【刈り上げ×グラデーションなし】で創る、究極のメリハリ。ツーブロックスタイルの極意
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滑らかに繋がる、自然なグラデーションの刈り上げが主流の中、あえて「グラデーションなし」を選ぶ。
それは、周りに流されることなく、自分のスタイルを貫く、強い意志の表れかもしれません。
この「グラデーションなし」の刈り上げ、つまり、意図的に創り出された「段差」を持つスタイルこそ、今やメンズヘアの定番となった「ツーブロック」の本質です。
今回は、そのシャープでメリハリの効いたスタイルの魅力と、失敗せずにおしゃれに仕上げるための秘訣について、詳しく解説します。
Contents
「グラデーションなし」=ツーブロック。その魅力とは?
まず、「グラデーションなしの刈り上げ」が、どのようなスタイルを指すのかを明確にしておきましょう。
- 定義
サイドや襟足の短く刈り上げた部分と、その上に被さる長い髪との間に、あえて繋がりをつけず、明確な段差(ライン)を作るスタイルのこと。
これは、一般的に「ツーブロック」と呼ばれ、そのコントラストの美しさを楽しむ、非常にデザイン性の高いヘアスタイルです。 - 魅力1
圧倒的なメリハリと立体感
短く刈り込んだ部分と、長く残した髪。
この、光と影のような明確なコントラストが、ヘアスタイル全体に、他のスタイルにはない強烈なメリハリと、立体感を与えます。 - 魅力2
サイドの膨らみを、完全に抑え込む
日本人に多い、サイドが横に張りやすい(ハチ張り)骨格の悩み。
ツーブロックは、その部分を潔く刈り込んでしまうため、サイドの膨らみを最も効果的に、そして完全に抑え込むことができる、最強の解決策です。 - 魅力3
ON/OFFで魅せる、スタイリングの多様性
上に被さる髪のスタイリング次第で、その印象は自由自在です。
髪を下ろして刈り上げ部分を隠せば、ナチュラルで落ち着いた印象に。
一方、髪を耳にかけたり、ジェルで上げたりすれば、刈り上げ部分が現れ、シャープでアクティブな印象にと、ONとOFFの切り替えや、日々のファッションに合わせたアレンジを楽しむことができます。
「ただの段差」と「計算されたデザイン」の、決定的な違い
しかし、「グラデーションなし」のスタイルは、成功と失敗の差が紙一重であることも、知っておかなければなりません。
- よくある失敗例
セルフカットや、経験の浅い技術者によるカットで起こりがちなのが、刈り上げた部分と上の髪との境目が、ただ「パッツン」とした不自然な段差になってしまうことです。
これは、まるでヘルメットを被っているかのように見え、野暮ったさの原因となります。 - プロが創る、計算されたデザイン
優れた理容師は、ただ段差を作るわけではありません。
お客様一人ひとりの骨格を見極め、刈り上げる部分の薄さや高さをミリ単位で調整します。
さらに、その上に被さる髪が、どこに、どのように落ちてくれば、最も美しいコントラストが生まれるかを完璧に計算し、究極のバランスで「デザイン」するのです。
【スタイル別】人気の「グラデーションなし」刈り上げヘア
計算され尽くした、人気のツーブロックスタイルをご紹介します。
- 王道のナチュラルツーブロック
被せる髪を比較的長めに残し、普段は刈り上げ部分があまり見えないようにデザインされたスタイル。
ビジネスシーンにも対応しやすく、さりげなくサイドのボリュームを抑えたい方に最適です。 - シャープなフェード×ツーブロック
刈り上げ部分を、0mmから始まる滑らかなグラデーションであるスキンフェードにすることで、コントラストを極限まで高めた、非常にエッジの効いたスタイルです。 - パーマ×ツーブロック
トップの長い髪にパーマをかけ、柔らかな動きを出すことで、刈り上げ部分のシャープさとのメリハリを、さらに楽しむことができます。 - マッシュ×ツーブロック
トレンドのマッシュスタイルの丸みと、ツーブロックのシャープさを組み合わせることで、優しさと清潔感を両立させた、学生から社会人まで幅広い層に人気のスタイルです。
失敗しない!オーダーで伝えるべき3つのポイント
理容室で、理想のツーブロックを手に入れるための、簡単な伝え方のコツがあります。
- 写真を見せるのが、絶対条件
あなたの理想とする、段差の雰囲気や、刈り上げの薄さがわかるヘアスタイルの写真を見せるのが、最も確実で、失敗のない方法です。 - 刈り上げる「高さ」と「薄さ」を伝える
「耳の半分くらいの高さまで、6mmでお願いします」「もみあげは残したいです」など、具体的なイメージがあれば、積極的に伝えましょう。 - 「繋がり」のニュアンスを共有する
「ラインがはっきりとわかるように、メリハリを効かせてください」「あまりパッツンとさせずに、境目は少しだけ馴染ませてほしいです」など、あなたが希望する「繋がり」のニュアンスを共有することが、成功の鍵です。
まとめ
あえて滑らかに繋げない、「グラデーションなし」の刈り上げ。
それは、自分の個性を表現し、シャープでメリハリのあるおしゃれを楽しむための、非常に効果的で、計算されたデザインです。
しかし、その一見シンプルなスタイルこそ、失敗と成功の差は紙一重であり、刈り上げる部分のクオリティと、全体のバランスを計算するプロの「デザイン力」が、その全てを決定づけます。
あなただけの、計算され尽くした究極のコントラストを、ぜひ一度、信頼できる理容室で手に入れてみてはいかがでしょうか。
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