【男子高校生の髪型】ドライヤーの使い方一つで、明日のかっこいいが変わる
お風呂から上がった後、髪を乾かすのを少し面倒に感じて、タオルで拭いたまま自然乾燥に任せてしまっている。そんな高校生の男子は、実は少なくないかもしれません。しかし、そのほんの少しの手間をかけるかどうかが、翌朝の髪型のまとまりや、寝癖のつきやすさを大きく左右する、最も重要な分かれ道なのです。今回は、ドライヤーが持つ本当の力と、誰でも今日から簡単に実践できる正しい使い方について、詳しく解説してまいります。
なぜドライヤーを使うべきなのか
ドライヤーは、単に髪を濡れた状態から乾いた状態にするだけの道具ではありません。皆さんの髪型をより格好よく、そして扱いやすくするための、たくさんの重要な役割を担っています。
頑固な寝癖を予防する
髪の毛は、濡れている状態から乾くその瞬間に、形が固定されるという性質を持っています。つまり、濡れたまま寝てしまうと、枕などで髪が押し付けられ、変な方向に向いたままの形で乾いてしまい、それが翌朝の頑固な寝癖の原因となるのです。お風呂上がりの段階で、ドライヤーを使って正しい毛流れに整えながら乾かすことが、最大の寝癖予防策となります。
頭皮を健やかに保つため
濡れたままの頭皮は、湿気がこもり、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。これが、フケやかゆみ、気になる臭いの原因となることも少なくありません。ドライヤーで頭皮までしっかりと乾かすことは、髪だけでなく、その土台である頭皮を健康な状態に保つためにも不可欠なのです。
髪型の土台を創り上げる
髪が乾く瞬間に形が決まるという性質を利用すれば、ドライヤーは最高のスタイリング道具になります。ボリュームを出したいトップの髪は根元から持ち上げるように乾かし、逆に広がりを抑えたいサイドは上から下に風を当てて乾かす。この一手間だけで、スタイリング剤を使う前の髪型の「土台」が整い、その後のスタイリングが格段に楽になります。
今日からできる、正しいドライヤーの基本手順
難しく考える必要はありません。いくつかの基本的な手順を覚えるだけで、ドライヤーの効果を最大限に引き出すことができます。
まずは丁寧なタオルドライから
ドライヤーをかける前に、まずはタオルで髪と頭皮の水分を優しく吸い取ります。この時、ゴシゴシと強くこするのは髪を傷める原因になるので避けましょう。しっかりとタオルドライをすることで、ドライヤーをかける時間を短縮できます。
乾かす順番は「根元」から
毛先はすぐに乾くため、まずは髪の根元、つまり頭皮を中心に温風を当てていくことが重要です。指の腹で頭皮を優しくマッサージするようにしながら、髪全体の根元を乾かしていきましょう。
仕上げは「冷風」で形を記憶させる
全体が8割から9割ほど乾いたら、最後に冷風モードに切り替えて、髪全体に風を当てます。温まった髪を冷やすことで、開いていた髪の表面(キューティクル)が引き締まり、ツヤが出ると共に、ドライヤーで作った毛流れやシルエットがしっかりと固定され、スタイルが長持ちします。
専門家である理容師に相談してみましょう
ここまでご紹介したのは、あくまで基本的な使い方です。あなたの現在の髪型や、一人ひとり異なる髪質、生え癖によって、最適な乾かし方は微妙に変わってきます。
誠実な理容師は、カット技術を提供するだけでなく、お客様がご自宅に帰られてからも格好いいスタイルを維持できるよう、その人に合ったスタイリングやドライヤーの使い方まで、丁寧にアドバイスをしてくれます。髪を切ってもらった際に、「家で自分で乾かす時のコツはありますか」と、ぜひ一度質問してみてください。きっと、あなたの髪の悩みを解決する、的確な答えが返ってくるはずです。