メンズパーマで「ブサイクになった」と後悔しないために。失敗の原因と解決策

勇気を出して、おしゃれになるためにメンズパーマをかけた。しかし、鏡に映った自分の姿を見て、「想像と全然違う…」「正直、前の髪型の方が良かったかもしれない」。そんな、パーマをかけたことによる手痛い失敗や後悔の経験、あるいはこれから挑戦するにあたっての大きな不安を抱えていませんか。それは、決してあなた自身の顔立ちや髪質のせいではありません。メンズパーマで「ブサイクに見える」と感じてしまうのには、必ず明確な原因が存在するのです。この記事では、パーマで失敗してしまう主な原因を分析し、後悔しないための予防策と、もし失敗してしまった場合の具体的な解決策を、プロの視点から詳しく解説していきます。

なぜ？メンズパーマが「ブサイク」に見えてしまう主な原因

「パーマが似合わなかった」と感じる時、その背景にはいくつかの共通した原因が隠されています。

原因1：自分に似合うパーマを理解していない

• 骨格や髪質とのミスマッチ
  ヘアカタログで見たモデルの髪型が、必ずしも自分に似合うとは限りません。例えば、丸顔の方がサイドにもボリュームの出るパーマをかけると、輪郭がより強調されてしまうことがあります。自分の骨格や髪質の特徴を無視したスタイル選びが、失敗の最も大きな原因の一つです。

原因2：カットとパーマのデザインが連動していない

• 土台となるカットの重要性
  美しいパーマスタイルは、必ず美しいカットの上に成り立っています。パーマによる動きやボリュームを計算せずにカットされた髪にパーマをかけても、全体のシルエットはまとまりません。サイドの膨らみを抑えるためのツーブロックや、毛先の動きを出すためのレイヤーなど、パーマを活かすための土台作りができていないと、スタイルは崩壊してしまいます。

原因3：髪のダメージを考慮していない施術

• 薬剤選定のミス
  すでにカラーなどでダメージが蓄積している髪に、強すぎる薬剤でパーマをかけてしまうと、髪は耐えきれずにチリチリとした質感になってしまいます。これは、パーマが失敗したと感じる典型的な例であり、清潔感を大きく損なう原因にもなります。

原因4：毎日のスタイリングができていない

• パーマは魔法ではない
  パーマは、あくまでスタイリングを楽にするための「土台作り」です。かけたからといって、朝起きて何もしなくても完璧なスタイルが完成するわけではありません。正しい乾かし方や、最低限のスタイリングを怠ると、せっかくのパーマもただの「寝癖のついたボサボサ髪」に見えてしまうことがあります。

失敗しないために「オーダー前」にできること

これからパーマをかける方が、後悔を避けるために絶対にやるべきことがあります。

理想のスタイル写真を複数用意する

• イメージの具体化
  あなたの「なりたいイメージ」を担当の理容師と正確に共有するために、理想とするヘアスタイルの写真や画像を、できれば正面、サイド、後ろなど複数の角度から用意しましょう。「こんな感じにはなりたくない」というNG例の写真を見せるのも、イメージのズレを防ぐ上で非常に有効です。

自分の髪の悩みや履歴を正直に伝える

• 重要な情報共有
  「サイドが広がりやすい」「トップにボリュームが出ない」「過去にブリーチをしたことがある」など、あなたの髪に関する悩みや過去の施術履歴は、失敗を避けるための最も重要な情報です。カウンセリングの際に、全て正直に伝えましょう。

信頼できるプロの理容師を見つける

• 最大の防御策
  結局のところ、パーマで失敗しないための最大の防御策は、あなたの髪と真摯に向き合ってくれる、信頼できるプロの理容師を見つけることです。優れた理容師は、カウンセリングの段階で、あなたの髪質や骨格では難しいスタイルを正直に伝え、あなたにとっての最善のスタイルを提案してくれるはずです。

もし失敗してしまったら？今すぐできる「解決策」

すでにパーマで後悔している方も、諦めないでください。いくつかのできる対処法があります。

解決策1：スタイリングで修正を試みる

• 乾かし方を変える
  サイドが広がるなら、ドライヤーの風を上から当てて、手のひらで抑えながら乾かす。トップにボリュームが欲しいなら、根元を下から持ち上げるように乾かす。乾かし方を変えるだけでも、シルエットは大きく変わります。
• スタイリング剤を変える
  パサつきや広がりが気になる場合は、ツヤとまとまりの出るグリースやジェル、ヘアバームなど、少し重めのスタイリング剤を使ってみましょう。

解決策2：メンテナンスカットで調整する

• プロによる修正
  パーマをかけたサロン、あるいは信頼できる別のサロンに相談し、パーマを活かしつつ、問題のある部分をカットで調整してもらうのが最も効果的な方法です。不要なボリュームを削ったり、シルエットを整えたりするだけで、見違えるように改善されるケースは少なくありません。

解決策3：パーマを落とす（最終手段）

• 薬剤の使用
  どうしても我慢できない場合は、パーマを落とす専用の薬剤を使って、ストレートヘアに戻すという選択肢もあります。ただし、これは髪にさらなるダメージを与えるため、必ずプロに相談の上、慎重に行うべき最終手段です。

まとめ

メンズパーマで「ブサイクになった」と感じてしまう悲しい経験は、そのほとんどが、あなた自身のせいではなく、カウンセリングでのイメージ共有不足や、髪質・骨格を無視した施術によるミスマッチが原因です。そして、それらの失敗は、事前の準備と、信頼できるプロを選ぶことで、そのほとんどを防ぐことができます。パーマは、あなたのコンプレックスを解消し、新たな魅力を引き出してくれる素晴らしい技術です。一度の失敗で諦めてしまう前に、ぜひ一度、あなたの髪の悩みに真剣に耳を傾け、最高のスタイルを提案してくれる経験豊富な理容師にご相談ください。

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古賀昌平(こがしょうへい)

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天神大牟田線・西鉄小郡駅前のメンズヘアサロン「FRESHNESS BARBER shop」の広報担当です。福岡県出身。学生時代は水泳部に所属。趣味は、漫画やアニメを見ること（HUNTER×HUNTER、NARUTO -ナルト-、BLEACHなど）。