「顔でかい」はメンズパーマで解消!小顔に見せる髪型とオーダーの秘訣
「自分の顔の大きさが気になって、本当に似合う髪型が分からない」「パーマをかけてみたいけど、もっと顔が大きく見えてしまったらどうしよう…」。そんな、ご自身の輪郭に関するデリケートな悩みが原因で、ヘアスタイルを心から楽しめずにいませんか。しかし、諦めるのはまだ早いかもしれません。ヘアスタイル、特に髪に動きとシルエットを自在に与えることができる「メンズパーマ」は、その悩みを解決し、あなたのコンプレックスを魅力的な個性へと変えるための、強力な味方になってくれるのです。この記事では、顔の大きさをカバーし、理想の小顔に見せるためのメンズパーマの選び方とその秘訣について、詳しく解説していきます。
なぜパーマで「小顔」に見せることができるのか?
ヘアスタイルで顔の印象が大きく変わるのには、明確な理論があります。その基本となるのが「ひし形シルエット」です。
似合わせの黄金比「ひし形シルエット」
- バランスの法則
ヘアスタイルにおける「ひし形シルエット」とは、トップ(頭頂部)に適度な高さがあり、サイド(耳の横あたり)に最もボリュームのポイントがあり、そこから襟足や顎にかけてシャープに収まっていく、その名の通り「ひし形(◇)」に見えるシルエットのことです。この形が、最も全体のバランスが良く、どんな顔型の人でも頭の形をきれいに、そして顔を小さく見せてくれる「黄金比率」とされています。 - パーマの役割
パーマは、この理想的なひし形シルエットを作るのに最適な技術です。なぜなら、ボリュームが足りないトップにはカールで高さを「足し算」し、逆に広がりやすいサイドのハチ周りは、毛流れを作ってタイトに「引き算」するといった、ボリュームコントロールを自在に行えるからです。
視線をコントロールする錯覚効果
- 動きで視線を散らす
パーマによって作られた髪の立体的な動きや束感は、人の視線を自然と引きつけます。これにより、視線が顔の輪郭そのものから、動きのある髪の方へと散らされ、全体の印象をソフトに見せるという視覚的な錯覚効果も期待できるのです。
【実践編】顔を小さく見せるメンズパーマスタイル
「ひし形シルエット」と「視線のコントロール」。この二つの理論に基づいた、小顔効果の高い具体的なパーマスタイルをご紹介します。
縦のラインを強調する「アップバングパーマ」
- 小顔効果のポイント
前髪を上げてトップに高さを出すことで、縦長のシルエットを強調し、視線を上に集めるスタイルです。丸顔や顔の横幅が気になる方に特におすすめです。サイドをツーブロックなどですっきりと刈り上げることで、その効果はさらに高まります。
輪郭をカバーする「前下がりパーマ」
- 小顔効果のポイント
襟足から顔周りに向かって長くなる前下がりのカットラインは、フェイスラインに沿って落ちる髪が、気になるエラや頬骨を自然にカバーしてくれます。特に、エラ張りが気になるベース顔の方に非常に効果的なスタイルです。
動きで視線を散らす「ツイストスパイラルパーマ」
- 小顔効果のポイント
トップ部分にツイストスパイラルパーマで強い動きを出すことで、視線を効果的に髪の動きへと集めます。同時に、サイドをツーブロックやフェードカットでタイトに刈り上げることで、メリハリの効いたひし形シルエットが完成し、輪郭を目立たなくさせます。
これはNG!顔を大きく見せてしまうパーマの特徴
良かれと思ってかけたパーマが、逆効果になってしまうこともあります。
サイドにボリュームが出すぎるパーマ
- NGな例
顔の大きさをカバーしようとして、サイドまで均一に強いカールをかけてしまうと、頭全体の横幅が強調され、かえって顔が大きく見えてしまいます。重めのマッシュボブなども同様に注意が必要です。
顔の輪郭を完全に露出するスタイル
- NGな例
顔周りに髪の動きが全くなく、輪郭がダイレクトに見えてしまう、タイトすぎるオールバックなどは、コンプレックスがそのまま強調されてしまう可能性があります。動きで輪郭をぼかす工夫が必要です。
理想を叶えるオーダー&スタイリング術
サロンでのオーダーと、自宅でのスタイリングで意識すべきポイントです。
オーダー時に正直に悩みを伝える
- 成功への第一歩
カウンセリングの際に、まず「顔が大きく見えるのが悩みで、できるだけ小顔に見えるようにしたい」と、ご自身の悩みを正直に伝えることが、理想のスタイルを手に入れるための最も重要な第一歩です。プロの理容師は、その悩みを解決するための様々な技術と知識を持っています。
写真を見せて「相談」する
- プロの意見を仰ぐ
なりたいヘアスタイルの写真を見せることは非常に有効ですが、それをそのままオーダーするのではなく、「このスタイルを、自分の輪郭に合わせて小顔に見えるようにアレンジしてほしい」というように、プロの意見を求める形で相談してみましょう。
自宅でのスタイリングのコツ
- トップの高さとサイドのタイトさ
小顔セットの基本は、ドライヤーでの乾かし方にあります。トップの髪は、根元を下から指で持ち上げるようにして乾かし、高さを出すことを意識します。逆に、サイドの髪は、ドライヤーの風を上から下に当てて、膨らまないようにタイトに乾かしましょう。このメリハリが重要です。
まとめ
「顔がでかい」という悩みは、決して解消できないコンプレックスではありません。メンズパーマを駆使して、理想の「ひし形シルエット」を作ることで、あなたの輪郭をシャープに見せ、全体のバランスを整えることは十分に可能です。しかし、お客様一人ひとりの骨格や髪質を正確に診断し、コンプレックスを魅力へと変える、ミリ単位の「似合わせ」は、決してマニュアル通りにはいきません。それこそが、長年の経験で培われた、プロの理容師が持つ最も価値のある技術なのです。ご自身の輪郭にコンプレックスを感じている方こそ、ぜひ一度、骨格補正や似合わせ技術に長けた経験豊富な理容師にご相談ください。