男のもみあげが浮く原因とは?抑えるための正しいセットとカット術
sho0202
「朝、鏡の前で完璧にセットしたはずなのに、会社や学校に着く頃には、もみあげだけが横にピンと浮いて、まるでヘルメットのようになっている…」
そんな、頑固に浮いてしまうもみあげの悩みに、多くの男性が頭を抱えています。毎朝のスタイリングで必死に抑え込もうとしても、湿気や時間と共に元に戻ってしまうこの現象は、実は、スタイリングだけで解決しようとすることに限界があるのです。
この記事では、男のもみあげが浮いてしまう根本的な原因と、プロの理容師が実践する、その悩みを解決するための本質的なカット術について、詳しく解説していきます。
Contents
なぜ、あなたの「もみあげ」は浮いてしまうのか
まず、なぜ、もみあげは言うことを聞かずに浮いてしまうのでしょうか。その原因は、主に3つ考えられます。
- 原因1:髪質の問題
髪の毛の一本一本が硬く、太い、いわゆる「剛毛」と言われる髪質の方は、毛そのものに反発する力が強いため、どうしても浮きやすくなります。特に、素直な直毛の方は、毛が曲がってくれず、生えている方向にまっすぐ伸びようとするため、浮きが顕著に現れます。 - 原因2:生え癖の問題
これが、最も大きな原因です。毛は、全てが真下に生えているわけではありません。毛根の向きが、生まれつき横や斜め前を向いている場合、髪は自然と、その方向に逆らって浮き上がってしまいます。これは、あなたのせいではなく、どうしようもない「生え癖」なのです。 - 原因3:カットの問題
実は、カットの仕方によって、もみあげは余計に浮いてしまうことがあります。髪の毛には、生え癖が最も強く出て、一番反発しやすい「長さ」というものが存在します。その長さを考えずに、ただ短く切られてしまっていると、かえって収まりが悪くなり、浮きが強調されてしまうのです。
自宅でできる!浮くもみあげを抑える応急処置スタイリング
根本的な解決にはカットが必要ですが、まずは明日からすぐに実践できる、日々の応急処置としてのスタイリング方法をご紹介します。
- ドライヤーのかけ方が9割を占める
浮くもみあげを抑えるための勝負は、髪を乾かすドライヤーの段階で、ほぼ決まります。- まず、髪を濡らした状態で、浮いてしまう、もみあげの根元部分を、指で皮膚にぴったりと押さえつけます。
- ドライヤーの風を、必ず「上から下へ」と当て、根元の生え癖を潰すようなイメージで乾かしていきます。
- 温風でしっかりと形をつけたら、最後に、同じように押さえながら冷風を当てます。髪は、冷える瞬間に形が記憶されるため、この一手間でキープ力が格段に向上します。
- スタイリング剤は根元から
セット力の高いワックスやジェルを少量指に取り、もみあげの表面を撫でるだけでなく、根元にもしっかりと馴染ませるようにして、押さえつけながらセットしましょう。
もみあげの「浮き」は、プロのカット技術で根本から解決する
日々のスタイリングは、あくまで一時的な対策です。この頑固な悩みを根本から解決し、朝のスタイリングを圧倒的に楽にするためには、あなたの生え癖を理解した、プロの理容師によるカットが不可欠です。
- 理容師は「生え癖」を読むプロフェッショナル
プロの理容師は、ハサミを入れる前に、お客様一人ひとりの髪の生え癖や毛流れ、そして骨格を、ミリ単位で見極めています。どこが浮きやすく、どうすれば収まるかを、全て計算しているのです。 - 「浮き」を抑えるための、プロのカット技術とは
- 最適な長さの設定
あなたの生え癖が最も強く出てしまう長さを絶妙に避け、髪が自然に収まる「ベストな長さ」に設定します。 - 緻密な毛量調整
浮きやすい部分の根元や、髪の内側の毛量を、スキバサミでピンポイントに減らし、物理的にボリュームを殺して、浮き上がれないようにします。 - ツーブロックという最終手段
どうしても収まらない頑固な浮き癖は、その部分をデザインとして短く刈り上げてしまう「ツーブロック」にすることで、悩みを100%解消し、かつ、おしゃれなスタイルに転換できます。 - アイロンパーマ/ダウンパーマという選択肢
部分的に、熱や薬剤を使ったパーマを施し、毛の生える方向を、半永久的に下向きに矯正する「ダウンパーマ」という、より積極的な解決策もあります。
- 最適な長さの設定
浮くもみあげに悩んだら、理容室でこうオーダーしよう
オーダーする際は、難しく考えず、「もみあげが、どうしても横に浮いてしまうのが悩みです」「ここが収まるようにカットしてください」と、あなたの悩みをそのまま、正直に伝えるのが一番です。プロは、その一言で、あなたの悩みの原因を理解し、最適な解決策を提案してくれます。
毎朝の、浮き上がるもみあげとの格闘から、あなたを解放するために。ぜひ一度、お近くの理容室で、プロの技術と知識にご相談ください。
ABOUT ME