ツーブロックのもみあげは剃るべき?ミリ数で変わる印象と正しい整え方
メンズヘアの定番として、圧倒的な人気を誇るツーブロックスタイル。しかし、そのスタイルを成功させる最大の鍵が、もみあげを含むサイドの処理にあることは、意外と知られていません。「このもみあげ、刈り上げるのが正解?」「何ミリで剃るのがベストなんだろう?」そんな、ツーブロックならではの疑問に、この記事が明確な答えを提示します。
理想のツーブロックスタイルを手に入れるために、もみあげの正しい整え方を知り、あなたの魅力を最大限に引き出しましょう。
なぜツーブロックは、もみあげを剃る(刈り上げる)のが基本なのか
ツーブロックスタイルにおいて、もみあげを刈り上げることには、デザイン上、非常に重要な意味があります。
- メリハリと清潔感のため
ツーブロックの名の通り、このスタイルは「長い髪」と「短い刈り上げ」という、2つのブロックから成り立っています。もみあげをすっきりと刈り上げることで、このコントラストが明確になり、スタイルにメリハリが生まれます。同時に、耳周りがクリーンになることで、圧倒的な清潔感を演出できるのです。 - サイドの膨らみを抑えるため
特に、髪が硬かったり、量が多かったりして、横に広がりやすい髪質の方にとって、サイドを刈り上げることは、頭の形をコンパクトに、そしてきれいに見せるための最も効果的な手段です。 - デザインとしての完成度
現代のツーブロックスタイルにおいて、美しい刈り上げは、それ自体がヘアデザインの重要な一部です。もみあげから襟足にかけての滑らかなグラデーションは、スタイルの完成度を大きく左右します。
印象を決定づける「刈り上げのミリ数」という選択
刈り上げる「ミリ数」によって、同じツーブロックでも印象は大きく変わります。代表的なミリ数と、それぞれが与える印象の目安をご紹介します。
- ナチュラル派におすすめ(6mm〜9mm)
地肌が透けすぎず、自然な濃さを残した仕上がりになります。初めてツーブロックに挑戦する方や、ビジネスシーンなどで、あまり派手にしたくない方におすすめです。 - スタンダード派におすすめ(3mm〜4mm)
すっきりと地肌が見え始め、清潔感が際立つ、最も人気の高い長さです。爽やかさとデザイン性のバランスが良く、多くのスタイルにマッチします。 - こだわり派におすすめ(1mm〜2mm/フェード)
地肌の見える範囲が広く、非常にシャープでおしゃれな印象になります。さらに短い0mmから始まる、滑らかなグラデーションを作る「フェードカット」は、こだわり派の男性から絶大な支持を得ています。
「もみあげを残すツーブロック」は可能か?
基本的には、もみあげも一緒に刈り上げるのがツーブロックですが、「もみあげをデザインとして残したい」というスタイルも存在します。しかし、これは非常に高度なデザイン技術を要します。残したもみあげの長さや濃さと、そのすぐ後ろの刈り上げ部分、そして上からかぶせる髪の三者のバランスを完璧に計算しなければ、ただの繋がりの悪い、ちぐはぐな髪型に見えてしまいます。このスタイルに挑戦したい場合は、必ず経験豊富なプロの理容師に相談しましょう。
ツーブロックのもみあげこそ、プロの理容師にしかできない仕事
セルフカットでツーブロックのメンテナンスをすることも可能ですが、そのデザインの土台となるカットは、プロの理容師にしか作れません。
- 骨格に合わせた最適な刈り上げ設計
プロの理容師は、あなたの頭の形、顔の輪郭、そして髪の生え癖を正確に見極め、最も似合う刈り上げの範囲、高さ、そしてミリ数をミリ単位で設計します。 - 伸びても美しい、計算されたグラデーション
プロが作る刈り上げは、ただ短いだけではありません。毛流れや密度まで計算し、滑らかなグラデーションを作ることで、数週間後に髪が伸びてきても、形が崩れにくいようにデザインされています。 - 上の髪との完璧な「馴染ませ」技術
刈り上げた部分と、上からかぶさる長い髪との境界線を、セニング(スキバサミ)やレザー(カミソリ)を使って自然にぼかし、一体感のあるスタイルに仕上げる技術は、まさにプロの真骨頂です。
オーダーする際は、「サイドは6mmのツーブロックでお願いします」「もみあげから自然に繋がるフェードにしたいです」など、具体的なミリ数やスタイル名を伝えたり、理想のスタイルの写真を見せたりするのが最も確実です。
ツーブロックスタイルの成否は、もみあげを含むサイドの処理で決まります。最高の自分を演出するために、ぜひ一度、理容室でプロの技術を体験してみてはいかがでしょうか。