【メンズヘア】バレイヤージュで創る、究極の立体感。オーダーから色落ちまでプロが解説
「いつものヘアカラーに、もっと自然な立体感と、こなれた動きが欲しい」
「髪が伸びてきても、根元のプリンが気にならないスタイルはないだろうか」
そんな、オシャレ感度の高い男性たちが抱える願いを、完璧に叶えてくれるのが、フランス語で「ほうきで掃く」を意味するヘアカラー技術「バレイヤージュ」です。
今、世界のトレンドを牽引するこの技術は、あなたのヘアスタイルに、まるで海外セレブのような、自然体で洗練された雰囲気をもたらします。この記事では、バレイヤージュの基本から、その圧倒的な魅力、そして最高のスタイルを手に入れるための秘訣まで、プロの視点で徹底的に解説します。
バレイヤージュとは?ハイライトとの違いと、その魅力
まず、バレイヤージュがどのような技術なのか、そしてよく比較される「ハイライト」と何が違うのかを理解しましょう。
バレイヤージュの技術
バレイヤージュとは、髪の表面を、ハケを使ってまるでほうきでサッと掃くように、フリーハンドでカラー剤を塗布していく技術です。これにより、髪に自然な陰影と、太陽の光を浴びたかのようなナチュラルなグラデーションが生まれます。
ハイライトとの違い
- ハイライト: 髪の毛束を筋状に取り、根元から毛先まで均一に明るくする技術。ライン感がはっきりと出て、スタイルにメリハリとエッジを加えます。
- バレイヤージュ: 根元部分は暗く残し、毛先に向かって徐々に明るくなるように、自然な色の繋がりを創り出す技術。よりナチュラルで、柔らかな印象に仕上がります。
バレイヤージュ3大メリット
- 根元が伸びてもプリンが目立たない最大のメリットがこれです。根元は地毛の色を活かすため、新しい髪が伸びてきても、カラーした部分との境目がくっきりと分かれず、自然に馴染みます。頻繁にリタッチができない方でも、美しいスタイルを長く楽しめるのです。
- 自然な立体感と動きが手に入る計算されて配置された色の濃淡が、髪にリアルな陰影と動きを与えます。特にスタイリング剤をつけた時、その立体感が際立ち、のっぺりしがちなスタイルも表情豊かに見せてくれます。
- 外国人風のこなれた質感を演出決めすぎていないのに、なぜかオシャレ。そんな、海外のファッショニスタのような、ラフで柔らかな質感を、バレイヤージュは簡単に叶えてくれます。
【スタイル別】メンズバレイヤージュのデザインカタログ
バレイヤージュは、どんなレングスやスタイルとも相性抜群です。
- ショートヘア × バレイヤージュ短い髪でも、トップの表面にサッと掃くような明るいラインを入れるだけで、髪に立体感が生まれ、軽やかな動きを表現できます。
- ミディアムヘア(センターパート/マッシュ) × バレイヤージュ毛流れが重要なこれらのスタイルに、バレイヤージュは最高の相性を見せます。髪の流れに沿って色のグラデーションを入れることで、動きがより強調され、アンニュイでこなれた雰囲気が加速します。
- パーマ × バレイヤージュパーマによるカールやウェーブの立体的な動きと、バレイヤージュによる色の流れ。この二つが複雑に絡み合うことで、他にはない、非常に表情豊かでリッチなスタイルが完成します。
- 黒髪ベース × シルバー/アッシュバレイヤージュクールでシャープな印象に。はっきりとしたコントラストが、モードな雰囲気を演出します。
- 茶髪ベース × ベージュ/ブロンドバレイヤージュ全体的に柔らかく、ナチュラルな印象に。肌馴染みが良く、バレイヤージュ初心者でも挑戦しやすい組み合わせです。
バレイヤージュにブリーチは必要?
結論として、多くの場合、バレイヤージュ特有の美しいコントラストと透明感を出すためには、カラーを入れる部分へのブリーチが必要になります。
一度ブリーチでベースを明るくしてから、その上からアッシュやベージュといった希望の色を乗せることで、クリアな発色が可能になります。
もちろん、ブリーチなしで、現在の髪色より少しだけ明るいブラウンなどを使い、ごく自然な陰影をつけることも可能です。ダメージが気になる方は、髪の状態に合わせてダメージを最小限に抑える「ケアブリーチ」を選択したり、施術後のサロントリートメントでしっかりとケアしたりすることをおすすめします。
サロンで理想のバレイヤージュをオーダーするコツ
バレイヤージュは繊細な技術だからこそ、スタイリストとのイメージ共有が重要です。
- 1. 理想のスタイル写真を見せるのがベスト言葉で「自然な感じで」と伝えるよりも、写真を見せるのが最も確実です。なりたい雰囲気がわかる写真をいくつか用意していきましょう。
- 2. 「コントラスト」の希望を伝える「地毛の色と馴染むくらい、ごくナチュラルにしたい」のか、「色の違いがはっきりとわかるくらい、コントラストをつけたい」のか。このイメージを伝えるだけでも、仕上がりは大きく変わります。
- 3. 「色味」の希望を伝える毛先の明るくする部分に、どんな色を入れたいか(アッシュ系、ベージュ系など)を伝えましょう。
まとめ
バレイヤージュは、単に髪を染めるという行為を超え、あなたの髪に立体感と生命感を吹き込み、まるで骨格や髪の流れそのものをデザインするような、非常に高度なカラー技術です。
その自然で美しいグラデーションは、どこに、どれだけの量を、どんな風にカラー剤を塗布するかという、施術者の経験とデザインセンスが問われる、まさに「職人技」。セルフカラーでは決して真似のできない、プロフェッショナルな領域です。
あなただけの骨格と髪の流れに合わせて、オーダーメイドの光と影をデザインしませんか。伸びてきても美しい、計算され尽くしたバレイヤージュを、ぜひ一度、当サロンでご体験ください。