男のもみあげの切り方。セルフカットで失敗しない基本とプロの技
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男の清潔感と全体的な印象は、実は「もみあげ」の状態で大きく左右されます。いざ自分で整えようとハサミを手に取ったものの、「どう切ればいいんだ?」「失敗したらどうしよう」と、鏡の前で固まってしまった経験は、多くの男性にあるのではないでしょうか。
もみあげの「切り方」には、いくつかの基本的なルールと、仕上がりを格段に上げるコツが存在します。この記事では、初心者の方でも分かる、もみあげの切り方の完全ガイドとして、その全手順を詳しく解説していきます。
切る前に決めるべき、もみあげの基本デザイン
何も考えずに切り始めてしまうことが、失敗への一番の近道です。まず、自分が目指すべきゴール、すなわち「もみあげのデザイン」を決めましょう。デザインは、主に「長さ」と「形」で決まります。
長さの基準
- 短い(耳の穴あたり)
爽やかでスポーティーな印象。 - 標準(耳たぶのライン)
バランスが良く、どんなスタイルにも合う万能な長さ。 - 長い(耳たぶより下)
ワイルドで個性的な印象。
形の基準
- 自然な先細り
ナチュラルで、誰にでも似合いやすい基本の形。 - シャープなスクエア
男性的で、フォーマルな印象も与える直線的な形。 - 個性的な逆三角形
デザイン性が高く、おしゃれな印象の鋭角な形。
【道具別】もみあげの基本的な切り方
セルフケアで使う主な道具別に、基本的な「切り方」をご紹介します。
- ハサミでの切り方(濃さと長さの調整)
役割
自然な質感で、濃さや長さを微調整するのに最適です。
手順
まず、濃さが気になる場合は「スキバサミ」を使い、毛束の中間あたりを1〜2回開閉して毛量を減らします。次に、眉用などの「小さなハサミ」とコームを使い、コームをガイドにして理想の長さからはみ出した毛先を少しずつカットします。 - バリカンでの切り方(長さと範囲の調整)
役割
長さを均一に揃え、広範囲を処理するのに適しています。
手順
必ず、希望のミリ数よりも長いアタッチメントから試しましょう。刃を肌に軽く当て、下から上に向かってゆっくりと動かします。手首を少し外側に返しながら動かすと、自然なグラデーションがつきやすくなります。 - カミソリ・シェーバーでの切り方(輪郭の仕上げ)
役割
これは「切る」というより「剃る」工程です。産毛を処理し、デザインの輪郭を完成させます。
手順
ハサミやバリカンで整えたラインの外側にある産毛を、肌を傷つけないように優しく剃ります。この仕上げがあるだけで、清潔感が劇的に向上します。
セルフカットで失敗しないための鉄則
どの道具を使う場合でも、以下の鉄則を守ることで、失敗のリスクを大幅に減らすことができます。
- 必ず、乾いた髪の状態で切る
- 一気に切ろうとせず、少しずつ、慎重に進める
- 左右のバランスを、鏡で正面から何度も確認する
- 「少し物足りないかな?」と感じるくらいで止める勇気を持つ
なぜプロの理容師の「切り方」は違うのか
セルフカットの技術を磨くことも大切ですが、プロの理容師が施す「切り方」は、全く次元の異なるものです。
- 「切る」前の「診断力」が違う
プロは、ハサミを入れる前に、あなたの骨格、髪質、毛の生え癖、そして全体のヘアスタイルとのバランスを正確に診断します。この診断に基づいているからこそ、あなただけに似合う、オーダーメイドの「切り方」を設計できるのです。 - 道具を操る「専門技術」が違う
プロは、ハサミ、バリカン、そしてプロ用カミソリ「レザー」といった、あらゆる道具を自在に操ります。ハサミとコームだけで滑らかな刈り上げを作ったり、バリカンをアタッチメントなしで使いこなし、ミリ単位以下の濃淡を表現したりと、その一つ一つが長年の修練で培われた専門技術です。 - 「デザイン」の視野が違う
プロは、もみあげを、あなたのヘアスタイル全体、さらにはライフスタイルまで含めたトータルバランスでデザインします。だからこそ、仕上がりに揺るぎない説得力が生まれるのです。
オーダーの際は、難しく考えず、「自分に一番似合う切り方でお願いします」と、プロの診断と技術に委ねてみるのも、最高のスタイルを手に入れるための賢い選択です。
自分史上最高の仕上がりと、新しい自分の魅力を発見するために、ぜひ一度、理容室でプロの「切り方」を体験してみてはいかがでしょうか。
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