【もみあげ刈り上げの整え方】プロが教える基本と失敗しないコツ
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メンズヘアにおいて、サイドを刈り上げるスタイルは清潔感を出すための基本ですが、その「整え方」一つで、全体の印象は良くも悪くも大きく変わってしまいます。
「サロンで綺麗にしてもらった刈り上げが、数週間で伸びてきてボサボサに見える」「自分で少しだけ整えようとして、取り返しのつかない失敗をした」…そんな経験はありませんか。
この記事では、日々のメンテナンスとして役立つ、ご自身での「整え方」の基本から、絶対に知っておくべき失敗しないためのコツ、そしてプロの技術との決定的な違いまでを、専門店の視点で詳しく解説していきます。
整え方の基本|まず揃えるべき道具と心構え
ご自身で整える場合、まずは道具を揃え、正しい心構えを持つことが成功への第一歩です。
- 必要な道具
- バリカン(アタッチメント付き)
長さを均一に整えるための必需品です。ミリ単位で調整できるものが理想です。 - コーム(櫛)
毛流れを整えたり、髪を分けたりするのに使います。 - 鏡: 正面だけでなく、手鏡などを使い、様々な角度から確認できる環境を整えましょう。
- ハサミ(散髪用)
細かい部分の調整や、ラインを作る際に役立ちます。 - シェーバー
産毛の処理や、輪郭をくっきりさせるのに便利です。
- バリカン(アタッチメント付き)
- 失敗しないための心構え
- 明るい場所で行う
手元が影にならない、明るい場所で作業しましょう。 - 時間に余裕を持つ
焦りは禁物です。落ち着いて、少しずつ進めましょう。 - 「やりすぎない」ことが最大のコツ
「あと少し」が命取りになります。少し物足りないくらいで止める勇気が、失敗を防ぎます。
- 明るい場所で行う
【セルフで挑戦】もみあげ刈り上げの基本的な整え方
道具と心の準備が整ったら、いよいよ実践です。以下の4つのステップに沿って、慎重に進めましょう。
- ステップ1:デザインの確認とブロッキング
まず、コームで毛流れを整え、仕上がりの形をしっかりとイメージします。そして、刈らない部分の髪をヘアクリップなどで正確に分けとり、留めておきます(ブロッキング)。 - ステップ2:長さ(濃さ)を整える
バリカンのアタッチメントを使い、全体の長さを整えます。必ず「9mm」や「12mm」といった長めのものから試し、徐々に短くしていくのが鉄則です。 - ステップ3:形(輪郭)を整える
もみあげの先端の形や、生え際のラインを整えます。コームを当てながらハサミで微調整するか、トリマーがあれば慎重にラインを作ります。その後、シェーバーで周辺の産毛を処理すると、より清潔感が出ます。 - ステップ4:左右のバランスを確認する
最も重要かつ難しい工程です。少し離れた場所から鏡を見たり、顔の角度を変えたりしながら、左右の高さ、長さ、形が対称になっているかを入念に確認し、微調整します。
失敗しないための「整え方」3つのポイント
セルフで整える際に、特に注意したい3つのポイントです。
- ポイント1:ミリ数選びは慎重に
セルフケアの場合、清潔感を保つなら6mm以上のアタッチメントが安全です。それより短いミリ数は、プロでも慎重になる領域。地肌が透けすぎると、かえって不自然に見えることがあります。 - ポイント2:境目を意識しすぎない
刈り上げた部分と、その上の長い髪との境目を、自分で綺麗にぼかそうとするのは非常に困難です。プロに作ってもらったベースラインを、あくまで「なぞる」程度に考えましょう。 - ポイント3:道具を正しく使う
ハサミを真横に入れると「ぱっつん」ラインになってしまいます。ハサミは縦に、細かく使いましょう。バリカンも、肌に強く押し付けると刈りムラの原因になります。
プロの「整え方」は、なぜレベルが違うのか?
セルフケアでも清潔感は保てますが、なぜプロの理容師が整えた刈り上げは、あんなにも美しく、自然なのでしょうか。その理由は、単なる技術力の差だけではありません。
- 整える前に、あなたの頭を「診断」している
プロは、カットを始める前に、お客様一人ひとりの骨格、髪質、毛量、そして髪の生え癖を瞬時に「診断」しています。そして、その人に最も似合う、最も扱いやすいスタイルを頭の中でデザインしてから、ハサミを入れているのです。 - 「整える」は、もはや「彫刻」に近い
プロにとって、刈り上げを整えるという作業は、ただ短くすることではありません。濃淡のグラデーションで立体感を生み、頭の形を補正し、顔の輪郭とのバランスを取りながら、まるでシルエットを「彫刻」するように作り上げていく、極めてアーティスティックな作業なのです。 - 究極の仕上げ「シェービング」の存在
そして決定的なのが、理容室でしか許されていない「シェービング」です。最後にカミソリで産毛と輪郭を完璧に整えることで、セルフケアでは絶対に到達できない、圧倒的な清潔感と完成度が生まれます。
まとめ
もみあげの刈り上げの「整え方」を知り、ご自身で日々のメンテナンスをすることは、清潔感を保つ上で非常に有効なスキルです。
しかし、そのセルフでの「整え方」はあくまでメンテナンスであり、プロが行う「デザイン」としての「整え方」には、知識、技術、そして仕上がりの美しさにおいて、大きな隔たりがあるのも事実です。
最高の仕上がりと、日々の手入れのしやすさを両立するためには、まずプロの理容師に、あなたに合った最高の「ベース」を作ってもらうのが最も賢い方法と言えるでしょう。
日々の「整え」を格段に楽にする、最高の土台作り。ぜひ私たちプロにお任せください。あなたのための最適な整え方を、責任を持ってご提案します。
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