2025.08.04

男のもみあげがチリチリに。原因と改善策を髪のプロが徹底解説

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「なぜか、もみあげだけが、チリチリと縮れてしまって、全くまとまらない…」
「清潔感を出したいのに、このチリチリのせいで、かえって傷んでいるように見える」

そんな、誰にも相談しにくい、もみあげの深刻な悩みを抱えていませんか。そのチリチリ感は、あなたのヘアスタイル全体の完成度を下げ、印象を大きく損なってしまう原因になっているかもしれません。しかし、諦めるのはまだ早いです。その悩みは、正しい知識とプロの技術で、必ず改善することができます。

この記事では、もみあげがチリチリになる原因と、その悩みを解決するための最適な方法について、髪の専門家の視点から詳しく解説していきます。

Contents

もみあげが「チリチリ」になる、２つの主な原因

まず、あなたの悩みの原因がどこにあるのかを知ることが、解決への第一歩です。もみあげがチリチリになる原因は、主に２つ考えられます。

原因１：生まれつきの「縮毛（しゅくもう）」
これは、くせ毛の中でも、特に髪の縮れが強いタイプの髪質を指します。遺伝的な要因で、毛穴の形がS字状になっていたり、髪の内部のタンパク質の結合が偏っていたりするために、髪がチリチリと縮れて生えてきます。
原因２：髪への深刻な「ダメージ」の蓄積
元々は直毛でも、日々の習慣によって髪が深刻なダメージを受け、後天的にチリチリとした質感に変わってしまうことがあります。主な原因としては、毎日の過度なヘアアイロンの使用による熱ダメージ、ヘアカラーやパーマの薬剤による化学的なダメージ、あるいは紫外線によるダメージなどが挙げられます。

ご自身の原因がどちらのタイプなのか、あるいは、その両方が複合しているのかによって、最適な対処法は変わってきます。

まず、ご自宅で今日から始められる、日々の応急処置としてのヘアケアをご紹介します。

保湿が最重要。毎日のトリートメントを習慣に
チリチリの髪は、髪内部の水分が不足し、極度に乾燥している状態です。シャンプーの後は、必ず保湿成分の高いトリートメントを、もみあげにも丁寧に、しっかりと馴染ませましょう。お風呂上がりに、洗い流さないトリートメントを付けるのも、非常に効果的です。
ドライヤーの熱ダメージから髪を守る
髪を乾かす前には、必ずヘアオイルや、熱から髪を守るためのヘアケア剤を付けましょう。ドライヤーを当てる際は、チリチリと広がる部分の根元を指で優しく押さえつけながら、必ず上から下に向かって風を当てるようにしてください。
スタイリング剤で物理的にコーティングする
油分を多く含んだヘアバームや、ツヤの出るグリース、ウェット感の出るジェルなどを使い、チリチリした髪の表面を物理的にコーティングするのも有効です。パサつきを抑え、空気中の湿気から髪を守ることで、広がりを抑制します。

日々の丁寧なケアで、ある程度の改善は見込めますが、この深刻な悩みを根本から解決したいのであれば、プロの理容師の専門技術を頼るのが、最も確実で、最も効果的な方法です。

プロの技術１：ダメージを考慮した、繊細な「カット」
プロは、まずあなたの髪の状態を正確に診断します。そして、チリチリになってしまったダメージ部分を、最小限のカットで取り除きつつ、くせが少しでも収まりやすいように、全体の毛量を緻密に調整します。
プロの技術２：髪質を改善する、サロン専用「トリートメント」
市販のトリートメントとは比較にならない、髪の内部にまで栄養を浸透させる、サロン専用の集中補修トリートメントで、髪の質感を根本から改善に導きます。
プロの技術３：「縮毛矯正」または「ダウンパーマ」
- 縮毛矯正
  頑固な、生まれつきのチリチリのくせ毛を、専用の薬剤とアイロンの熱を使い、完全にストレートな状態にする技術です。悩みを最も確実に解消できる方法と言えます。
- ダウンパーマ
  もみあげ部分にだけ、特殊なパーマをかけ、浮きや縮れを抑え、乾かすだけで自然に収まるように、生え癖を矯正する技術です。縮毛矯正ほどの強さが必要ない場合に、非常に有効です。