メンズのもみあげ全剃りはアリ?メリット・デメリットと失敗しない方法
もみあげの手入れが面倒で、「いっそのこと、全部剃ってしまったら楽なのでは?」と考えたことがある男性は、意外と少なくないかもしれません。
もみあげの「全剃り」は、顔周りを究極的にすっきりさせ、非常にクリーンな印象を与えるスタイルです。しかしその一方で、誰にでも似合うわけではなく、いくつかの注意点やデメリットも存在します。
安易に決断して後悔しないために、この記事では、もみあげを全剃りする際のメリット・デメリットから、失敗しないための方法までを専門的な視点から詳しく解説します。
もみあげを「全剃り」するメリットとは?
まず、もみあげを全剃りすることで得られるポジティブな効果を見ていきましょう。
- 圧倒的な清潔感
顔周りに一切の無駄な毛がなくなるため、これ以上ないほどの清潔感と衛生的な印象を与えることができます。 - 物理的なストレスからの解放
マスクの紐やメガネのつるがもみあげに干渉することが一切なくなり、日常生活における物理的なストレスから解放されます。 - スタイリッシュな印象
特に、フェードスタイルやベリーショートといった短いヘアスタイルと組み合わせることで、非常にモダンでエッジの効いた雰囲気を演出できます。 - 手入れの方向性が明確になる
中途半端に伸ばしたり形を整えたりする必要がなく、「剃る」という一つの手入れに集中できるため、日々のメンテナンスの迷いがなくなります。
決断する前に知っておきたいデメリットと注意点
次に、実行する前に必ず知っておくべきデメリットや注意点です。これらを理解することが、後悔しないための最も重要なポイントです。
- 似合う・似合わないがはっきり分かれる
もみあげがなくなることで、顔の輪郭、特にエラや頬骨のラインがそのまま露出されます。そのため、骨格によっては似合わなかったり、コンプレックスが強調されたりする可能性があります。 - こまめなメンテナンスが必須
最大のデメリットがこれです。剃ったもみあげは、1日か2日でポツポツと伸びてきます。この状態は青髭のように見え、逆に不潔な印象を与えてしまうため、常に綺麗な状態を保つには頻繁なシェービングが欠かせません。 - 肌への負担が大きい
毎日のようにカミソリを当てることになるため、肌が弱い方はカミソリ負けや乾燥といった肌トラブルを起こすリスクが高まります。 - 元に戻すのが大変
もし「やっぱり元に戻したい」と思っても、一度剃ってしまうと、中途半端に伸びてくる期間が非常に不格好に見えてしまいます。元の自然な長さに戻るまでには、相応の時間と忍耐が必要です。
もみあげの全剃り、自分でやる方法と潜むリスク
自分で行う場合は、正しい手順とリスクの理解が不可欠です。
まず、蒸しタオルなどで肌を温めて毛を柔らかくし、シェービング剤をしっかりと塗ります。どこまでを剃るのか、ヘアスタイルとの境目を明確にイメージし、シェーバーやカミソリで優しく剃っていきます。剃り終わった後は、化粧水や乳液で必ず保湿ケアを行いましょう。
しかし、セルフでの全剃りには、左右の剃り終わりを対称にするのが非常に難しい、無理な深剃りで肌を傷つけてしまう、剃り跡が青く目立ってしまうといったリスクが常に伴います。
最も安全で美しい「全剃り」はプロに任せるべき理由
美しい仕上がりと肌の安全を第一に考えるなら、もみあげの全剃りはプロの理容師に任せるのが最善の選択です。
- 客観的なデザイン提案
プロはあなたの骨格や全体の雰囲気から、全剃りが本当に似合うのか、どこまで剃るのが最も自然かを客観的に判断し、的確にアドバイスしてくれます。 - プロによるシェービング技術
理容室では、肌への負担が少ないプロ用のカミソリを使用し、丁寧な蒸しタオルでの下準備から、鎮静効果のあるアフターケアまで、一連のプロセスで肌を守りながら施術します。 - 完璧なライン作り
自分では不可能な、左右対称で美しい仕上がりはもちろん、ヘアスタイルと滑らかに繋がる完璧なラインを実現できます。
全剃り以外の選択肢も検討しよう
「もみあげが邪魔」「とにかくすっきりさせたい」という思いが全剃りを考えるきっかけであれば、他の選択肢も有効です。特に「スキンフェード」は、全剃りに近い究極のすっきり感と、自然なグラデーションによるデザイン性を両立できる人気のスタイルです。全剃りのように不自然な境界線がなく、伸びてきても比較的気になりにくいというメリットもあります。
まとめ
もみあげの全剃りは、圧倒的な清潔感という大きなメリットがある一方で、高いメンテナンス性や似合う人を選ぶといった側面を持つ、非常にハイレベルなスタイルです。セルフで行うには様々なリスクが伴うため、決断は慎重に行うべきでしょう。
もし、もみあげの全剃りを真剣に検討しているなら、まずは一度、プロの理容師に相談してみてください。「本当に自分に似合うのか」「スキンフェードのような他の選択肢はないか」など、専門家の客観的な意見を聞くことが、後悔しないための最も確実な方法です。究極の選択だからこそ、私たちプロと一緒に最適な答えを見つけましょう。