【メンズ髪型名前図鑑】定番からトレンドまで、そのスタイルの名前、教えます。
「この格好いい髪型、なんていう名前なんだろう?」
「サロンで『こんな感じにしたい』としか伝えられなくて、いつも理想通りにならない…」
そんな経験、あなたにもありませんか?
実は、ヘアスタイルの「名前」を知ることは、自分の理想の髪型を明確にし、そしてそれを実現するための、非常に重要で、ワクワクする第一歩なのです。
この記事は、あなたのための「メンズヘアスタイル図鑑」です。様々な髪型の“名前”とその特徴を、分かりやすく解説していきます。この図鑑を読み終える頃には、あなたの「これだ!」というスタイルが見つかり、次回のサロン訪問が、もっと楽しく、もっと自信に満ちたものになることをお約束します。
なぜ「名前」を知ることが、おしゃれへの近道なのか?
ヘアスタイルの名前を知ることには、たくさんのメリットがあります。
- イメージの共有が、驚くほどスムーズになる美容師・理容師と「共通言語」で話せるため、オーダーの精度が格段に上がります。「ツーブロックで、トップはマッシュベースに…」といった具体的な会話が可能になり、「こんなはずじゃなかった」という失敗を防ぎます。
- 情報収集の効率が、劇的にアップするスタイル名で検索すれば、SNSやインターネットで、より多くの参考画像や、詳しいセット方法を見つけることができます。
- 自分の「好み」が、客観的に見えてくる「自分は、どうやらフェードを組み合わせたスタイルが好きらしい」「パーマなら、ツイスト系に惹かれるな」など、自分の好みの傾向を客観的に理解でき、髪型選びの軸ができます。
【カット技法・ベーススタイル編】まずは基本の名前を知ろう
全てのヘアスタイルの土台となる、基本的なカットやスタイルの名前です。
- ツーブロック (Two-block Cut)サイドや襟足の内側を短く刈り上げ、その上の長い髪を被せるスタイル。メンズヘアの定番中の定番テクニックです。
- フェードカット (Fade Cut)刈り上げ部分を、0mmに近いスキン状態から、ミリ単位の滑らかなグラデーションで繋げていく、非常に技術力の高い刈り上げスタイル。
- マッシュ (Mushroom Cut)全体的に丸みを帯びた、きのこのようなシルエットが特徴のスタイル。優しく、おしゃれな雰囲気を演出します。
- ウルフ (Wolf Cut)トップに丸みを残しつつ、襟足を長めに残してレイヤーを入れたスタイル。シルエットにくびれが生まれるのが特徴です。
- ベリーショート (Very Short)全体的に非常に短くカットした、潔く爽やかなスタイル。
- ショートレイヤー (Short Layer)髪全体に段差(レイヤー)をつけることで、軽さと動きを出したショートヘアの基本形です。
【前髪・トップのスタイル編】印象を決定づける部分の名前
顔の印象を大きく左右する、前髪やトップのデザインにも、それぞれ名前があります。
- アップバング (Up-bang)前髪を上げた(Up)スタイル。快活で、清潔感のある印象を与えます。
- センターパート (Center Part)前髪を真ん中(Center)で分ける(Part)スタイル。知的で、色気のある雰囲気が人気です。
- 七三分け(サイドパート / Side Part)髪をサイド(Side)で分ける(Part)クラシックなスタイル。ビジネスシーンにも最適です。
- ソフトモヒカン (Soft Mohawk)トップの中央部分を、周囲より少し長く残し、立たせるようにセットするスタイル。
- クロップスタイル (Crop Style)前髪を短く、直線的に切り揃えるスタイル。フレンチクロップとも呼ばれます。
- スリックバック (Slicked Back)全ての髪を、スタイリング剤を使って後ろに流した(Slicked Back)スタイル。
【パーマ編】質感と動きを創り出す魔法の名前
パーマと一言で言っても、その種類は様々です。
- ニュアンスパーマ (Nuance Perm)かけたことが分からないほど、ごく自然な「ニュアンス」を加えるパーマ。直毛を扱いやすくします。
- スパイラルパーマ (Spiral Perm)髪をロッドに螺旋状(Spiral)に巻きつけ、立体的で弾力のあるカールを作るパーマ。
- ツイストパーマ (Twist Perm)毛束を指でねじる(Twist)ことで、シャープでランダムな束感と質感を作るパーマ。
- ツイストスパイラルパーマ(ツイスパ)上記二つを組み合わせた、動きと質感の両方を手に入れられる人気のハイブリッドパーマ。
名前が分かったら、どうオーダーする?【実践編】
これらの名前を知ったら、あなたのオーダーはもっと具体的になります。
基本のオーダー方程式:「ベース」+「ディテール」+「悩み」
- (例1)「マッシュベースのツーブロックで、トップにニュアンスパーマをかけたいです。サイドが膨らみやすいのが悩みです。」
- (例2)「ベリーショートで、サイドはスキンフェードにしたいです。セットが楽なようにお願いします。」
このように、知っている名前を組み合わせ、自分の悩みを添えるだけで、あなたの理想は驚くほど的確に伝わります。
名前よりも、もっと大切なこと
ここまで、様々な髪型の名前をご紹介してきましたが、最後に最も重要なことをお伝えします。
それは、ヘアスタイルの名前を知ることは、ゴールではなく、あくまで理想の自分に近づくための“手段”の一つだということです。
なぜなら、同じ「マッシュ」という名前の髪型でも、あなたの骨格、髪質、生え癖、そして雰囲気に合わせて、カットの仕方やバランスは全く変わってくるからです。
本当に大切なのは、名前を正確に伝えること以上に、あなたの「こんな風になりたい」という想いや、「こんなことで悩んでいる」という気持ちを、プロの理容師・美容師に、素直に相談してみること。
プロフェッショナルとは、あなたの断片的な言葉や、見せてくれた写真、そして会話の中から感じ取った雰囲気から、あなたの言葉にならない「なりたい自分」を汲み取り、専門知識と卓越した技術を駆使して、**カタログにある名前を超えた、「あなただけの髪型」**を創造する専門家なのですから。
まとめ
ヘアスタイルの「名前」を知る旅は、きっとあなたの世界を広げ、新しい自分を発見するための、楽しくて、有効な旅になったはずです。
しかし、その旅の本当のゴールは、信頼できるプロというパートナーを見つけ、共に最高のスタイルを創り上げていく、そのプロセスの中にあります。
カタログから、ただ髪型を選ぶのは、もう終わりにしませんか?
あなたのための、まだ名前のない、最高のヘアスタイルを、私たちと一緒に創りましょう。