メンズパーマは「寝る前」のケアが重要!寝癖を防ぎ長持ちさせる夜の習慣
メンズパーマのスタイリングと言えば、誰もが「朝」のセットを思い浮かべるでしょう。しかし、実は、かけたての美しいパーマスタイルを長く維持し、そして翌朝のスタイリングを劇的に楽にするための秘訣は、「夜」、つまり「寝る前」のケアに隠されています。面倒だからと、髪が濡れたまま寝てしまったり、何もつけずに乾かすだけだったり。そんな何気ない夜の習慣が、実はあなたのパーマの寿命を縮め、頑固な寝癖の原因となっているかもしれません。この記事では、プロが実践する、パーマを長持ちさせるための正しい「寝る前」のヘアケア習慣を詳しく解説します。
なぜ「寝る前」のケアがパーマの寿命と寝癖を決めるのか
夜の過ごし方が、翌朝の髪の状態を決定づけます。特に、パーマ後のデリケートな髪にとって、寝る前のケアは非常に重要です。
濡れた髪で寝ることの、3つの大きなリスク
「髪を乾かすのが面倒で、つい濡れたまま寝てしまう」。これは、パーマヘアにとって最もやってはいけない、最悪の習慣です。
- ①キューティクルが傷つき、深刻なダメージの原因に
髪が濡れている時、表面のキューティクルは開いており、非常に無防備な状態です。その状態で枕と擦れ合うことで、キューティクルが剥がれたり、傷ついたりして、切れ毛やパサつきといった、深刻なダメージに繋がります。 - ②パーマの綺麗なカールが潰れ、頑固な寝癖がつく
水分を含んで柔らかくなっている髪は、変な跡がつきやすい状態です。寝ている間の頭の重みで、せっかくのパーマの綺麗なカールが潰され、翌朝、非常にとれにくい頑固な寝癖となって現れます。 - ③頭皮に雑菌が繁殖し、トラブルの原因になる
頭皮が湿ったままだと、雑菌が繁殖しやすくなり、ニオイやかゆみ、フケといった頭皮トラブルの原因となります。健康な髪は、健康な頭皮から生まれます。
夜の正しいケアが、翌朝のスタイリングを楽にする
夜のうちに適切な手入れをしておくことで、翌朝の準備が驚くほど簡単になります。
- 夜のうちに、パーマのベースを完璧に整えておく
夜、髪を乾かす際に、パーマ本来の美しいカールを再現しておくことで、翌朝のスタイリングは、そのベースを軽く整えるだけで完了します。 - 寝癖そのものが、つきにくくなる
髪を完全に乾かし、キューティクルが閉じた状態で就寝することで、髪の形状が安定し、寝癖そのものがつきにくくなります。
【実践編】メンズパーマ・寝る前の正しい手入れ手順
それでは、具体的に、寝る前に行うべき、パーマヘアの正しい手入れのルーティンを解説します。
夜のゴールデンタイムに行うべき、4つのステップ
一日の汚れを落とし、髪を最高の状態で休ませてあげましょう。
- STEP1
シャンプーとトリートメントで、髪を優しく労わる
一日の汚れや皮脂、そしてスタイリング剤を、その日のうちにシャンプーで綺麗に洗い流しましょう。その際、パーマヘア専用の、洗浄力がマイルドで、保湿効果の高い製品を選ぶのが理想です。シャンプー後は、必ずトリートメントで、髪に潤いと栄養を補給します。 - STEP2
タオルで、擦らず優しく水分を吸い取る
タオルドライの際の摩擦は、ダメージとカールの崩れの原因になります。タオルで髪を挟み込み、優しくポンポンと叩くようにして、水分を吸い取らせましょう。 - STEP3
洗い流さないトリートメントで、髪を保湿・保護する
ドライヤーをかける前に、ヘアオイルやヘアミルクといった、洗い流さないタイプのトリートメントを、毛先中心に馴染ませます。これにより、ドライヤーの熱から髪を守り、睡眠中の乾燥を防ぎます。 - STEP4
ドライヤーで「完全に」乾かす
最も重要なのが、髪を「100%完全に乾かす」ことです。特に、乾きにくい根元や頭皮を中心に、ドライヤーでしっかりと乾かし、髪と頭皮を清潔で健康な状態に保ちましょう。
寝癖を最小限にする、ドライヤーのコツ
ただ乾かすだけでなく、翌朝を楽にするための、プロの乾かし方です。
- 根元をしっかりと乾かし、ふんわりと立ち上げる
まずは、トップの根元を中心に乾かし、ボリュームのベースを作ります。根元がしっかりと乾いていると、潰れにくく、寝癖がつきにくくなります。 - 毛先は、パーマのカールを再現するように優しく乾かす
根元が乾いたら、ドライヤーの風量を弱風に切り替え、毛先は手のひらでカールを包み込むように握りながら、パーマの形状を再現するように優しく乾かします。
朝と夜、パーマの手入れに関するQ&A
パーマの手入れに関する、よくある質問にお答えします。
よくある質問
正しい習慣を身につけて、パーマを楽しみましょう。
- Q. 髪を洗うのは、朝と夜、どちらが良いですか?
A. 圧倒的に「夜」です。一日の汚れをリセットし、髪が最も無防備な睡眠中に、清潔で乾いた状態を保つことが、美しく健康な髪への基本です。 - Q. 寝る前に、ワックスなどのスタイリング剤はつけるべき?
A. いいえ、つけるべきではありません。夜につけるのは、髪を補修・保護するための「洗い流さないトリートメント」です。スタイリング剤は、枕を汚す原因にもなります。 - Q. それでも朝、ひどい寝癖がついてしまったら?
A. 諦めて、根元から髪全体を完全に濡らしましょう。パーマの形状記憶効果により、濡らせば一瞬で、かけたての綺麗なカールが復活します。
まとめ
お洒落なメンズパーマスタイルを、一日でも長く、そして最高の状態で楽しむための秘訣は、朝のスタイリングだけでなく、実は「寝る前」の地道なケアに隠されています。「夜のうちに、その日の汚れを落とし、トリートメントで髪を労わり、そして完全に乾かしてから寝る」。この、当たり前とも言えるシンプルな習慣こそが、あなたのパーマをダメージや寝癖から守り、翌朝のあなたを、もっと格好良く、そして時間的にも余裕のあるものに変えてくれるのです。あなたのパーマスタイルに最適な、夜のケア方法について、ぜひ一度、信頼できるメンズヘアサロンで、私たちプロにご相談ください。