ツーブロックのもみあげの切り方。失敗しないセルフ術とプロの技
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メンズヘアの定番として、すっかり定着したツーブロックスタイル。そのスタイルの「キモ」となるのが、もみあげを含むサイドの刈り上げ部分の美しさです。しかし、「この部分、自分でどう切ればいいの?」「サロンに行った直後は良いけど、伸びてきたらどうすれば?」といった悩みが尽きないのも、また事実ではないでしょうか。
この記事では、人気のツーブロックスタイルを常に最高の状態でキープするための、もみあげの正しい切り方(整え方)を、セルフメンテナンス術からプロの技術まで、徹底的に解説していきます。
Contents
ツーブロックのもみあげ。「切り方」の基本パターン
まず、ツーブロックにおける、もみあげ処理の基本的な考え方を確認しておきましょう。
- パターン1:もみあげごと刈り上げる
最も一般的で、ツーブロックの魅力を最大限に引き出すスタイルです。もみあげをサイドの刈り上げと一体化させることで、耳周りが非常にすっきりと見え、清潔感とデザインのメリハリが生まれます。 - パターン2:もみあげを残して繋げる
もみあげをデザインとして残し、その後ろの部分から刈り上げる、高度なデザインです。ナチュラルさや個性を出したい場合に適していますが、非常に高度なカット技術が必要なため、プロへの相談が必須のスタイルと言えます。
【実践編】セルフでできる、もみあげ(刈り上げ)の切り方
サロンでカットしてから数週間後、伸びてきた刈り上げ部分をメンテナンスするための、セルフでの切り方です。
準備するもの
- バリカン
(ミリ数を調整するアタッチメントは必須) - ヘアクリップ
(ダッカールピンなど、髪をしっかり留められるもの) - ケープ、合わせ鏡
切り方の手順
- 【ブロッキング】
まず、最も重要な作業が、刈り上げる部分と、上からかぶせる長い髪を、ヘアクリップを使って完璧に分け取ることです。この「ブロッキング」が曖昧だと、残すべき髪まで刈ってしまい、取り返しのつかない失敗に繋がります。 - 【アタッチメント選定】
前回、理容室で切ってもらった時と同じミリ数か、自信がなければ、それより1〜2段階長いミリ数のアタッチメントを選びましょう。 - 【刈り方】
バリカンを下から上に向かって、頭皮に軽く沿わせるように、ゆっくりと動かします。目的は、あくまで「伸びてきた部分を、元の長さに戻す」こと。プロが作った刈り上げの範囲を、決して広げすぎないように注意しましょう。
「伸びてきてダサい…」ツーブロックのよくある悩みと解決策
- 悩み1:刈り上げ部分が伸びて、中途半端な長さに
解決策
上記のセルフメンテナンス術で、元の長さに戻しましょう。これだけでも、清潔感はかなり復活します。 - 悩み2:上の髪が伸びて、キノコのような重いシルエットに
解決策
この状態になったら、セルフでの修正は不可能です。全体のバランス調整が必要なため、迷わずプロの理容師に相談しましょう。 - 悩み3:刈り上げのラインがぼやけてきた
解決策
輪郭の外側に生えてきた産毛を、シェーバーやカミソリで優しく処理するだけでも、ラインがくっきりとし、すっきりとした印象を取り戻せます。
なぜプロの「切り方」は、伸びてきてもかっこいいのか
セルフメンテナンスも重要ですが、そもそも、プロの理容師が切ったツーブロックは、伸びてきても形が崩れにくいように、緻密に計算されています。
- 骨格と毛流れを計算した「設計」
プロは、あなたの髪が、数週間後にどの方向に、どのようにボリュームが出てくるかを予測しながら切っています。だからこそ、時間が経っても、美しいシルエットが維持されやすいのです。 - 滑らかな「繋がり」を作る技術
刈り上げた部分と、上からかぶせる長い髪との境界線を、セニング(スキバサミ)などで自然にぼかし、馴染ませています。これにより、髪が伸びてきても、不自然な段差が出にくくなります。 - 完璧な「シェービング」による仕上げ
輪郭線を、理容師だけが扱えるプロ用カミソリ「レザー」で仕上げることで、ラインが長持ちし、その後のセルフメンテナンスも格段に楽になります。
オーダーする際は、「伸びても形が崩れにくいツーブロックにしてください」と伝えることで、プロもその点をより意識して、あなたのライフスタイルに合わせた最適なスタイルを提案してくれるでしょう。
常に最高のツーブロックスタイルでいるために、日々のセルフメンテナンスと、プロによる定期的なデザインの再構築を、上手く組み合わせてみてはいかがでしょうか。
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