メンズパーマで「ボリュームダウン」は可能?広がる髪を抑える髪型とオーダー術
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「自分の髪は量が多くて、すぐに横に広がってしまう」「パーマをかけたいけれど、今以上にボリュームが出て、頭が大きく見えてしまうのが怖い」。そんな、髪のボリュームに関する悩みから、パーマスタイルを諦めてしまっている男性は少なくありません。しかし、多くの方が誤解していますが、実はパーマは、正しい知識と技術でアプローチすれば、ボリュームを「出す」だけでなく、多すぎるボリュームを「抑えて」まとまりのあるスタイルを作る、非常に強力な武器になるのです。この記事では、その驚きのメカニズムから、広がる髪を抑えるおすすめの髪型、そしてサロンでのオーダー術までを詳しく解説していきます。
Contents
なぜパーマで「ボリュームダウン」できるのか?
パーマ=ボリュームアップ、という常識を覆す、そのメカニズムとは何でしょうか。
理由1:無秩序な広がりを「計算された毛流れ」に変える
- 方向性の付与
髪の量が多くて広がる原因の一つは、一本一本の髪がそれぞれ違う方向を向いて、無秩序に反発しあっていることにあります。パーマをかけることで、そのバラバラだった髪に、計算された一定のカールやウェーブといった「方向性」が与えられます。髪が同じ方向に動こうとする力が働くことで、ただ膨らんでいた髪にまとまりが生まれ、結果として全体のシルエットがコンパクトになるのです。
理由2:カット技術との組み合わせで物理的に量を減らす
- カットが鍵
ボリュームダウンを目的としたパーマは、必ずと言っていいほど、それをサポートする「カット技術」と組み合わせて行われます。サイドの内側を大胆に刈り上げる「ツーブロック」や、髪の内側の毛量を的確に減らす「量感調整」といったカットを施すことで、広がりやすい部分のボリュームを物理的に減らし、パーマをかける土台を整えます。
理由3:「ダウンパーマ」という専用技術の存在
- 根元を抑える
ボリュームダウンを目的とした、その名も「ダウンパーマ」という特殊なパーマ技術も存在します。これは、カールをつけるのではなく、薬剤の力を使って、浮き上がってしまう髪の根元を頭皮に沿わせるように「潰し」、ボリュームを強制的に抑え込む技術です。特に、サイドのハチ周りや襟足の浮きグセに絶大な効果を発揮します。
ボリュームダウンに効果的なメンズパーマスタイル
ボリュームコントロールを意識した、おすすめのパーマスタイルをご紹介します。
ツーブロック × ニュアンスパーマ
- スタイルの特徴
ボリュームダウンの最も王道なスタイルです。サイドをツーブロックですっきりと刈り上げて物理的にボリュームを減らし、トップにはごく自然な毛流れを作るニュアンスパーマをかけることで、まとまりと動きを両立させます。
前下がりカット × 毛流れパーマ
- スタイルの特徴
襟足をすっきりと短くし、顔周りに向かって長さを残す前下がりカットは、頭全体のシルエットをシャープに見せる効果があります。柔らかな毛流れを作るパーマと組み合わせることで、クールでまとまりのある印象に仕上がります。
センターパート × ダウンパーマ
- スタイルの特徴
トレンドのセンターパートスタイルも、サイドが膨らんでしまうと台無しです。トップには毛流れを作るパーマをかけつつ、広がりやすいサイドの根元をダウンパーマでタイトに抑えることで、非常にクリーンで洗練されたスタイルが完成します。
失敗しない!ボリュームダウンパーマのオーダー術
サロンで、あなたの悩みを的確に伝え、理想の仕上がりを手に入れるためのポイントです。
「ボリュームを抑えたい」という目的を明確に伝える
- 悩みの共有
カウンセリングの際に、まず「自分の髪は量が多くて、特にサイドが広がりやすいのが悩みです」「パーマでボリュームを抑え、タイトなシルエットにしたい」という、あなたの最大の目的と悩みを正直に、そして明確に伝えましょう。
理想のスタイル写真を準備し、「相談」する
- プロの意見を求める
なりたいヘアスタイルの写真を見せながら、「このスタイルを、自分の髪質で、ボリュームを抑えながら再現するにはどうすれば良いですか?」と、プロの意見を求める形で相談を進めるのがおすすめです。
ダウンパーマについて聞いてみる
- 具体的な提案
もしサイドの浮きグセが特に気になる場合は、「自分のような髪質には、ダウンパーマは効果的ですか?」と、具体的な技術について尋ねてみるのも良い方法です。
自宅でボリュームを抑えるスタイリングのコツ
サロンでの仕上がりを自宅で再現し、一日中コンパクトなシルエットをキープするための簡単なコツです。
ドライヤーの風は「上から下」が鉄則
- 乾かし方の基本
ボリュームを抑えたいサイドやハチ周りの髪は、必ずドライヤーの風を「上から下」に当てて、根元を抑え込むように乾かすのが鉄則です。手のひらで髪を頭皮に軽く押さえつけながら乾かすと、より効果的にボリュームをダウンさせることができます。
少し重めのスタイリング剤を選ぶ
- スタイリング剤の選び方
スタイリング剤は、軽い質感のドライワックスなどよりも、グリースやジェル、ヘアバーム、ヘアクリームといった、適度な重さと油分で髪をコーティングし、広がりを抑えてくれるタイプのものを選びましょう。
まとめ
メンズパーマは、ボリュームを「出す」だけの技術ではありません。これまであなたを悩ませてきた、多すぎる髪の量や手に負えない広がりを、計算されたデザインで「抑え込み」、まとまりのある扱いやすいスタイルへと変えることができる、まさに救世主となり得る技術なのです。その成功の鍵は、パーマのデザインだけでなく、その土台となる「カット技術」との完璧な融合にあります。そして、お客様一人ひとりの髪質と骨格を正確に診断し、最適なカットとパーマを組み合わせることは、プロの理容師にしかできない、極めて高度な技術です。もう髪のボリュームで悩まないために、ぜひ一度、経験豊富な理容師にご相談ください。
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