刈り上げは「後ろ」が命!横顔も後姿も格好いいメンズヘアの作り方
メンズヘアスタイルをセットする時、鏡で見える正面やサイドの仕上がりばかりを気にしていませんか。
しかし、友人や同僚、街ですれ違う人々からは、あなたの360度、特に「後ろ姿」が想像以上に見られています。
「自分の襟足、どうなっているんだろう?」と考えた時、自信を持って「完璧だ」と言える男性は、そう多くはないかもしれません。
実は、ヘアスタイル全体の完成度や清潔感は、自分では見えない「後ろ」の刈り上げ、つまり襟足の処理で決まると言っても過言ではないのです。
なぜ「後ろの刈り上げ」が重要なのか?
襟足の処理は、単に髪を短くする以上の、非常に重要な役割を担っています。
清潔感を決定づける
どんなにお洒落な髪型でも、襟足の髪が伸びていたり、無造作に生え揃っていなかったりすると、途端にだらしなく、手入れが行き届いていない印象を与えてしまいます。
首筋がすっきりと整っているだけで、清潔感は飛躍的に向上し、好印象に繋がります。
頭の形を美しく見せる(骨格補正)
特に日本人に多いとされる、後頭部が平らな「絶壁」に悩んでいる方にとって、後ろの刈り上げは最大の味方です。
刈り上げる高さや、髪の長さに緻密なグラデーションをつけることで、後頭部に立体的な丸みと奥行きを生み出し、どこから見ても美しいシルエット(黄金比)を作ることができます。
首を長く、スマートに見せる
襟足の形をシャープにデザインすることで、首筋がすっきりと長く見え、結果として全身のスタイルアップ効果も期待できます。
Tシャツや襟付きのシャツを着た時の見栄えも、格段に変わってきます。
後ろ姿で差をつける!襟足刈り上げのデザイン一覧
後ろの刈り上げデザインには、いくつかの基本的な形があります。
それぞれが与える印象を知っておきましょう。
ナチュラル(自然な生え際)
元々の生え際に沿うように、自然にぼかしながら刈り上げるスタイルです。
作り込みすぎた感じがなく、上品で柔らかい印象になります。
どんなヘアスタイルにも合わせやすく、初めての方でも挑戦しやすいデザインです。
直線(スクエア)
襟足のラインを、カミソリなどを使って水平な直線に整えるスタイルです。
シャープで、力強く、男らしい印象が際立ちます。
ショートスタイルや、フェードカットとの相性が抜群です。
V字型
襟足の中央に向かって、シャープなV字になるようにデザインするスタイルです。
首が細く、長く見える効果が最も高く、後頭部から首筋にかけてのラインをスタイリッシュに見せることができます。
U字型(ラウンド)
襟足を柔らかいカーブを描くU字に整えるスタイルです。
直線的なデザインに比べて、優しく、ナチュラルな印象を与えます。
「絶壁」もカバー!骨格補正を叶えるオーダーのポイント
自分では見えない部分だからこそ、理容師とのコミュニケーションが重要になります。
自分の悩みを正直に伝える
最も大切なのは、「後頭部の形が平らなのが気になります」「首を長く見せたいです」といったように、自分のコンプレックスや希望を正直に伝えることです。
それが、あなたの悩みを解決するための最適なスタイルを見つける第一歩になります。
「お任せします」が活きるのはプロ相手だからこそ
骨格診断ができるプロの理容師になら、「自分の頭の形が一番きれいに見えるように、後ろの刈り上げをお願いします」と、思い切って任せてみるのも非常に有効な方法です。
自分では気づかなかった、あなただけのベストな形を提案してくれるはずです。
なぜ「後ろ」の刈り上げはプロの理容師に任せるべきなのか
自分では見えない後ろの刈り上げは、セルフカットでは絶対に手を出してはいけない領域です。
そして、その完成度は、プロの理容師の技術力によって大きく左右されます。
見えない部分を完璧に仕上げる技術
自分では見ることのできない後頭部を、左右対称に、かつ理想の形にデザインするのは、熟練したプロだからこそできる仕事です。
鏡を合わせても、完璧に仕上げることは不可能に近いでしょう。
ミリ単位のグラデーションによる骨格補正
絶壁をカバーする立体感は、どこを何ミリで刈り、どの位置から長さを残していくか、という緻密に計算されたグラデーション技術によって生まれます。
これは、ただバリカンで刈るだけの作業とは全く異なる、専門的な技術です。
カミソリによる「額縁」作り
理容室では、刈り上げた襟足のラインを、カミソリで縁取るようにシャープに整えます。
産毛一本ないクリアなラインは、まるで絵画の「額縁」のようにヘアスタイル全体を完璧に引き締め、完成度を劇的に向上させます。
まとめ
メンズヘアスタイルの完成度は、自分では見えない「後ろ」の刈り上げに宿ります。
後ろ姿は、あなたの清潔感を伝え、骨格の悩みを解消し、自信を与えてくれる重要なパーツです。
このような高度なデザインと繊細な技術は、骨格や髪質を熟知したプロの理容師にしか実現できません。
360度、どこから見ても格好いい自分であるために、ぜひ一度、信頼できる理容室で「後ろ姿」について相談してみてはいかがでしょうか。