刈り上げにプルエクステは可能?スタイルを成功させる「土台」の重要性
メンズヘアスタイルの表現は、もはやカットやパーマ、カラーだけにとどまりません。
長さを出したり、ポイントで色を加えたりできる「エクステンション(付け毛)」を、自分のスタイルに取り入れる男性も増えています。
中でも、結び目が小さく、自然な仕上がりで人気の「プルエクステ」と、シャープな「刈り上げ」を組み合わせたい、と考える方もいるかもしれません。
今回は、プルエクステの基礎知識と、刈り上げスタイルと組み合わせる際の重要なポイントを、プロの視点から詳しく解説します。
そもそも「プルエクステ」とは?その特徴
プルエクステは、エクステンションの中でも特に高品質で、自然な仕上がりに定評のある技術の一つです。
その特徴を見ていきましょう。
結び目が小さく、目立たない
特許を取得した特殊な取り付け方法により、地毛とエクステの結び目が非常に小さく、目立ちにくいのが最大の特徴です。
装着部分がゴツゴツせず、頭を触った時や、髪をかき上げた時にも違和感が少ないため、エクステ初心者の方でも安心して挑戦できます。
馴染みが良く、扱いやすい
品質にこだわった最高級の人毛が使われていることが多く、地毛との馴染みが非常に良いとされています。
サラサラとした手触りで、アイロンやコテを使ったスタイリングも可能です。
デザインの自由度が高い
髪全体の長さを出すだけでなく、インナーカラーのように内側にだけ付けたり、メッシュのようにポイントでハイトーンのカラーを入れたりといった、デザイン目的での使い方ができるのも魅力です。
刈り上げスタイルにプルエクステを組み合わせる際のポイント
男性の刈り上げスタイルにプルエクステを応用する場合、いくつか知っておくべきポイントがあります。
- 装着できる範囲は限られる
プルエクステは、ある程度の長さがある地毛に結びつけていく技術です。
そのため、短く刈り上げた部分には装着できず、トップや前髪など、長さを残した部分にのみ付けることが可能です。 - デザインの目的を明確にする
「トップの長さを出して、結べるようにしたい」「前髪を重めのスタイルにしたい」「ブリーチせずに、ポイントでハイトーンのメッシュを入れたい」など、エクステを付けて何をしたいのか、その目的を明確にすることが、スタイルを成功させる上で非常に重要です。 - 定期的なメンテナンスが不可欠
地毛が伸びるのに合わせて、結び目の位置も徐々に頭皮から離れていきます。
美しいスタイルを維持するためには、1ヶ月半から2ヶ月程度での付け直しが必要です。
同時に、伸びてきた刈り上げ部分のメンテナンスも欠かせません。
プルエクステを付ける前に。理容室でこだわるべき「土台作り」
ここで、非常に重要なことをお伝えします。
プルエクステの装着そのものは、専門的な知識と技術を持つエクステサロンや、一部の美容室で行うのが一般的です。
しかし、そのエクステスタイルが、本当に格好良く、自然に見えるかどうかは、全て「土台」となるベースカットで決まる、と言っても過言ではありません。
そして、その最高の土台作りこそ、私たち理容室が最も得意とする専門領域なのです。
エクステを馴染ませるための精密カット
エクステを付けた時に、地毛との境目が不自然な段差にならないよう、毛量や質感を緻密に調整します。
エクステの重さや動きを計算に入れたカットを施すことで、まるで全てが自分の髪であるかのような、自然な仕上がりが生まれます。
境界線を美しく見せる刈り上げ技術
エクステを付けるトップ部分と、刈り上げるサイド・バック。
この境界線を、いかに美しくデザインするかが、プロの腕の見せ所です。
フェードカットで滑らかなグラデーションを作ったり、シャープなラインを入れたりすることで、スタイル全体のクオリティが劇的に向上します。
エクステを外した後のリセットカット
エクステを楽しんだ後、地毛とエクステの長さが不揃いになったり、施術によるダメージが気になったりすることもあるでしょう。
そんな髪を、再び美しいヘアスタイルへとリセットし、次のスタイルへと繋げるための、最適なカットとケアを提案します。
まとめ
刈り上げスタイルとプルエクステの組み合わせは、これまでのヘアデザインの常識を覆し、あなたの表現の可能性を大きく広げてくれる、魅力的な選択肢です。
そして、その未知なるスタイルへの挑戦を成功させる鍵は、エクステそのもののクオリティだけでなく、それを支える「完璧なベースカット」にあるのです。
エクステを付ける前、そして外した後。
あなたのヘアスタイルは、ぜひ私たち理容のプロフェッショナルにお任せください。
理想のスタイルを実現するための、最高の土台作りを約束します。