40代・面長さんの魅力を引き出す、大人のショートヘアの法則
知的でシャープな印象を与える「面長」という、魅力的な個性。しかしその一方で、ご自身の輪郭を気にされるあまり、「ショートヘアにすると、かえって顔の長さが強調されてしまうのではないか」と、スタイルを楽しまれることに、どこか躊躇されている方もいらっしゃるかもしれません。
ご安心ください。いくつかの簡単な「法則」を知るだけで、ショートヘアは、面長さんの持つ魅力を最大限に引き出し、理想的なバランスのシルエットを創り出す、最高のパートナーとなり得るのです。この記事では、40代の面長さんへ向けて、その法則について詳しく解説してまいります。
面長を、理想の「ひし形」に近づける基本理論
面長さんがヘアスタイルで目指すべき理想の形、それは「ひし形」のシルエットです。このシルエットを創り出すための基本理論は、非常にシンプルです。まず、縦のラインを強調してしまう、トップの「高さ」は控えめにすること。そして、サイドに丸みやボリュームを持たせ、「横の広がり」を意識させること。この2つのポイントを押さえるだけで、視覚効果によって、お顔の印象は驚くほど理想的なバランスに近づきます。
具体策①:前髪を下ろす、マッシュショートスタイル
お顔の縦の面積を、最も効果的にコントロールしてくれるのが「前髪」の存在です。前髪を下ろすことで、おでこの面積が隠れ、顔の長さが短く見える効果があります。40代の男性には、全体をショートに整えつつ、前髪に自然な重さを残した、品の良い「マッシュショート」のスタイルがおすすめです。ただ重くするのではなく、毛先に柔らかな動きや束感を加えることで、子供っぽくならず、知的で優しげな大人の雰囲気を演出することができます。
具体策②:サイドにボリュームを残す、ツーブロックスタイル
ショートヘアの清潔感を保ちながら、理想的なひし形シルエットを創り出す上で、非常に有効なのが「ツーブロックスタイル」の活用です。ただし、サイドを極端に短く刈り上げてしまうと、縦のラインが強調されてしまうため、注意が必要です。面長さんの場合は、刈り上げる部分を低めに設定し、上から被せる髪を長めに残すことで、サイドのボリューム感を程よく保つ「ソフトツーブロック」が最適です。耳周りの清潔感を確保しながら、理想的な横幅を演出することが可能になります。
パーマで「横の動き」をプラスする、という選択肢
ご自身の髪が、直毛でサイドにボリュームが出にくいという方には、パーマで「横の動き」をプラスするという選択肢もございます。トップに高さを出すパーマではなく、サイドやトップの髪が、横や斜め方向に流れるような、ごく緩いパーマをかけるのです。この柔らかな横方向への動きが、視覚的な幅を生み出し、輪郭を美しく補正してくれます。また、スタイリングが非常に楽になるという、嬉しいメリットもあります。
最高のバランスは、プロの「似合わせ」技術から
ここまで、いくつかの法則や具体策をご紹介いたしましたが、最も大切なのは、これらの要素を、お客様一人ひとりの骨格やお顔のパーツ、そして髪質に合わせて、ミリ単位で調整していくことです。最高のバランスは、プロの理容師が持つ、客観的な視点と、その方に最も似合うスタイルをデザインする「似合わせ」の技術から生まれます。「自分の顔型には、どんな髪型が似合うのだろう」。そのお悩みを、ぜひ一度、私達「骨格のプロフェッショナル」にご相談ください。お客様だけの、最高のショートヘアをご提案させていただきます。