長髪の男のもみあげ。野暮ったさを消し、色気を出す整え方
sho0202
男の長髪は、その人の生き方やこだわりを雄弁に物語る、個性的で魅力的なヘアスタイルです。しかしその反面、一歩間違えると「手入れされていない」「だらしない」という、不潔な印象に転じてしまう危険性もはらんでいます。
その印象を分ける、決定的な境界線。それは、普段は長い髪に隠れているようで、実は、ふとした瞬間にその人の全てを物語る、「もみあげ」の手入れにあるのです。この記事では、あなたの長髪スタイルを、真に洗練されたものにするための、もみあげの整え方について詳しく解説していきます。
「伸ばしっぱなし」と「計算された無造作」。その違いはもみあげにある
同じ長髪でも、なぜか清潔でおしゃれに見える人と、だらしなく見えてしまう人がいます。その違いは、細部の処理にあります。
- だらしない「伸ばしっぱなし」
もみあげが、サイドの髪の毛や、頬の産毛と一体化してしまい、輪郭がぼやけている状態。髪を結んだ時には、耳周りや襟足の無駄な毛が、そのまま露出してしまいます。 - 洗練された「計算された無造作」
髪全体には自然な長さや動きがあっても、もみあげの輪郭はシャープに整えられ、耳周りや襟足は驚くほどクリーンな状態。この「隠れた部分の清潔感」こそが、手入れの行き届いた、こだわりのスタイルであることを見る人に感じさせます。
長髪の男に似合う、もみあげデザインの選択肢
長髪スタイルに似合うもみあげのデザインには、主に3つの方向性があります。
- デザイン1:ナチュラルに残し、質感を調整する
整え方
もみあげ自体の長さは、サイドの髪に自然に繋がるように長めに残します。ここで最も重要なのが、「毛量の調整」です。スキバサミなどを使い、もみあげが重くならないように、軽さと自然な束感を出すことが、野暮ったく見せないための絶対条件です。
印象
自然体で、飾らない大人の色気を演出します。 - デザイン2:「隠しツーブロック」でボリュームを抑える
整え方
髪の量が多くて、サイドが膨らんでしまうのが悩みの方に最適なのが、このスタイルです。もみあげを含むサイドの内側を、バリカンなどで短く刈り上げてしまいます。上から長い髪をかぶせるため、普段は見えませんが、ボリュームを劇的に抑えることができます。
印象
髪を結んだ時に、刈り上げ部分がちらりと見え、ギャップを演出できます。非常にすっきりとし、清潔感も格段にアップします。 - デザイン3:髭へと繋げ、ワイルドさを極める
整え方
髭を生やしている場合、もみあげから髭へと繋がるラインを自然にデザインします。ただし、頬など、デザインに関係のない部分の産毛や無駄毛は、ラインをシャープに剃り上げることが、清潔感を両立させるための鍵となります。
印象
貫禄のある、力強く、そしてワイルドな男性像を創り出します。
長髪の男が、理容室に行くべき理由
この、繊細なバランスが求められる長髪のスタイルこそ、プロの理容師の技術が最も活かされる領域です。
- 理容師は「メンズヘア」の専門家
理容師は、女性のロングヘアとは全く異なる、男性の長髪に求められる「骨格的なかっこよさ」や「質感」を熟知しています。 - 「カット」と「シェービング」の組み合わせが最強の武器
ハサミやレザー(カミソリ)を使ったカット技術で、長髪に最適な「軽さ」と「束感」を創り出し、その上で、理容師だけができる本格的な「シェービング」で、もみあげや、自分では絶対に処理できない襟足のラインを、完璧に整えます。このカットとシェービングの融合こそが、究極の清潔感と洗練さを生み出すのです。 - 伸ばす過程の、最高のパートナー
今まさに髪を伸ばしている途中、という方も、理容師は最高のパートナーになります。だらしなく見えないように、定期的にメンテナンスをしながら、最終的なゴールまで、二人三脚であなたのスタイル作りをサポートしてくれます。
オーダーの仕方
オーダーする際は、「長髪ですが、清潔感が出るように、もみあげと襟足を綺麗に整えてほしいです」「髪を結ぶことが多いので、すっきり見えるようにしてください」など、あなたのライフスタイルや、なりたいイメージを伝えることが、理想のスタイルへの近道です。
男の長髪は、細部へのこだわりこそが、そのスタイルを芸術の域にまで高める鍵。ぜひ一度、お近くの理容室で、メンズヘアの専門家にご相談ください。
ABOUT ME