でも「手直しが可能」であること。そして何よりも、水を基剤として作られているため、毎日のシャンプーで驚くほど簡単、かつきれいに洗い流すことができ、髪や頭皮への負担が非常に少ないという「抜群の洗い落ちの良さ」です。
私たちが選ぶ、洗練を極めた一品
そうした水性グリースの持つ数々の魅力を、現代の男性が求める、より洗練された感性で、さらに高い次元へと昇華させた製品がございます。その一つが、感度の高い方々から絶大な支持を得ている「N.」シリーズの男性向け製品、「N. オム アクアグリース」です。この製品がなぜ私たちの信頼を得ているのかと申しますと、それは、シリーズの基本思想である天然由来の保湿成分へのこだわりを活かし、髪に潤いを与えながら、ただ濡れているだけではない、知性を感じさせる、極めて品の良いつや感を演出してくれるからに他なりません。タイトできっちりとした髪型から、動きのあるパーマスタイルまで、幅広く対応できる絶妙な保持力と、日々の整髪の時間を豊かにする心地よい香りもまた、プロとして高く評価する大切な要素です。
水性グリースの能力を引き出す使い方
水性グリースの、みずみずしい質感を最大限に活かすためには、その使い方が非常に重要になります。まず、お風呂上がりや、朝に髪を濡らした後の、タオルで水気をよく拭き取った「半乾きの状態」の髪にお使いいただくのが、最も効果的です。次に、ご自身の髪の長さに合わせて、まずは少量、例えば指の第一関節に乗る程度の量を手に取り、手のひら全体に、透明になるまで薄く均一に広げてください。そして、髪の根元から毛先に向かって、手ぐしで髪をとかすようにして、全体になじませていきます。最後に、櫛(コーム)を使い、分け目や全体の毛流れを正確に整えることで、より洗練された、美しい仕上がりが完成します。
このような髪型、このような方に
水性グリースは、その上品なつやとまとまりの良さから、特に次のようなご要望をお持ちの方に適しています。七三分けやオールバックといった、きっちりとした清潔感のある髪型。あるいは、パーマをかけた髪の、カールやうねりを、潤いと共にくっきりと再現したい場合。また、ご自身の髪が乾燥しやすく、ぱさつきを抑えながら、まとまりが欲しい、とお考えの方にも、最適な選択肢となることでしょう。
最高の「ぬれ感」は、最適な選択から
水性グリースと一口に申しましても、そのつやの強さや保持力は、製品によって様々です。そして、お客様の髪質や目指す髪型によって、最適な一品は全く異なってまいります。ご自身の髪質に合わないものを選んでしまいますと、意図せず重くなりすぎたり、逆にまとまりが足りなかったりすることもございます。お客様の髪を直接拝見し、その方に本当に合った製品と、ミリ単位での使用量までをご提案させていただくこと。それこそが、私ども髪の専門家がお手伝いできる、最大の価値です。
知的なつやをまとい、新しい自分を演出する
現代の水性グリースは、かつての整髪料のイメージを覆す、優れた使いやすさと高い品質を兼ね備えた、非常に洗練された選択肢です。上品な「ぬれ感」を味方につけることで、ご自身の印象を格上げし、新しい髪型づくりの楽しさを発見できるかもしれません。製品の選び方や使い方について、何かご不明な点がございましたら、いつでもお気軽に、私どもにご相談くださいませ。