もみあげの内側を剃る?サイドの膨らみを抑えるプロの技を解説
「サイドの髪が横に膨らんで、頭が大きく見えてしまう…」
「もみあげ周りのボリュームがどうしても収まらない」
このような、髪のボリュームに関する悩みを抱えていませんか。その悩みを解決する一つの有効なテクニックが、もみあげの「内側を剃る(刈り上げる)」という方法です。一見、大胆な方法に聞こえますが、これは多くの男性の悩みを解消する、プロの理容師も使う洗練された技術なのです。
この記事では、もみあげの内側を剃ることの効果や、その具体的な方法について詳しく解説します。
もみあげの「内側を剃る」とは?その正体はツーブロック
もみあげの「内側を剃る」と聞くと、特別なデザインを想像するかもしれませんが、これは一般的に「ツーブロック」や「インナー刈り上げ」と呼ばれるテクニックの一種です。
もみあげを含むサイドの髪を、内側だけ短く刈り上げ、その上から長い髪をかぶせる構造になっています。これにより、外から見たときのヘアスタイルは自然なまま、内側の毛量を物理的に減らし、サイドの膨らみを根本から抑えることができるのです。
もみあげの内側を剃るメリット
このテクニックには、見た目とスタイリングの両面で、多くのメリットがあります。
- サイドのボリュームを劇的に抑えられる
髪が硬かったり、量が多かったりして、横に広がりやすい方の悩みを根本から解決します。頭のシルエットが縦長のひし形に近づき、非常にコンパクトでスタイリッシュな印象になります。 - スタイリングが圧倒的に楽になる
これまでワックスやスプレーで必死に抑えていたサイドの髪を気にする必要がなくなり、朝のヘアセットが格段に楽になります。汗や湿気でスタイルが崩れる心配も軽減されます。 - さりげないおしゃれ感を演出できる
普段は隠れている刈り上げ部分が、髪をかきあげた時や風になびいた時にちらりと見えることで、デザインのアクセントになり、こだわりを感じさせるおしゃれさを演出できます。 - 清潔感が向上する
耳周りがすっきりするため、清潔で爽やかな印象がアップします。
自宅で挑戦。セルフで内側を剃る方法と注意点
ご自宅でメンテナンスを行う際の基本的な手順と、特に注意すべき点です。
準備するもの
バリカン、そして刈り上げる部分と残す部分を正確に分けるためのヘアクリップ(ダッカールピンなど)、合わせ鏡を用意しましょう。
手順と注意点
- 【最重要】ブロッキング
まず、上からかぶせる髪と、内側で刈り上げる髪を、ヘアクリップを使い、綺麗なラインで正確に分け取ります。このブロッking作業が、仕上がりの全てを決めると言っても過言ではありません。 - バリカンで刈り上げる
バリカンに、少し長めのアタッチメント(6mm〜9mm程度)を付けて、内側の髪を刈り上げます。いきなり短くすると修正がきかないため、慎重に行いましょう。
セルフで内側を刈り上げるのは、ブロッキングの難易度が非常に高く、一度失敗するとプロでも修正が困難な場合があります。特に初めての場合は、プロの理容師に任せることを強くお勧めします。
なぜ「内側を剃る」のはプロの理容師に任せるべきなのか
サイドのボリュームを抑えるこのテクニックは、デザインの根幹に関わる部分だからこそ、プロの技術が不可欠です。
- 骨格に合わせた最適なブロック設定
プロの理容師は、あなたの頭の形、髪の生え癖、毛量を見極め、どこからどこまでを刈り上げれば最も効果的で、かつ自然に見えるかを正確に判断します。この刈り上げる範囲(ブロック)の設定こそ、プロの知識と経験が最も活きる部分です。 - 自然な馴染ませ技術
ただ内側を刈るだけでは、かぶせた髪との間に不自然な段差ができてしまいます。プロは、刈り上げた部分と上の髪との境目を、セニング(スキバサミ)などを使って丁寧にぼかし、まるで元からそういうヘアスタイルであったかのように、自然に馴染ませてくれます。
理容室でのオーダー方法
オーダーする際は、あなたの悩みをそのまま伝えるのが一番です。「サイドの髪が膨らむのが悩みなので、内側を刈り上げてボリュームダウンしたいです」あるいは、シンプルに「隠れツーブロックにしてください」と伝えることで、理容師はあなたの意図を正確に汲み取ってくれるでしょう。
サイドのボリュームに長年悩まされているのなら、ぜひ一度、プロの理容師にご相談ください。あなたの骨格に合わせた最適な提案で、長年のコンプレックスを解消し、新しい自分に出会うお手伝いをしてくれるはずです。