ぺたんこ髪にこそ刈り上げを。ボリューム不足を解消するヘアスタイルの新常識
「自分は髪が細くて柔らかいから、トップがぺたんこになってしまう」
「ボリュームが出ないから、サイドを短くする刈り上げは似合わない…」
そんな風に、生まれつきの髪質を理由に、理想のヘアスタイルを諦めてしまってはいませんか。
しかし、その考えは、もはや過去の常識かもしれません。
実は、その「ぺたんこ髪」という悩みこそ、プロによる計算され尽くした「刈り上げ」スタイルで、劇的に改善できる可能性があるのです。
今回は、ぺたんこ髪と刈り上げの意外な相性の良さと、ボリュームを自在に操るプロの技術について詳しく解説します。
なぜ「ぺたんこ髪」にこそ刈り上げが有効なのか?
ボリューム不足に悩む方が刈り上げを避ける理由は、「サイドがなくなると、余計にトップのボリュームのなさが目立つのではないか」という不安からでしょう。
しかし、プロの視点では、その逆の効果を狙うことができます。
- 錯覚を利用したボリュームアップ効果
最も大きな理由が、この「シルエットコントロール」による目の錯覚です。
サイドとバックを刈り上げてタイトなシルエットにすることで、人間の目は、相対的にトップ部分にボリュームがあるように認識します。
つまり、実際に髪の量を増やすのではなく、周囲をそぎ落とすことで、トップを「高く」「豊かに」見せるのです。 - スタイリングをトップに集中できる
髪全体にボリュームを出そうとすると、スタイリングは非常に大変です。
しかし、サイドとバックを刈り上げてしまえば、あなたがスタイリングすべきは、トップの限られた部分だけになります。
少ない労力で、効率的にボリューム感を演出することが可能です。 - 髪の重さをなくし、根元を立ち上げる
髪がぺたんこになる原因の一つに、髪自体の「重さ」があります。
特に軟毛の方は、長さがあると、その重みで根元が寝てしまいがちです。
トップの髪を適切な長さに短く設定することで、髪の重さがなくなり、ドライヤーで乾かすだけでも根元がふんわりと立ち上がりやすくなります。
ぺたんこ髪を解消する。おすすめ刈り上げスタイル
ぺたんこ髪の悩みを解決するために、特に効果的なスタイルをご紹介します。
ソフトモヒカン風ベリーショート
全体的に短めにカットし、トップの中央部分に少しだけ長さを残して、立ち上げるようにスタイリングするスタイルです。
髪全体が短いため、重さでぺたんこになる心配がなく、少量のワックスで簡単に高さを出すことができます。
清潔感があり、非常に扱いやすいのが特徴です。
ツーブロック × アップバング
サイドを刈り上げてツーブロックにし、前髪を上げた「アップバング」スタイルは、ぺたんこ髪の方に非常におすすめです。
ドライヤーで前から後ろに向かって乾かすだけで、前髪とトップの根元が自然に立ち上がり、簡単に高さとボリューム感を演出することができます。
刈り上げ × ニュアンスパーマ
カットだけでは限界がある場合、最も効果的な解決策が「パーマ」です。
特に、ロッドを使わずに、指とピンで自然な動きをつける「ピンパーマ」などは、まるで元々のクセ毛のような、ごく自然なボリュームを髪に与えてくれます。
乾かすだけでスタイルが決まるため、日々のスタイリングが劇的に楽になります。
理容室でオーダーする際の「魔法の言葉」
あなたの悩みを解決するためには、理容師に正確に要望を伝えることが大切です。
- 「トップにボリュームが欲しい」と正直に伝える
これが最も重要です。
「髪が細くて、ぺたんこになるのが悩みなんです。トップがふんわり見えるようにしたい」と、あなたの悩みをそのまま伝えましょう。
プロは、その一言であなたの求めるものを理解します。 - 理想のスタイルの写真を見せる
あなたが理想とするボリューム感やシルエットのヘアスタイルの写真を見せることで、イメージの共有がよりスムーズになります。 - パーマも選択肢として相談する
「パーマをかけた方が楽になりますか?」と、プロに相談してみるのも非常に有効です。
理容師は、あなたの髪質を直接見て、カットだけで解決できるのか、パーマをかけた方が良いのかを的確に判断し、最適な提案をしてくれます。
なぜ、この悩みは理容室で解決すべきなのか
長年のコンプレックスである髪質の悩みを解決するには、専門的な知識と技術が不可欠です。
- 骨格と髪質を見抜く診断力
プロの理容師は、あなたの髪がなぜぺたんこになるのか、その原因を、髪質、生えグセ、骨格といった複数の視点から正確に診断します。
その診断に基づいて、あなただけの解決策を導き出すのです。 - ボリュームを創り出すためのカット技術
私たちは、ただ短く切るのではありません。
トップの髪を、どこに、どのくらいの長さを残せば根元が立ち上がるのか。
毛量を、どのくらい、どの部分を調整すれば、軽さとまとまりが両立するのか。
全てを計算して、ボリュームを「創り出す」カットを行います。 - パーマ技術という最終兵器
カットだけでは物理的な限界がある場合でも、私たちにはパーマという強力な選択肢があります。
特に、アイロンパーマやピンパーマといった、男性の短い髪に適したパーマ技術を駆使して、あなたの髪に、これまで経験したことのないようなボリュームと動きを与えることができます。
まとめ
「ぺたんこ髪だから、刈り上げは似合わない」
その思い込みは、もう今日で終わりにしませんか。
むしろ、ぺたんこ髪の悩みを持つあなたにとって、プロによる計算され尽くした刈り上げこそが、最強の味方になるのです。
そして、その長年のコンプレックスを、最高の喜びに変えることができるのは、男性の髪質と骨格を知り尽くし、カットとパーマの両面からアプローチできる、私たちプロの理容師だけです。
あなたの髪に、最高のボリュームと、揺るぎない自信を。
ぜひ一度、ご相談ください。