もみあげの長さ、バリカン何ミリが正解?セルフカットで失敗しない方法
自宅で手軽にヘアスタイルを整えられるバリカンは、多くの男性にとって便利なアイテムです。
特に、すぐに伸びてくるもみあげの長さを調整するために、バリカンを使ってみようと考える方もいるでしょう。
しかし、もみあげは顔の印象を決定づける非常にデリケートな部分です。
バリカンのミリ数を少し間違えるだけで、取り返しのつかない失敗に繋がりかねません。
この記事では、バリカンで長さを整える際の目安と、セルフカットに潜む大きなリスクについて詳しく解説します。
バリカンでもみあげの長さを整える際の目安(ミリ数)
セルフカットを考える際、多くの方が悩むのがアタッチメントの「ミリ数」です。
ここでは一般的な目安をご紹介しますが、あくまで参考程度に留めてください。
すっきりと短くしたい場合
サイドを刈り上げるツーブロックスタイルなどでは、3mmから6mmあたりが多く使われます。
地肌が透けすぎず、かつ清潔感のある短さに仕上がります。
ただし、髪の密度や色によって見た目の印象は大きく変わります。
自然な濃淡をつけたい場合
お洒落なヘアスタイルは、もみあげが均一な長さではなく、自然なグラデーションになっています。
例えば、髪との境目を9mm、中間を6mm、先端を4mmというように、徐々に短くすることで、肌に馴染む自然な仕上がりになります。
しかし、この技術をセルフで、しかも左右対称に行うのは至難の業です。
注意点
これらのミリ数は、あくまで一般的な目安に過ぎません。
骨格、髪の量、生え方によって最適なミリ数は一人ひとり全く異なります。
いきなり短いミリ数で刈るのではなく、必ず長めのアタッチメントから試すようにしましょう。
ちょっと待って!バリカンでのセルフカットに潜む3つのリスク
手軽に見えるバリカンのセルフカットですが、そこには大きなリスクが潜んでいます。
挑戦する前に、以下の点を必ず確認してください。
リスク1:左右非対称になる
最大の難関が、左右を同じ形、同じ長さに揃えることです。
利き手と逆側を同じようにカットするのはプロでも集中力が必要な作業であり、素人が行うと長さや角度が違う「ガタガタのもみあげ」になってしまう可能性が非常に高いです。
リスク2:「穴」が開く・不自然な段差ができる
バリカンの当て方を少しでも誤ると、一部分だけが極端に短くなる、いわゆる「虎刈り」の状態になってしまいます。
一度できてしまった穴や不自然な段差は、髪が伸びるまで隠すことができず、非常に目立ちます。
リスク3:デザイン性がなく、野暮ったくなる
仮に均一な長さに刈れたとしても、それだけではお洒落なスタイルにはなりません。
先端をシャープなラインにしたり、自然にぼかしたりといったデザイン性は、プロの繊細な技術があってこそです。
ただ刈っただけのもみあげは、どこか野暮ったい印象を与えてしまいます。
プロの理容師はここが違う!バリカンの高度な使い方
理容室で理容師が使うバリカンは、ただ長さを揃えるだけの道具ではありません。
そこには、素人には真似のできない高度な技術が詰まっています。
アタッチメントに頼らないグラデーション
プロの理容師は、アタッチメントをつけずにコームをガイドにして、バリカンの角度や動かし方だけでミリ単位の調整を行います。
これにより、機械的には作れない、非常に滑らかで自然なグラデーションを生み出すことができるのです。
細部をデザインする技術
バリカンの角だけを使ってシャープなラインを描いたり、小さなトリマーで産毛を処理して輪郭を際立たせたりと、道具を巧みに使い分けて細部までデザインを施します。
骨格に合わせたオーダーメイドの施術
お客様一人ひとりの頭の形や髪の生え方を瞬時に見極め、どこをどのくらいの長さで刈れば最もバランスが良く見えるかを判断します。
これは、長年の経験と知識がなければ不可能な、まさにオーダーメイドの技術です。
まとめ
バリカンでのセルフカットは、手軽さの裏に大きな失敗のリスクを抱えています。
お洒落で清潔感のあるもみあげは、ただ長さを揃えるだけでなく、プロの理容師によるミリ単位の調整や、骨格に合わせたデザインによって作られています。
取り返しのつかない失敗をしてしまう前に、ぜひ一度、理容室でプロの技術を体験してみてください。
安全で確実な施術と、自分に本当に似合うスタイルが、そこにあります。