【メンズヘア】絶壁は髪型で完璧にカバーできる!後頭部をきれいに見せるスタイルとオーダー術
「横から見たときの、後頭部のシルエットが気になる…」
「帽子を脱いだ時に、髪がペタッとして絶壁が目立つのが悩みだ」
日本人特有の骨格の悩みとして、非常に多くの方が気にされている「絶壁」。後頭部に丸みがなく、平坦に見えてしまうことで、ヘアスタイルが思うように決まらなかったり、自信が持てなかったりすることもあるかもしれません。
しかし、どうか安心してください。その悩みは、あなたのせいでは決してありません。そして、プロのヘアカット技術があれば、絶壁は必ず、完璧にカバーすることができます。
この記事では、絶壁というコンプレックスを解消し、360度どこから見ても美しいシルエットを手に入れるための、具体的なヘアスタイルとプロのテクニックを徹底的に解説します。
なぜ気になる?「絶壁」がヘアスタイルに与える影響
そもそも、なぜ私たちは絶壁を気にしてしまうのでしょうか。それは、ヘアスタイル全体のバランスに、以下のような影響を与えてしまうからです。
- 横から見た時に、後頭部が平坦でのっぺりとして見える。
- トップの高さと襟足の繋がりが悪く、シルエットが四角く見えやすい。
- 全体的にメリハリがなく、ヘアスタイルが立体的に見えない。
しかし、これらは全て、カットやスタイリングによる「目の錯覚」を利用して解消することが可能です。重要なのは「無いところにボリュームを足す」のではなく、「あるべき場所に丸みを創り出し、不要な部分を締める」という考え方です。
絶壁を解消するプロの「骨格補正」3大テクニック
サロンでは、お客様一人ひとりの骨格に合わせて、絶壁をカバーするための専門的な技術を駆使しています。
1. カット:後頭部に「丸み」を創り出す
絶壁カバーの心臓部とも言えるのが、このカット技術です。プロは、後頭部の最も高さが欲しい部分(ぼんのくぼの上あたり)に髪の重さが集まるように、緻密な計算のもとでカットしていきます。
襟足の部分はすっきりと短く、タイトに収まるようにカットし、そこから後頭部にかけて徐々に長さを残していく「グラデーションカット」や「レイヤーカット」を施します。これにより、人工的に美しい丸みが生まれ、まるで元から骨格がきれいであるかのようなシルエットを創り出すのです。目指すのは、最もバランスが良いとされる「菱形シルエット」です。
2. パーマ:必要な場所に、必要なボリュームをプラスする
髪質が直毛であったり、柔らかくてボリュームが出にくかったりする方には、パーマが非常に有効な解決策となります。
- 後頭部だけのポイントパーマ: 気になる部分にだけカールをつけ、乾かすだけで自然なボリュームと丸みが生まれるようにします。
- 全体のニュアンスパーマ: 髪全体にゆるやかな動きをつけることで、視線が骨格から髪の動きへと分散され、シルエットが気にならなくなります。スタイリングも格段に楽になります。
3. ツーブロック / フェード:メリハリを強調し、視線を誘導する
サイドをすっきりと刈り上げるツーブロックやフェードスタイルも、絶壁カバーに効果的です。サイドがタイトに収まることで、相対的にトップや後頭部のボリュームが際立ち、メリハリの効いた立体的なスタイルに見せることができます。
絶壁を忘れる!おすすめメンズヘアスタイル
- マッシュ / マッシュウルフ後頭部に丸みを作りやすいマッシュは、絶壁カバーの定番スタイル。さらに、襟足をすっきりと残すウルフカットの要素を取り入れると、後頭部の丸みとの間に「くびれ」が生まれ、より効果的にシルエットを補正できます。
- 襟足短めのショートレイヤービジネスシーンにも最適な、清潔感のある王道スタイル。襟足を短くタイトに締めることで、視覚的に後頭部の丸みが強調され、バランスの良い横顔を演出します。
- パーマスタイル全般カールによるランダムな動きと、ふんわりとしたボリューム感が、骨格の悩みを自然に、そしておしゃれにカバーしてくれます。
- 避けるべきNGスタイルレイヤーがほとんど入っていない、重めのワンレンスタイルや、サイドも襟足も同じような長さでカットされたメリハリのないスタイルは、頭の形がそのまま出てしまうため、絶壁を強調しやすくなります。
自宅でできる!絶壁カバーのスタイリング術
サロンでの仕上がりを維持するためには、日々のスタイリングが重要です。
最重要ポイントは「ドライヤー」の使い方です。髪を乾かす際に、ボリュームを出したい後頭部の髪を、**根元から指で持ち上げるようにして、下から温風を当ててください。**根元がふんわりと立ち上がることで、その後のスタイリングの持ちが全く変わってきます。
ワックスをつける時も、まずはこのボリュームを出したい後頭部から、髪の内側に空気を入れるように揉み込むのが基本です。
サロンでの賢い伝え方「絶壁をカバーしたい」
「絶壁が気になる」と伝えるのは、少し恥ずかしいと感じるかもしれません。しかし、私たちプロにとって、それはお客様の数あるお悩みの一つにすぎず、むしろ伝えていただけると非常に助かります。
- ストレートに伝えるのが一番の近道「後頭部の絶壁をカバーできるような髪型にしたいです」と正直にお伝えください。私たちは骨格診断のプロです。何百、何千という頭の形を見てきていますので、どうぞご安心ください。
- もし言いにくいなら…「横から見た時のシルエットをきれいに見せたいです」「後頭部に自然な丸みが欲しいです」このような伝え方でも、私たちはあなたの意図を正確に汲み取ります。理想のスタイルの「横からの写真」を見せていただくのも、非常に有効です。
まとめ
今までコンプレックスだった後頭部の絶壁は、あなたのせいではありません。そして、それはプロの技術があれば、必ず魅力的なチャームポイントに変えることができます。その鍵を握るのが、ミリ単位で計算された「骨格補正カット」なのです。
もう、自分の後ろ姿を気にして、ヘアスタイルを諦めるのは終わりにしませんか。360度どこから見ても美しい、自信に満ちたシルエットを、私たちが責任を持って創り出します。骨格の悩みは、ぜひ私たちプロにお任せください。