【くせ毛メンズ必見】ミディアムヘア完全攻略|くせを活かす髪型と扱いやすくするコツを理容師が解説
「髪を伸ばしてみたいけど、くせ毛だからボサボサに広がりそう…」
「毎朝のうねりやハネをまとめるのが大変で、結局短くしてしまう」
ミディアムレングスのヘアスタイルに憧れつつも、ご自身の「くse毛」が原因で一歩踏み出せずにいる男性は少なくありません。
しかし、その悩みである“くせ”こそが、直毛では決して表現できない、柔らかな動きやニュアンス、そして大人の色気を生み出す**「最高の個性」**になり得ることをご存知でしょうか。
この記事では、あなたのくせ毛をコントロールし、唯一無二の魅力に変えるためのミディアムヘアスタイルと、日々の手入れを格段に楽にするプロの技を徹底的に解説します。
なぜまとまらない?くせ毛とミディアムヘアの関係
まず、なぜくせ毛が広がりやすいのか、その原因を理解することが、悩みを解決する第一歩です。
くせ毛は、髪内部の水分バランスが不均一になりやすく、湿気を含むと膨らんでしまったり、乾燥するとパサついて見えたりします。ミディアムレングスは、ある程度の重さでまとまりやすくなる一方、中途半端な長さやカットの仕方によっては、かえって広がりが目立ってしまう、非常に繊細な状態なのです。
この悩みを解決する鍵は、**「カットによるフォルムコントロール」と、日々の「適切な水分・油分補給」**にあります。
くせを“天然パーマ”に変える!人気のメンズミディアムスタイル
くせを無理に抑え込むのではなく、デザインとして活かすことで、驚くほどおしゃれなスタイルが手に入ります。
1. 王道の「ナチュラルセンターパート」
くせ毛の持つ自然なうねりや毛流れを最大限に活かし、ラフにセンターで分けるスタイル。作り込みすぎないアンニュイな雰囲気が、大人の色気を醸し出します。朝はスタイリング剤を揉み込むだけで決まる、再現性の高さも魅力です。
2. 動きをデザインする「ミディアムウルフ」
トップのボリュームや毛先のハネなど、くせ毛のランダムな動きをデザインに組み込んだウルフスタイル。顔周りのレイヤーカットで輪郭を補正し、襟足のくせを活かすことで、あなただけのオリジナルなシルエットが完成します。
3. 清潔感を両立「ツーブロック×ミディアム」
最も広がりやボリュームが気になるサイドの部分を、ツーブロックですっきりと刈り上げるスタイル。トップや前髪の柔らかな質感は残しつつ、清潔感とメリハリが生まれるため、ミディアムヘア初心者の方にも非常におすすめです。
4. あえて動きをプラス「追いパーマ」
ご自身のくせの動きが均一でない、中途半端で扱いにくい、という場合には、あえて上から緩やかなパーマをかける「追いパーマ」も有効です。全体のカール感を整えることで、よりまとまりやすく、スタイリングしやすい理想のパーマ風スタイルに仕上げることができます。
広がりを抑え、ツヤを出す!毎日のスタイリング&ヘアケア術
日々の少しの工夫で、くせ毛のミディアムヘアは劇的に扱いやすくなります。
- 【ヘアケア編】: くせ毛は乾燥が大敵です。シャンプー・トリートメントは保湿成分の高い、しっとりまとまるタイプを選びましょう。また、お風呂上がりには、ドライヤーの前に必ず**洗い流さないトリートメント(ヘアオイルやミルク)**をつけ、髪を熱と乾燥から保護してください。
- 【ドライヤー編】: 根元からしっかりと乾かすのが基本です。全体のボリュームを抑えたい場合は、ドライヤーの風を上から下に向かって当て、キューティクルを整えるように乾かします。くせを活かしたい部分は、手のひらで優しく揉み込むようにして乾かすと、柔らかなカールが綺麗に出ます。
- 【スタイリング剤編】: パサつきを抑え、ツヤを出してくれるグリース、ヘアバーム、ヘアオイルなどがおすすめです。ワックスを使う場合も、少しツヤの出るタイプを選ぶと、髪がきれいに見えます。
失敗しない!サロンでの「くせ毛ミディアム」の頼み方
くせ毛のミディアムスタイルは、理容師の技術と経験が仕上がりを大きく左右します。サロンでは、以下のポイントを伝えてみてください。
- 自分の髪質の悩みを正直に伝える: 「湿気が多い日に特に広がる」「朝起きると、ここのハネがひどい」「パサついて見えてしまう」など、具体的な悩みを包み隠さず話すことが、理想のスタイルへの最短ルートです。
- 「活かしたい」か「抑えたい」か方向性を伝える: 「このうねりを活かしておしゃれに見せたい」のか、「できるだけボリュームを抑えて、まとまりやすくしたい」のか。この方向性によって、カットのアプローチは大きく変わります。
- 写真を見せて相談する: 理想のスタイルの写真を見せ、「自分のくせ毛で、この雰囲気に近づけることは可能ですか?」と、相談形式で話してみましょう。
- 縮毛矯正も選択肢の一つとして相談する: どうしてもくせを抑えたい場合は、縮毛矯正という選択肢もあります。ただし、ダメージや不自然なストレートになるリスクもあるため、メリット・デメリットをプロとよく相談することが重要です。
まとめ
扱いにくいと思っていたくせ毛は、カットとケア次第で、他の誰にも真似できない、個性的で色気のあるミディアムスタイルを生み出す最高のパートナーです。
その人のくせの種類、骨格、そしてライフスタイルを正確に見極め、悩みを最高のデザインに昇華させること。それが、我々プロの理容師の腕の見せ所です。
あなたの“悩み”を“最高の個性”に変えるお手伝いをさせてください。ぜひ一度、サロンであなたの髪についてお聞かせください。