2025.08.09

【刈り上げ】グラデーションとフェードの違いとは？プロが解説する、究極の技術とオーダー方法

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最近、メンズヘアのトレンドで頻繁に耳にするようになった「フェードカット」。
一方で、昔から美しい刈り上げの代名詞として使われる「グラデーション」。
この二つ、どちらも滑らかな刈り上げを指す言葉ですが、その正確な違いを、あなたはご存知でしょうか。
似ているようで、実は明確な違いがあるこれらの言葉。
その違いを理解することこそが、あなたが本当に求める、理想の刈り上げスタイルを手に入れるための、最も重要な第一歩なのです。
今回は、その奥深い世界の謎を、プロの理容師が解き明かします。

Contents

まずは基本から。「刈り上げ」と「グラデーション」
そして究極の技術、「フェード」とは？
【スタイル別】グラデーションとフェード、あなたはどっちを選ぶ？
理想を叶える、オーダー方法の極意
まとめ

まずは基本から。「刈り上げ」と「グラデーション」

全ての基本となる、この二つの言葉の意味を、まずはおさらいしておきましょう。

刈り上げとは？
「刈り上げ」とは、サイドや襟足の髪を、バリカンやハサミを使って短く刈ること全般を指す、最も広い意味を持つ言葉です。
ツーブロックも、フェードも、全てはこの「刈り上げ」という大きなカテゴリーの中に含まれます。
グラデーションとは？
「グラデーション」とは、刈り上げを施す際の「技術」の名前です。
短い部分からトップの長い髪に向かって、髪の長さをミリ単位で徐々に長くしていくことで、色の濃淡が滑らかに変化するように見せるカット技術。
理容室では古くから「ぼかし」とも呼ばれ、全ての美しい刈り上げは、このグラデーション技術の上に成り立っています。

そして究極の技術、「フェード」とは？

ここからが本題です。
では、「フェード」とは一体何なのでしょうか。

グラデーションとの決定的な違いは、刈り始めの「短さ」
フェードとグラデーションを分ける、最も明確で、決定的な違い。
それは、刈り始めの「究極の短さ」にあります。
一般的なグラデーションが、3mmや6mmといったある程度の長さを残した状態から始まるのに対し、「フェード」は、0mmに近い地肌の状態（スキン）から始まる、最も短く、最も滑らかなグラデーションのことを指します。
FADE＝「薄れる、消える」という意味
その名の通り、髪が地肌から、まるで霧が晴れるかのように「フェードイン」してくるように見える、どこからが地肌で、どこからが髪なのか、その境界線がわからないほど滑らかな仕上がりが、フェードの最大の特徴です。
なぜ理容室が得意なのか？
この究極の0mmの質感を創り出すためには、理容師だけが扱うことを許された「カミソリ」や、プロ用の精密なシェーバーが不可欠です。
だからこそ、フェードカットは、まさに理容室の真骨頂と言える技術なのです。

【スタイル別】グラデーションとフェード、あなたはどっちを選ぶ？

どちらの技術も魅力的ですが、あなたのなりたいイメージによって、その選択は変わってきます。

ナチュラルな「グラデーション」がおすすめな人
- ビジネスシーンでも通用する、あくまで自然で上品な仕上がりを求める方。
- 刈り上げに初挑戦で、あまりハードな印象にしたくない方。
- おすすめスタイル
  クリーンなビジネスショート、柔らかいマッシュスタイルなど。
シャープな「フェード」がおすすめな人
- 夏の季節に、究極の清潔感と、シャープでエッジの効いたスタイルを求める方。
- ストリートファッションや、海外のようなクラシックなバーバースタイルが好きな方。
- おすすめスタイル
  クロップスタイル、パートスタイル、ポンパドールなど。

理想を叶える、オーダー方法の極意

あなたが求めるスタイルが明確になったら、次はそれを理容師に正確に伝えましょう。

写真を見せるのが、何よりも確実
あなたの理想とするグラデーションの濃淡や、フェードの高さがわかるヘアスタイルの写真を見せるのが、成功への一番の近道です。
「フェードにしたい」と、明確にスタイルの名称を伝える
もしあなたがフェードスタイルを希望するのであれば、「フェードカットでお願いします」と、はっきりとスタイルの名称を伝えましょう。
それだけで、プロにはあなたの求めるクオリティのレベルが伝わります。
刈り始めの長さを相談する
「0mmのスキンフェードで、がっつりお願いします」「地肌が透けすぎない、低めのフェードでお願いします」など、刈り始めの具体的な短さについて相談すると、より理想に近い仕上がりになります。
技術力のある理容師を選ぶ
言うまでもありませんが、フェードカットは、理容師の技術力が最も問われるスタイルの一つです。
SNSなどで、フェードカットの施術事例を豊富に掲載している、信頼できる理容師やサロンを選ぶことが、何よりも重要です。

まとめ

「刈り上げ」「グラデーション」「フェード」。
これで、それぞれの言葉が持つ、正確な意味と違いがお分かりいただけたのではないでしょうか。
全ての美しい刈り上げの基本は「グラデーション」技術にあり、その技術を、芸術の領域まで高めた究極の形が「フェード」なのです。
この、ミリ単位以下の精度が求められる、息をのむほど美しいグラデーションは、日々の鍛錬を積み、お客様一人ひとりの骨格と向き合う、プロの理容師だからこそ、完璧に創り上げることができるものです。
本物の技術が創り出す、究極の刈り上げを体験するために、ぜひ一度、信頼できる理容室の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。

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