男のもみあげがカールする悩み。くせ毛を抑える&活かすプロの技
「ヘアアイロンで真っ直ぐに伸ばしても、湿気や汗ですぐにうねってしまう」
「くるんとカールしたもみあげが、どうしても子供っぽく見えてしまう」
そんな、自分ではコントロール不能な、もみあげの「カール(くせ毛)」に、長年悩まされていませんか。毎朝のスタイリングで格闘している方も多い、この根深い悩み。しかし、その扱いにくいカールは、正しい知識と技術があれば、すっきりと抑えることも、あるいは、あなたの個性を引き立てる魅力的なデザインに変えることも可能なのです。
この記事では、カールするもみあげを自在に操るための、プロのスタイリング術とカット技術について、詳しく解説していきます。
なぜ、もみあげはカールしてしまうのか?
もみあげがカールしてしまう最も大きな原因は、生まれつきの「くせ毛」によるものです。これは、遺伝によって、毛穴の形が歪んでいたり、髪の毛内部のタンパク質のバランスが不均一だったりすることで起こる自然な現象です。
特に、もみあげなどの顔周りの毛は、他の部分の髪の毛に比べて細く、外部の影響(特に湿気)を受けやすいため、カールやうねりが目立ちやすい傾向にあります。
【2つの選択肢】カールするもみあげとの付き合い方
カールするもみあげとの付き合い方には、大きく分けて2つの方向性があります。あなたのなりたいイメージに合わせて、どちらを目指すかを考えてみましょう。
- 選択肢1:カールを「抑えて」すっきりと見せる
清潔感を最優先し、うねりや広がりをなくして、ストレートでシャープな印象を目指すアプローチです。ビジネスシーンなど、きちんとした印象が求められる場合に適しています。 - 選択肢2:カールを「活かして」デザインの一部にする
もともと持っている、くせ毛の質感を、まるでパーマをかけたかのような自然な動きとして捉え、それをヘアスタイルのおしゃれなアクセントとして昇華させるアプローチです。
自宅でできる!カールを「抑える」応急処置スタイリング
まずは、明日からすぐに実践できる、日々のスタイリングでカールを抑えるための応急処置テクニックをご紹介します。
- ドライヤーでの伸ばし方が9割
カールを抑えるための勝負は、髪を乾かすドライヤーの段階で、ほぼ決まります。濡れた状態のもみあげを、指で軽く下に引っ張りながら、ドライヤーの風を「根元から毛先に向かって」当て続けます。熱で癖を伸ばし、最後に冷風を当てて形を記憶させるのがポイントです。 - スタイリング剤は、湿気に強いものを選ぶ
セット力の高いジェルやグリース、あるいは油分の多いヘアバームなど、髪の表面をしっかりとコーティングし、湿気の侵入を防ぐタイプのスタイリング剤がおすすめです。 - 最終手段としてのストレートアイロン
どうしても収まらない場合は、ヘアアイロンを使うのも有効です。ただし、もみあげは皮膚に近い部分なので、火傷には細心の注意を払い、必ず低い温度で、さっと一度だけ熱を通すようにしましょう。
カールを「抑える&活かす」、プロの理容師だからできること
日々のスタイリングも重要ですが、この悩みを根本から解決し、あなたの魅力を最大限に引き出すためには、プロの理容師の専門技術が不可欠です。
- 「抑える」ためのプロの技術
- カット
あなたのもみあげのカールが、最も出にくく、かつ収まりが良い「魔法の長さ」を見極めてカットします。また、スキバサミで根元の毛量を調整し、物理的にボリュームを抑えます。 - ダウンパーマ
もみあげ部分にだけ、専用の薬剤とアイロンを使ってパーマを施し、浮き上がる毛やカールする毛を、強制的に下向きに矯正する技術です。スタイリングが驚くほど楽になります。 - 縮毛矯正
強いくせ毛で悩んでいる場合は、もみあげを含む顔周りだけに、縮毛矯正をかけるという選択肢もあります。
- カット
- 「活かす」ためのプロの技術
- カット
あなたのカールの動きが、最も美しく、そしておしゃれに見えるように、毛束感や長さを緻密にデザインします。あえてサイドをツーブロックにし、カールするもみあげ部分をアクセントとして見せる、といった上級テクニックも可能です。 - パーマとの組み合わせ
もみあげ以外の、元々ストレートな部分にも、もみあげのカールに合わせたパーマをかけることで、全体の質感を統一し、元々のくせ毛を、まるで計算され尽くしたデザインパーマのように見せることができます。
- カット
オーダーの仕方
オーダーする際は、難しく考えず、「もみあげのカールが悩みで、すっきり抑えたいです」あるいは「このくせ毛を活かした、おしゃれな髪型にできますか?」と、あなたの悩みをそのまま、プロに相談してみてください。
あなたのコンプレックスは、プロの手にかかれば、唯一無二の魅力的な個性へと変わります。ぜひ一度、お近くの理容室で、その悩みを自信に変えるための相談をしてみてはいかがでしょうか。